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季節を楽しもう 初午

2021/02/03
今日は2月最初の午の日、「初午」(はつうま)です。稲荷=稲がなるに通じ、五穀豊穣・商売繁盛・家内安全を祈って稲荷神社でお祭りが行われます。

農業の神様である稲荷神は、日本神話に登場する宇迦之御魂大神(うかのみたまのおおかみ)という女神様だと言われています。「うか」とは「貴い食物」、つまり稲荷神は「食物の霊である神様」で古事記では須佐之男命の娘として記されています。

この稲荷神のお使いが「キツネ」です。キツネは田畑を荒らすネズミを捕まえたり、農作業が始まる季節に里におりてきて収穫が終わる頃山に帰ることから、農耕を見守っているととらえられていたようです。そこで、キツネの好物の油揚げや、油揚げを使った稲荷寿司をお稲荷様にお供えするようになりました。

毎年のように、自然災害で作物が被害を受けたというニュースを耳にします。日本は豊かな四季の恵みがある一方で災害も多い国です。だからこそ、ご先祖様は節目節目で五穀豊穣の祈りと収穫の感謝をささげ、自然と向き合いながら過ごされたのだと思います。現代日本では、毎日食事がいただけるのは当たり前の事のように過ごすことができますが、とても有り難いことだと感じています。自然からいただいた命を粗末にしないように、日々の糧を前に「いただきます」と感謝の言霊を紡ぐふくろ猫です。

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