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鯨を追って南洋へ(仮)

我々は忘れてはならない。
命を賭した旅によって、もたらされた鯨という恩恵を。

我々は誇らねばならない。
過酷な南洋に、命を賭した旅をした人たちのことを。

我々は感謝せねばならない。
遥かなる南の果てで、我々のために屠られた、鯨という大いなる獣たちに。

 2019年3月31日、下関に日新丸が帰港し、1987年より続いた南極海における調査捕鯨は終了し、日本の南極海の捕鯨は幕を閉じた。

 南極海における日本の捕鯨は、立場によって様々に語られ、現在では悪様に語られることも多い。
しかし、我々日本人が忘れてはならない事実がある。
それは、この国が戦後の食糧難を乗り切れたのは、南極海までの長い旅路に耐え、鯨という大いなる獣に立ち向かった人々がいたからなのだ。

 今回製作しようと目論んでいる動画は、戦後まもない時期に南極を目指した捕鯨船団に同乗した、とある生物調査員の記録を基に、当時の捕鯨船団の途方もない旅を多くの人達に知っていただくためのものです。

 今では忘れ去られ、過去の悪行のようにも語られる日本の捕鯨が、かつては日本人を救い、やがては精神的な支えにもなったという功績の裏には、一年の大半を洋上で過ごさねばならなかった人達の労苦や犠牲の上にあった。
 捕鯨の是非を語るのであれば、我々はそのことに向き合い、そのことを再び評価せねばならないのではないか。

そんな事を考えて、できれば春までに、5分程度のボリュームで、動画を作る予定です…。

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