#186 チーム形成における戦略。
先日の講義では、チームについて学びました。
1.チームの3類型
Arrow, McGrath,&Berdahl (2000)によると、チームには3つの類型があるとのことです。
タスクフォース
・目的とする事業が完了したら解散する
・戦略的にメンバーや役割をデザインする
プロジェクトチームなどと表現するのがこのタイプです。
チーム
・長期的に継続、幅広く多様な事業
・メンバーシップも長期にわたる
幅広い意味で捉えられます。
クルー
・召集されて即座に形成、短期任務完了
・互いの能力や専門性を熟知
医療現場などでは、困難ケースにて集められる手術メンバーのことをこのように表現したりすることもあるそうです。
(この話を聞いた時、なんとなく医龍を思い出しました)
2.タスクフォース型が大切な理由
この中でも、福祉の分野、とりわけ介護や入所施設では、チームをタスクフォースで捉えることが大事とのことです。
その理由は3つあります。
①期間を定めることで動きが活発化する
②テーマを限定することで外部資源が入れやすくなる
③タスクフォースから通常の委員会に発展することもある
就労系でいうと、例えば、利用期間の定めのないB型事業所などにおいては、チーム形成がしづらいように思います。
自分はかつてB型事業所に勤めており、その事業所において工賃向上の施策に関する会議を取り仕切ることがありました。
生産活動収入が低く停滞していることに問題意識を持って、事業所の職員全体で生産活動収入増への意識を高めようと思っておりました。
しかし、目の前の支援業務の優先や、「工賃がたくさんほしい」という強いニーズを持つ利用者さんがいなかったことから、継続的に、本気で取り組む職員は多くはありませんでした。
もし、タスクフォース型のアプローチで工賃向上会議を行っていれば、外部人材の活用などにもつながったのかな?と思いながら講義を受けました。
3.まとめ
自分だけで漠然となんとかしようとしないこと。
期限を決めて
必要に応じて戦略的にメンバーを募る
そうしたことも、メリハリのあるチーム作りにおいては重要なのだと感じました。
さらに、困難事例にぶち当たるとき、挑戦的なタスクをこなす時には、必然タスクフォース型になっていくそうです。
あなたの所属するチームは、どのようなタイプのチームですか?
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