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My 2020songs

「光陰矢の如し」
過去を振り返るに当たって、時の流れの早さというのは人間皆が感じるものであり、年の瀬となれば特にそういった感覚に駆られる。そんな中でも今年、西暦2020年という年は、日本で生活している中では特に空白の1、2ヶ月考えれば、本当に12ヶ月存在していたのか?と、そう思わされるような一年であった。

そんな中でも、新型コロナBlack Lives Matterコールアウトカルチャーとメンタルヘルスの問題、そして人類共通の命題である気候変動まで、この2020年代を方向づけるような非常に重要なトピックがあった。まあ、どの問題も一過性のものではなく時系列的にも常なるものであり、これらをここで振り返ってまとめてしまって考えることを完結させてしまってはいけないのだが、2020年はそれぞれの問題に関してインパクトのあるインシデントがあったという年であったことは間違いない。

また、音楽産業というと、
英語圏ではラップミュージックとBTSとBLACKPINKをはじめとするK-POPがメインストリームで優勝し、一方で80sをはじめとする過去回帰的なサウンドもより一層目立ち、
日本語楽曲では去年のヒゲダン/キングヌーに加えてYOASOBIなどが登場し、依然として米津玄師が優勝するという音楽的にもしっかりと練りに練られた実力主義的なヒットも多くなったように感じられる。

しかしながら、ここは自分のnoteの記事である。であるから、僕が2020年に本当にたくさん聴いて最高だと思った楽曲について少しまとめていこうと思う。
ちなみに、Spotifyがとってくれた統計では、自分は、Spotifyで音楽を4万時間近く聴き、その多くを井上陽水やプリンス、The Whoに費やし、往年の名曲ばかり聴いたのであるが、それでいて、一番聴いたジャンルは最近のラップ。しかも、このSpotifyにないハロプロの楽曲はもっと聴いているというような状況。つまり、カオスである。

では、自分は2020年の音楽というと何を聴いたのか。
これは正直に選んでいきたい。変にこのアーティストが評価されているからというのは無しにして、あくまで主観的にバイブス最高だと思ったやつに言及していく。
まずは、Spotifyのプレイリスト

以上の曲に加えて、ストリーミングサービスにはない
・モーニング娘。'20 "KOKORO&KARADA"
・こぶしファクトリー "青春の花"
・Juice=Juice "ポップミュージック"
・和田彩花 "ホットラテ"

の4曲。
30曲以上あるが、一曲一曲、それなりに理由をつけて、思いの丈を記述していこう。なお、少しだけ2019年発表の曲がありますが、そんなの関係ねぇ、これは僕のnoteであり、ルールなどないのです。

Buju Banton "Trust"

自分はもともとレゲエが大好きで、と言いながらボブ・マーリーしか聴いたことなかったこともあり、今年は何か新しいレゲエアーティストを見つけようと辿り着いたのが大御所Buju。「マスクはしなくていい」とか言ってジャマイカで叩かれたりするけど、彼の今年のアルバムは最高で、特にリード曲のこの"Trust"はとてもノリがよく、何も考えず踊りたい時にはよく聴いていた。

Sen Morimoto "Deep Down ft. AAAMYYY"

TempaleyもエイミーもSen Morimotoも全く詳しくないのだけど、後で出てくる和田彩花さんとSen Morimotoが共演してたことで名前を覚えて、音楽ニュースでSen Morimotoが新曲を出したというので聴いてみたら、めっちゃ良かったみたいな感じ。気づいたらめちゃくちゃリピートしてた作品。

Perfume "Time Warp"

本当に好きな曲。ノスタルジーを感じて過去を想う青年の楽曲だが、音像はそう、僕が大好きなYMO的なのである。2020年で本当によーく聴いた曲(Spotifyの年間再生数は2位)の一つであり、本当に中田ヤスタカ最高やなって感じ。

そして、プレイリスト的にはここから2020年の楽曲で、過去の流行りにレファレンスのあるものを中心に。

Miley Cyrus "Midnight Sky"

正直に言えば、マイリーは今までそこまでハマっていなかったというか、そんなに聴いてこなかったんだけど、今年でたこの曲だったりアルバムだったりは本当にやばかった。過去回帰は確かに一種の流行りなんだけど、ここまで完璧にやってくるのは本当にすごい。しかもそれがマイリーだったとは。まあ、プロデューサはアンドリューワットだからそりゃそうかって感じだけどね。

