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個人事業主に求められること、ビジネスオーナーに求められることの違い

こんにちは。

最近はもっぱら登録販売者の勉強ばかりしています。試験日が9月23日。

過去問やアプリのテスト機能を使い、合格ラインである7割に届いてくるようになりましたが、まだまだ余裕を作りたいので根を詰めたいところです。

...でもブログも電子書籍も書きたいよ~という感じの毎日を送っております。何なら新しい本を3冊買ったのに読めていないので、ボーッと本を読んだり、クローゼットの整理整頓なんかもしちゃいたいところです。

さて、今日のテーマは「個人事業主・ビジネスオーナーに求められることの違い」ですね。

「仕事をする上で、何が求められているのか?」ずーっと何年間も考えていたのですが、最近「あっこれか!」と思うことがあったので、文に残したいなと思いました。

私の性格×個人事業主

ストレングスファインダーによれば、私の性格はこんな感じ。(一部抜粋)

戦略性:「あなたは本能的に、 もっと知りたい、そして興味のある分野で最先端を走り続けたいと強く願っています。」

最上志向:「あなたはクオリティーを重視し、最高の仲間と最善の仕事をすることを好みます。」

「それをやったら儲かるから」とか、そういうのを別にして、クオリティーを高めることを楽しく感じちゃうタイプです。

もしビジネスコンサルをつけたら、「そここだわる前にこっちやれよ」と怒られるのがわかっているので、つけない(笑)。

ただ、クオリティーを高めれば必然的にファンができると私は思っています。

立地条件が悪いお店を経営するとか、ネットショップの激戦分野で勝負するとかであれば、ホームページ等の見せ方を工夫して「売れるために、儲かるためにどうするか」を考えなきゃいけない場合ももちろんあるでしょう。

けれども、「心を込めた仕事は必ず誰かの目にとまる」という考えは捨てきれずにここまで来ました。

私が仕事で求められたこと

私はリラクゼーションセラピストの仕事をしています(本業が学生なのでセーブしつつ)。筋肉を揉んだりとか、リンパを流したりとか、そういうやつですね。

以前は私もリラクゼーションサロンのヘビーユーザー、つまり顧客側でした。私がお客さんだったら、どういう人を指名するか・どういう店にまた行きたいかと言われれば、上手い人・上手い人がいる店

接客も大事だとは思うけれど、よっぽど悪くない限りはあまり重視しません。だって良い接客を受けたいのなら、ブランド物の服やカバン、時計や靴を売っているお店に行けば済む話なのだから。

あとは高級料理店でもいいかもしれないですね。他には高級車を扱っている車屋さんとか。

何が言いたいかというと、接客という要素は、他の場所にも存在しているんです。

だったら、「いかに手技のレベルを上げられるか」というのが、私たちセラピストのやるべきことなんじゃないか?と私は思ったのです。(あくまで「私は」ですけど)

「上手くなるためにどうすべきか?」をいつも考えて今までやってきました。

だけど、研修に参加しているときに「そんなんじゃ、指名取れないよ」と言われたんです。

それも1度ではなく2度も3度も、先生やオーナーに、いつもこれを言われてきました。

「技術なんて無くたっていい。接客こそが指名につながるんだから」と。

それは本当なのか?

最初は不思議でしたが、手技が下手でも接客が優れているおかげで、指名トップクラスに入る人っているんですよね。

以前、指名ランキングでかなりの上位に入るベテランさんと研修でペアを組みました。「どれだけのゴッドハンドを味わえるんだろう!?」と楽しみにしていたのですが、技術は全然でした。基本も外しているし、未経験の新人の子のほうが上手いくらいだったんです。

「あ~。接客で指名を取れるっていうのは本当だったのか」と思いました。

かといって、技術追求型の人が指名を取れないかというと、そうでもないんです。私は配属直後に先輩方を追い抜いて指名を獲得し、店長から「安定した技術力だ」と信頼されていました。

