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#335 パリオリンピックと「レ・ミゼラブル」


先日のnoteの続きです。

「ホワイトラビット」を読んでいたら、
「レ・ミゼラブル」を無性に読みたくなってしまい、
実家にあった青い鳥文庫の「レ・ミゼラブル」を読みました。笑

ちょうどパリオリンピックの閉会式が行われたタイミングで、一気読みしてしまいました。

当時のフランスの価値観が色濃く現れているのが本作から深く伝わります。
パリオリンピックで物議を醸し出している点を見ると、まるで信じられない価値観。

一体何があったのでしょうか。。。


差別と愛

パンを盗んで罪人になってしまった主人公。

牢屋から解放され、自由の身になります。

しかし、「罪人」というだけで、不自由を強いられます。

お金はあるのに
どの宿屋にいっても泊めさせてもらえない
食べ物すら与えられない
「罪人」だからです。

どのような目で見られるか、
どんな扱いを受けるか。

差別・偏見にさらされながら自由を彷徨います。

そこで司教に出会い、
司教から受けた愛・施しに感銘を受けます。

その愛に従って、生きる主人公。
心の中に必ず司祭がいます。

困難な環境の中でも
愛ある人生を歩む主人公と、その周りの人を描く超有名作です。

あぁ無情

「レ・ミゼラブル」の日本語訳は、「あぁ無情」となっています。

無情だな、情けないなと思うのは
周りの登場人物や環境。

主人公がどれだけ慈愛に溢れた態度であっても

過去が足を引っ張り
法律が足を引っ張り
歴史が足を引っ張り...。

人って醜いな、と思わず目を背けたくなります。
法治国家なんてとんでもない、と悲しいなと。

登場する悪人はどこまでも悪人なので
救いようないなあ、、と思ってしまいます。

フランスの劇的な変化には何があったのだろう?

「多様性尊重」が色濃く現れていた今回のパリオリンピック。
開会式は、賛否両論を呼びました。
女子ボクシングについても物議を醸し出しました。

今のフランスには、決めつけないが根底にあるように感じられます。

レ・ミゼラブルで描かれた時代背景を噛み締めながらオリンピックを振り返ってみると

ものすごい歴史上の転換があったのだなと感じます。

フランスの歴史にとても興味が湧いてきました!!

フランスの歴史を「レ・ミゼラブル」を読んで学んでいる人 by DELL-E 3

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