Attractions "Fabulous, Infamous & Dangerous"

福岡出身のこのバンド、3年前くらいにTOKIO HOT 100で聴いてからずっと追っていた。いっつもいい曲を出すなとは思っていたものの、今年のアルバムは本当に素晴らしくて、特にこの楽曲はたくさん聴いていた。やっぱり、他のJ-ROCKなんかよりもこの過去回帰的なサウンドはとっても魅力的に思えちゃう。最高!
あと関係ないけど福岡に行きたい。

Mime "エメラルドグリーンの揺らめき"

最近、特に愛聴している訳でもないTOKIO HOT 100でのオンエアがこの曲を聴いたきっかけ。「ちょっと何この昔風のシャレオツな音像は?」と、一瞬でシャザムして、そっからリピート。ネオソウルをベースにと言いつつ、色々なブラックミュージックが入り混じった音をかなでいて、非常に魅力的なバンドだと思います。これからも追っかけます。

SEKAI NO OWARI "umbrella"

令和の小田和正はアンジュルムの上國料萌衣か、セカオワ深瀬でしょう。正直に言えば、"Dropout"がでた時にはまだこのバンドはEDMやんのかよとかって思ってたが、この曲を聴いてから手のひらを返すようにセカオワ大好きしか言えなくなった。小田和正やオフコースのようなメロと歌声は80年代そこらのノスタルジーを誘います(生まれてないけどな)。2020年でもトップのポスト歌謡だと思います。

RYUTist "無重力ファンタジア"

このグループも今年知りました。去年からハロオタをするようになり、南波一海さんの存在をしり、そっからはもちろんRYUTistを知るわけで。そんな中、今年の半ばに新譜が出るということで聴いてみたら、これがまあ凄いんですわ。それぞれの楽曲は色々なジャンルがベースになっているんだけど、どれもいい曲ばっかり。その中でも、特段お気に入りなのはシティ感のあるこの曲で、まあ本当によくリピートしてます。

岡村靖幸 "成功と挫折"

これはなんとなく90年代を回帰したような作品のような気が(1999年生まれなので良くは知らん)。とにかくリズム隊がいいなと思ってリピートし始めたんですけど、よくクレジットをみたら、小山田圭吾やら、トモヒコゴンドウやら!
この人たちのネームバリューもあり、今は大好きな曲に。変に時代の流行に乗ろうとはせずに、しっかり自分の音楽をやる岡村ちゃん最高です。

Dua Lipa "Break My Heart"

過去回帰の流れをよりメインに押し上げたのはもう一人とこの人でしょう。言わずもがなこの曲も、あきらかにあきら、Queenの"Another One Bites the Dust"をベースにしている。また、この曲の入ったアルバム『Future Nostalgia』全体としても過去と未来をつなごうという意識のもとに作られている。まさに今年の過去回帰という流れを作ったアーティストとえるし、特に自粛期間中はリピートしまくってたアーティストでした。

The Weeknd "After Hours"

Dua Lipaとともに2020年を席巻したと思うのが彼。このアルバムはとにかく先行シングル曲の2曲のインパクトが強いだけにどう纏まるのかと思っていたけど、蓋を開けてみたらまあ名盤で、自分も本当によくアルバムを通しで聴いていた。2020年の代表作であることは間違いないし、2020年代を方向づける作品になるかもしれない。

田村芽実 "いちじく"

元々、昭和歌謡に造詣が深い彼女であり、この楽曲の入った名盤『無花果』もあの松井五郎や阿久悠作詞の楽曲があるなど、とにかく昭和歌謡をやらせたらそうなるだろうなという感じ。でもその一方で彼女は舞台やハロプロという経験も持ち合わせているわけで、この曲のようにいわゆる近代的なJ-POPをやらせても凄まじくて。そんな彼女の才能と努力に本当に魅了されて、このアルバムはこの一年聴きまくりました。

藤原さくら "ゆめのなか"

このアルバムについてはわざわざ一つの記事にしたので、もうそちらを見てくださいという感じですが、とにかく彼女はこの今にも腐りそうなJ-POPの産業の光であるし、そうでなくても実に楽しい音楽をやっているし、本当最高で。秋にこのアルバムが出てからは特に心底好きだなあと思ってリピートしています。

iri "Coaster"

