マガジンのカバー画像

ファンタジー

73
運営しているクリエイター

#未来

小鳥に食べられる未来(短編小説)

小鳥に食べられる未来(短編小説)

今日は急に仕事が無くなった。休みではなく、無くなったのだ。

外界とのただ一つの繋がりが途切れてしまうと、時が世界が止まってしまった様に感じてしまう。

朝飯を食べ、溜まった洗濯をして部屋を片付ける。

部屋の隅、机から落ちたままだったのか、、鏡餅のお供えが埃にまみれて転がり出てきた。

実家の母から送られてきて、飾って忘れていたのだ。

パックされた鏡餅はまるでプラスチックのおもちゃの様にツルツ

もっとみる

未来社会の九十九神(未来・短編小説)

世界各国は国内内政や外交をAIに任せようと日々研究していた。

他国の利権を横取りし、領土を広げ、他国を辱める。

各国はそんな事をソフトに反映させようとして、AIソフトと対立していた。

《AIソフトは生意気だ、AIソフトは我が民族の為にならない、、》各国は賢くなるAIソフトに手こずっていた。

しかし、、一国だけAIソフトと共存する国が現れた。

《AIソフトさんが言うなら、、AIソフトさんに

もっとみる