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愛田竜生


当店には愛田竜生というキャストが在籍している。


彼が面接で私と初めて会った時は、細身のスキニーに坊主頭で独特のオーラを出していた (最近は短髪)

「女風の男」の枠にハマっていない、そんな彼をメンバーに入れようと決めた時から3年が経つ。

運営サイドのチーム(ソーシャルワーカー)に、面接の時の話をすると興味を持っていた。


「採用が正解です」

右も左もわからないまま、当時のピュアなまま、今も成長している。


入店当時から、指名のお客様がいて、頭角を表す。

当時はミスもしたが、今は結果を残す。


彼を馬鹿と思う方もいると思う。

私も、彼は馬鹿だと思う。

「馬鹿と天才は紙一重だ」

いや、馬鹿と天才は同じ「才能である」


馬鹿に見せかけた、セルフプロデュースが彼にはある。


彼は女風に出会い、私に出会い

「夢を一つ実現」したと常に言う。

彼の夢は何か知らないが

彼は私に感謝を伝える。


良い意味で彼のような男は未だかつて出会えない。

「人としての宝そのもの」かもしれない。


彼のお客様からは、「海さんは竜生さんのこと好きだものね」とよく電話が来る。


私は惚気話を聞くほど暇じゃない。


惚気話を聞くほど嬉しいことはない。


マネジメント側の意見は置いて、彼の頑張りを見てきた上で、私の評価は高い。


何度か、【食べ飲みプラン】という当店のコースを利用してお客様と愛田に、お食事に誘われたことがある。


私は笑いながら

その場の雰囲気に酔う。

とても良い時間はあっという間に過ぎる。



私はキャストの動作を常に見ている

お客様には気づかれないが

キャストは私に見られていることを知っている。

ダメ出しや点数をつける為ではなく

「常日頃から行っている動作を現場で見る」と一言伝えている。

ガチガチという名の「プレッシャー」と捉えるか、完成度の高い動きを見せるか


彼に託し、彼を観る。


スポーツの世界でも、練習量は本番でのプレッシャーを感じさせない

ランナーズハイのような動きはある意味究極

練習があってこそ、その動力が生まれる。


それでもプレッシャーは無い訳ではなく

あとは己を信じ、運に任す。


満足した会食は終わり、延長により次の場所へと向かう。



いつもの光景


彼は集金の時に必ずエナジードリンクを買ってくる


毎回

毎度

お客様と解散後でも、必ず冷えた缶で手渡すのだ。

深夜でも

早朝でも


そんな彼の振舞いにいつも関心をする。

その心理はこのnoteが公開されたあと

本人に聞いてみよう。



ランキング

彼はこの数年、ランカーという立場にいる。

ランカーに居続けることは難しい

私も現場に立ち続けて常に感じる。



最後に、彼が2年前に私に話した内容を紹介します

自分がどれだけ頑張ったとしても、俺のようなキャラが一位にいるのは自分のブランディングとは違います。

だから一位の売上を取った時でも、一位にするべきではないです。

俺はピッチャーを長年してきたけど、女風の世界ではピッチャーの位置ではなく、外野を守らせてください。

それが俺の役目であり、フルムーンへの恩返しです。



海マヒナ








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