コロナの緊急事態宣言下を想起させるのは海外音楽で言えば、上記のDua Lipaとthe Weekndだが、日本語音楽で言えばiriなのである。元々、彼女の音楽はそこそこに聴いていたのだけれど、このアルバムは完璧すぎるというか、制作陣のメンツも持ち込んできた音像も彼女の歌うリリックも最高で、それこそステイホームのお供はiriだった。
(あとプレイリスト的にはここからラップになります)

Chelmico "Easy Breezy"

これはもう皆さん全員が見たであろうアニメ映像研のオープニング。
何がいいってこの曲の歌詞の「ただ好きなもんは好き 外野はお黙り」の部分。
キャンセルカルチャーの渦中にいて誹謗中傷に晒されている人を救うということを考えたときに、確かに批判的なコメントの中の方が本人に印象深く残ってしまうけど、それを相殺するためにはファンがたくさん「好き」と言ってあげることがとても重要で。そう言ったところを考えると、やっぱりファン側も好きなものを好きというのが大事だし、その勇気を与えてくれるのがこの曲なのではないかと思う。

Migos "Taco Tuesday"

この曲に関しては本当に短くてその割にノリがとても良くて好きというだけなのですが。本当にMigosの3人って可愛いというか。そう言った魅力とこの曲のネタとなっているNBA選手のレブロンの可愛さとが相まって、なんだかめっちゃリピートしてしまった。

Future "Life is Good (Remix) ft. Drake, DaBaby, Lil Baby"

この曲もただ単に自分とバイブスが合うなと思ってた曲のリミックスの客演がさらに良くなっていて、たくさん聴いちゃったというだけなんだけど。この曲のいいところはやっぱり何も考えずに踊って音楽を楽しめるところであり、僕らは常にBLMやコロナや気候変動などの問題にさらされていて、聴く音楽もそう言った社会の問題を受容して選んだりするけど、やっぱり「何も考えなくて良い」ことの素晴らしさを教えられてるんじゃないかなとおもったり。

DISH// "星をつかむ者達へ"

関内デビルのおかげで、彼らが"猫"でバズる前から、彼らの曲を知っていまして。この曲が入ったep、最高だなと思ってたわけだけど、特にこの曲はなんかツボに入ったというか。大智のパートとかも最高だし。とりあえず、 "猫"で売れてくれて、匠海が売れてくれてよかったというかんじ。
ちな、 DISH//ではとーい推し。

A$AP Ferg "Move Ya Hips"

Fergに限って言えば、今年好きになって聴きまくったアーティスト。それに加えて、NIckiとMadeinTYOでしょ?そりゃ最高に決まってるってことで、この曲もめっちゃリピートした。しかもFergがその後に出したアルバムも最高だったし、拙い語彙力で説明すれば、Fergのフロウってマジですごいなって感心させられたんですよね。とにかくめっちゃ聴きました。

Mulatto "In n Out"

XXLフレッシュマンに選ばれた彼女。僕がびっくりしたのは超絶ジャンル横断的なところ。この曲自体はバウンスっぽいけど、他にも色々なジャンルに載せてライムをふめるところ。彼女の才能に心酔した僕はとにかくこの曲含めたアルバムをリピートしまくりました。ちなみに、このfeaturingのCity Girlsも2020年本格再始動って感じで今後に期待。

AK-69 "Bussin"

正直に言えば、ラップを聴くようになったのが今年なんで全然詳しくなくて、とりあえず、KohhくんとかkZmを聴きました。当然、いいなとは思ったんだけど、その後にこのAKの曲を聴いたときに、「え、いいやん!」と思っちゃったというか。AKというと少しラップ好きのファンダムを出てある種稚拙な「とっぽい」ファンダムを相手にしているというイメージがあったんで(中日の選手がAKを入場曲にしていることを知っていたので)、そのイメージとのギャップがあり、そのギャップで本当に惚れました。
てか朝倉海に折られた肋骨をずっと心配してるけど流石に治ったかな。

Pop Smoke "Dior"

