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CAMAPARIのブランディング戦略から芸術を学ぶ カンパリ・ギャラリー 【イタリア】

生意気にも行きつけのバーなるものが存在します。

社会人2年目の12月、食事の席にて余所の部署の管理職の方に自分のちっぽけなプライドを徹底的にへし折られる御説教を頂戴し(もちろん全面的に私が悪かったのですが)、むしゃくしゃして勢いでぶらっと堂山の細い路地にあるバーに入ったのがきっかけです。

以降、そのバーで色々な悩みを相談したり、旅の話をしたり、愚痴を漏らしたりと約6年お世話になっています。

会社や家庭、友人関係、その他諸々で嫌なことがあってもここにくれば美味しいお酒を楽しみながら、マスターとの会話で癒される、私のセーフハウスです。
あの時の説教がなければこんな素敵な居場所はできなかったでしょうから、あの時の説教には感謝しています。

そんな行きつけのバーにて、今度のイタリア旅行でローマ、フィレンツェ、ヴェネツィア、ミラノを訪れるという話をしました。

すると、マスターの一人が「狭間君に是非訪れて欲しいな!」と言ってミラノ近郊のある場所を紹介してくれました。

それがカンパリ・ギャラリー(英:CAMPARI GALLERY 伊:GALLERIA CAMPARI)でした。
マスター曰く、「CAMPRIの広告はすっごくお洒落で洗練されてるからカメラが好きな狭間君にも影響があるよ!(意訳)」とのこと。

ミラノではミラノ大聖堂以外に行くあてがなかったので、私にとっても丁度良い提案でした。
マスターにお礼を申し上げ、カンパリ・ギャラリーに行くことにしました。


CAMPARIとは?

CAMPARI(カンパリ)はイタリアで19世紀にガスパーレ・カンパーリ(Gaspare Campari)氏が開発した。赤く苦いながらもほのかに甘味を感じるリキュールです。

原料は公開されていませんが、ビターオレンジやキャラウェイなどのハーブ類ではないかと言われています。

そのまま飲むには苦すぎるため、オレンジジュースで割ってカンパリオレンジ、グレープフルールジュース+トニックウォーターと合わせてスプモーニ、プロセッコ(イタリア北部の発泡性白ワイン)+炭酸水+スライスしたオレンジでスプリッツ(イタリア北部の食前酒)などの用途としてが一般的です。


いざガレリア・カンパリへ!

ミラノ市地下鉄1番線の終点セスト・プリモ・マッジョ駅(Google map)から徒歩7分程度のところにカンパリ・ギャラリーがあります。

建物周辺にはこのような旗があります。

このサインが見えたらここが入り口です。

当時(2016年5月)は入場無料で、自由に見学ができました。
今では事前予約が必要です。

CAMPARIと言えばこのタイポグラフィーです。
これはミラノ地下鉄の開業に合わせて作成されたもので、「動いている地下鉄からでも『CAMPARI』と読み取れるように作成したもの」であり、CAMPARI広告の代名詞的な作品です。
近代芸術の代表作としてニューヨーク近代芸術美術館にも展示されています。

この建物は2010年にカンパリ設立150年を記念してカンパリ工場跡地に建てられたもので、ミラノのスカラ座と同じデザイナーが関わっています。

カウンターに並ぶカンパリ。

ここから過去のカンパリの様々な広告が展示されているゾーンに向かいます。

お酒の広告でもここまでデザインセンス溢れるものがあったのかと驚きました。
このような広告を数多く発表することにより、CANMARIのブランドを確立していきました。

2階に上がり、カンパリグッズを眺めに行きます。

バーやレストランなどに配布していた時計です。

タバコは吸いませんが、この灰皿は欲しかったです(笑)。

綺麗に並べられたカンパリ。

カンパリ・ギャラリーを訪れたらあなたもCAMAPRIが好きになること間違いなしです!

1階にはカバン、財布、ペンケース、シャツなどのグッズが販売されています。

日本ではまず手に入らないので、ぜひ購入することをお勧めします。


帰国後、撮影した写真、動画その他パンフレットなどをマスターに渡し喜んでいただけました。

アクセスなど

場所 Viale A. Gramsci 161, Sesto San Giovanni, Milano, Italy (Google Map
営業時間 公式ページをご覧ください https://www.campari.com/inside-campari/campari-gallery 予約必須です
入場料 無料
備考 2019年8月5日から27日までは休館日です。


最後までお読みいただきありがとうございました。


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