見出し画像

#254 どのようにして小学生に発達障がいを伝えるか

熊本県川口小学校で、「福祉ってなんだろう?」というテーマで授業しました!

小学生にわかることばで福祉を伝える


今回は事前準備にとても苦労しました。
めちゃくちゃ考え抜いたと思います。

いろんな人に相談させていただきました泣

小学生だからといって子ども扱いしたくない。
福祉の楽しい部分も難しい部分も伝えたい。

そう考えると、とにかく何をどうしたらいいかわかんなくなる。迷走です。。

いろんな人に相談して、軸を作っていきました。

自分の立てるゴールは何か?

授業後、どうなってほしいか?



自分が福祉について講演・講義する時に必ず意識している原点。

福祉職を増やしたいです。

将来、福祉の仕事に就きたい!という人が増えればこの上ない幸せだと思っています。

ゴールは、福祉職を志す人が生まれることと設定しました。

かといってすぐに仕事に就けるわけではない。では授業後どうなってほしいか。

授業後、

それぞれの学生が人々にやさしくなれること
他人をわかろうと努力できるようになること


と設定しました。

そうして、組み立てていきます。


まずは

“人が困りそうなこと”について考えるワークを実施。

目に見えるバリアと、目に見えないバリアについて、具体例を交えてお話ししました。

はじめに、乙武さんについて紹介。

驚きですが、今の小学生たちは乙武さんを知りませんでした。びっくり!!

また、今回、発達障がいについて扱うという自分の強い気持ちがありました。

しかしながら、とても説明が難しい部分です。

なかには当事者もいるかもしれないうえ、表現ひとつ間違えば“いじめ”につながる恐れさえある。

人とコミュニケーションをとるのが苦手なことは“障がい”だ、だから●●さんは障がい者だ

“障がい者”という言葉には、今の日本では根強くネガティブなニュアンスがつきまとっているため、こうなることだけは避けたい。

説明が難しい部分を扱わないという選択もあったでしょう。

特に先生からリクエストがあったわけでもないですから。

45分の、しかもスポットの授業依頼で、福祉教育という広範なテーマで、わかりづらいことを扱う必要がないともいえるでしょう。

義務教育時は、こどもの発達段階に応じて学習内容がだんだん難しくなっていきます。

今やることでリスクにしかならないんじゃないかという考えもあるでしょう。

しかし、ものの捉え方の基礎は義務教育で身につくということと、社会福祉士ができないなら学校の先生ができるわけがないという思いがありました。


徹底して考え抜きました。

自分が考えたのは、

障がいということばを使わずに発達障がいを説明する

というマイルールを課すことでした。

障がいという概念・発想をなくして説明することで、

あーこういう困りごとあるよね。。!
人と話すの苦手だとこういうことで困りそう…

と周りの人と考えるワークをつくりました。


「困りごと」

という表現にすれば、障がい福祉も、介護福祉も、児童福祉も、関係なくなると思いました。

ただただ「その人が何才くらいかによって困りごとって違うよね」という説明ですみます。

オンライン越しではあるものの、いっぱい小学生たちと話すことができました。

純粋な意見もあれば、「困りごと」について、鋭い意見もあって、子どもの可能性は計り知れないなと。

気づきのアンテナが大人のそれとは全く違います。

良い時間だったな〜。。。

最後、一番伝えたいことと、自分の人生のミッションの話をして授業終了。


質疑応答、感想共有のとき。

完全に心や気持ちはわからないかもしれないけど、わかろうとする努力を頑張りたいと思いました!

おっきな声でいう子がいて。

資料配布してないから、きっとその子、一番伝えたいことを、メモとっててくれてたんですよね。

それを読み上げたんだと思う。

あーーーやってよかったあって気持ちになりました。泣泣



ぼくの時間と体力の許す限り、こうした教育現場での福祉の啓発活動・理解促進活動は続けていきたいと思います。

今回、考え抜いたことで表現の幅が身についた気がしています。

貴重な機会をいただき、ありがとうございました!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?