この曲は確かに去年発売です。でも、やっぱりこの曲は今年にかたるべき。なぜなら、この曲は今年再興したBLMのアンセムになったから。だし、自分自身もリピートしまくって、wooくんのその才能に惚れ込んだし、wooくんがもうこの世にいないことを悔やみまくった。彼は確かにNew YorkおよびBlooklynのドリルの精鋭だったけど、それ以上にラップのジャンルを超えてチル的R&Bまでもモノにできる逸材だったので、本当に亡くなったのが悔やまれる。でも、我々が彼の音楽を受け継ぐことはできるので、これからも永続的に彼の音楽を聴くことが大事。そして、BLMがなくなる社会、つまり全ての人々が制度的に差別されない社会を望む。
てか日本ではドルガバの年だったけど、英語圏ではクリスチャンディオールの年だったと。ちなみに僕は人からもらったDiorのグラサンを秒で壊したことがあります。すみませんでした。以降、ものを大切にすることを覚えました。

13 organisé "Bande organisée"

フランスはマルセイユをレペゼンする新生グループが出したシングル。自分自身、1年くらいフランス語の音楽を聴いてなかったが、久々に聴いてみようと思って手を出したのがチャート1位にいたこの曲。まさかこんなに鋭いラップをキメるグループがフランスにいたのかと衝撃を受け、続いて出たアルバムもよくリピートするようになった。サウンドはもちろん英語圏の影響が強いが、そのリリックは仏語や西語というそのフランス独自の「文化の交差点」的な魅力が素晴らしい。
ちなみに僕の後期のフランス語の単位は来ない模様(勉強しろ)。

RMR "SILENCE"

このアーティストはとにかく、ファンをざわつかせる才能を持っています。Lil Nasと同様に、カントリーミュージックとラップの融合を試みている側面がまず最高だし、加えてマジで歌うまな点も良い。とにかく、彼を知っている人は今後も追いかけるべきだし、知らない人は彼の曲を聴くべき。今でも十分注目株だけど、今後もっとメインストリームに出てくるのではないかなと思う。最高。

The Killers  "Caution"

正直に言って仕舞えば、このバンドは全く世代ではないし、まずアメリカのこういうインディーロックバンドとかっていうのは守備範囲外だったんだけど、なんとなく自粛中に時間が増えてこの曲を聴いたときに最高だなと思った。そしてその後に出たアルバムも本当に最高で、なんだかこんだけ今までキラーズ周りのバンドを聴いてこなかったのを後悔した。この曲はとにかく疾走感が最高です。

Burna Boy "Time Flies (feat. Sauti Sol)

Burna Boyは英語圏と他のアフリカをつなぐ存在である。彼自身は英国でグライムやUKドリルのアーティストとのコラボレーションをしながら、ダンスホールのメインストリームにいて、そのアフリカ的なバイブスを大衆に持ち込むことができる。無論、今年のアルバムは本当にすごくて本当に全曲楽しかったが、特にこの曲の中盤の低音には痺れた。

Zoomgals "GALS ft.大門弥生"

本当はこの一個前のリリース曲である"生きてるだけで状態異常"に言及しようと思ったんだけど、この曲がその期待をもっと超えてきて、、。とりあえず、Zoomgalsの6人が全員最強で可愛くてかっこいい。そして客演の大門弥生も宮台真司も最強で、、。なんか時代の変わり目を見せられているような気がしてならなくて、本当に最高だなと思ったり。とにかく聴け!

ASOBOiSM "ナイーブ"

彼女の肩書は確かにシンガーソングライターだったり銀行員だったりラッパーなんだけど、どっかの評論家のいうとおり、とにかく歌唱が巧みなところがとってもいいと思う。彼女はこれまでの楽曲を集めたアルバムを今年リリースしたけど、そのアルバムが海外の潮流である「チルR&B」の方向にきちんと沿っていて、R&Bやらせても最高なんやなと思った。その点、藤井風がはやるような日本の産業的でエリート的R&B市場とは異なっていて最高(藤井風も最高だけどね)。あと、なみちえと共演した時の神奈川バイブスたまらん。

NakamuraEmi "東京タワー"

コロナ以前の発表だったけど、正直コロナを以ってしても良い印象を風化させなかったのがこの曲。もともと、NakmuraEmiは結構いいなとは思っていたが、そこまではリピートしてなかった。でもこの曲をラジオで聴いたときにやばいなと思って、後日聴き直したらやっぱりやばくて。「何にもうまくいかなくて東京タワーの近くで一人で涙に沈む」という描写がちょっと具体的すぎて、海外で言うところのEMOすぎて、、。よくこういう描写できるよなと本当に尊敬。2020のいわゆるJ-POPではトップの楽曲だと思う。

西寺郷太 "Funkvision"

このアルバムの発売された週というのは結構鮮明に覚えていて、Logicの引退作とTaylor Swiftの最高傑作が発売されたときだったわけだけど、そんな二作そっちのけでハマったのがこの郷太さんのアルバム。郷太さん含むNONA REEVESは現在21歳の自分は世代じゃなくて、郷太さん単体で言えばプリンスやマイケルやぷらすとや、poplifeに時々出てくる人というイメージしかなくて、とりあえず新譜を聴いてみようという形で聴いてみたらハマってしまった格好。この曲は歌詞に「予言者」が出てくるけど、あえてこの先の不透明な2020で「予言者」というワードを使ったのとか、そういったところを含めて考えると、昔のソウルとかのエッセンスもあるんだけどやっぱ最近のサウンドの要素もしっかりあって、過去を見つつこの直近に我々が過ごしてきたディケイドを見つつ、でも前を向いた、未来を見据えたとても魅力的な楽曲であると思う。アルバムのP.Y.T.カバーとかも最高。

モーニング娘。'20 "KOKORO&KARADA"

ここからは、例によってストリーミングにない楽曲。
自分自身は確かにハロプロオタクでこの曲は発表時に聴いたんだけど、正直に言ってすぐには理解できなかった。それだけJ-POPとして語るには構成も独特だったし、MVのテイストもsurで。でもどんどん聴いていく中で、いわばスルメ曲ではないけども、とにかくインストの良さから惹かれていって、次第にはこの曲が大好きになって、リピートしまくり。この曲は年始の曲だから、また1年経って彼女らはさらに成長しているんだけど、その姿を生でみられないのがちょっとね、、

こぶしファクトリー "青春の花"

こぶしファクトリーについては、自分が書き残した記事を見ていただければ十分だとは思う。

が、この彼女たちの卒業曲については少し語りたい。というのもやっぱり彼女たちが卒業してからはこの曲を聴けなくなったというか。こぶしの存在を惜しんでしまう気持ちが出てきてしまうんではないかと思って彼女の卒業から3ヶ月くらいずっと聴けずにいた。でも、少し時間が経ってやっぱり彼女たち音楽を後世に伝えなきゃと思い直して聴いていくうちにやっぱり名曲だなと思った次第。まあ、控えめに言って、2020年の最名曲。

Juice=Juice "ポップミュージック"

2020年は一言で言えばやっぱりコロナの年だった。そして日本でも緊急事態宣言が出た。この期間はろくに外出もできなくて、できる外出といえば日用品の買い物ぐらいだったわけだけど、多くのスーパー等の有線で流れていたのがこの曲。別にコロナを意識して作ったわけではないのだろうけどやけに明るい楽曲で、スーパーの顧客の多くの気持ちを明るい方向に持っていったのではなかろうか。もちろん、古き良き西洋音楽のオマージュがたくさんなとこも最高だし、最後の高木紗友希のパートはとにかく優勝してる。

和田彩花 "ホットラテ"

和田彩花の出自は確かにハロプロであるし、事実、自分が彼女の存在を知ったのもハロプロがきっかけだが、自分としてはこの人は元ハロプロであるからという理由でフォローしているわけではないというか、とにかくハロプロ卒業以後の彼女の表現が自分にしっくりきていてフォローしている。なんならしっくりきすぎて少しの畏怖の念を抱くくらい。この曲は自身は家庭を持ちたいという女性に違和感をもちつつも決して否定せず、別の選択肢を示しているという内容。こういった既存の価値観を否定せずに、それでいて多くの人が見落としがちな新たなものの見方を提示するという彼女の姿勢には、今年、特段の影響を受けた。なんだか、彼女の表現を受容したら自分も色々考えなきゃ行けない気がして、そういったとこがとても気持ち良かったのである。でも彼女は仮に表現の受容者が何も考えなくてもそれを否定したりはしないのでは?と思ったりするとより魅力的に感じたり。とにかく2020年が終わっても注目しなきゃいけないアイドル、活動家であるのは間違いなし。


以上、気づけば、30曲以上を選曲してしまったが、これはやっぱり自分自身が今年、音楽を聴きまくっていたことを表していると思う。それはコロナもそうだけど、学生という時間に余裕のある時期にいるということも影響しているんだと思えば、もうこれほどまでに音楽を聴く時間のある年は今後ないのかなと思うと寂しかったり。とにかく、noteという媒体でそれを記録として残すことができたのはとても良かったと思う。

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