「あれ?技術を追求してても、他のセラピストより指名取れるじゃん。なんで先生やオーナーは『技術なんて置いておけ。とにかく接客だ』なんて言っていたんだろう?」って思ったのでした。

(ちなみに、私は指名を取りたいから技術を磨いているのではありません。お客様に喜んでもらえたら嬉しいというのと、「よっしゃ、今のは上手くできたぞ~♪」と心の中で自己満足に浸って楽しむためにやっています。

オーナーや先生は指名取らせたがりますが、私は指名じゃなくても、お客様が喜んで帰ってくれるなら十分嬉しいです。

「そんなんじゃ、指名No.1になれないよ!」とか言われるけど、「別にNo.1じゃなくていいんですけど...」と思いつつ笑ってごまかしていますw)

鍼灸開業セミナー

「技術を追求することは、間違っていないのではないか?」という個人的な思いと、「とにかく技術なんてどうでもいい」という経営側の発想の違いにモヤモヤしながら数年過ごしたある日、鍼灸院の先生がゲストスピーカーとして登壇される開業Zoomセミナーを受講しました。

その先生は「どうやったら売上が上がるか、儲けられるかなんて考えたことはなかった。ただ、患者さんのために何ができるかだけを考えてやってきた」とおっしゃっていました。

これを聞いた私は「そーだよぉ~!!それそれ!あ~同じ考えの人が世の中にいてよかった...」と心の中で興奮して叫んでいました。(笑)

私も「どうやったら売上が上がるか、どうやったら指名を増やせるか」なんて考えたことはありません。「どうしたら目の前の人のコリをほぐしてより楽にしてあげられるか。どうしたらもっともっと上手くなれるか」だけを考えていました。

でも自然と、技術を信頼してくれたお客様がプリペイドカードや物販を買ってくださったり、次回予約を入れてくださったり、売上は立っていたし指名もいただいていました。

だからこそ「自分のやっていることは間違いじゃないんじゃないか?」という思いはやはり捨てられなかったのです。

チェーン店の価値は○○性

上で書いたように、私はクオリティーを高めるのが面白いと思うタイプです。

なので昔は、電子レンジ調理をしているカフェやファミレスを見ると、「おいしい物を提供しようと思ったら、鍋やフライパンでその場で調理したほうがいいと思うんだけど...どうして電子レンジじゃなければならないんだろう?」「あそこで働いている人たちは(現場の人も本社の人も含め)、もっとおいしくするためにはどうすればいいかって考えないのかな?」なんて思っていました。

飲食以外の例だとカーブ〇というフィットネスクラブは、マニュアルが600ページあるという噂を耳にしたことがあります。それを聞いて「より良いものを追求するためには、マニュアルに縛られないほうがいいのでは?」と思っていたんです。

そして最近気づきました。

「チェーン店の価値は再現性にある」と。

すなわち「誰がやっても同じサービスが提供できる」ということが価値なのです。

追求が、マニュアルが、良い悪いではなくて、勝ち負けではなくて、価値の種類が違ったんですね...。

ゴッドハンドの危険性

腕の優れた施術家のことを「ゴッドハンド」と言いますよね。「唯一無二の料理人」とかも優れた職人を表す言葉です。

私はIT系でデスクワークをやっていたことがありました。その頃は「替えのきかない人材」に憧れていました。

だって、誰にでもできることを言われた通りにこなすだけであれば、代わりはいくらでもいます。

「お前なんか、いてもいなくてもいいよ」状態では生き残りに不利なので、会社から「ぜひあなたにこそ居てほしい」と思われるような、とんがった部分を作った方がいいなと思っていたんです。

でも最近になって、あることに気づきました。

「あなたじゃなきゃ、ダメだ」って危険だなって。

私が転職活動をしてサロンを変えるとき、前のお店の常連さんに「辞めるんです」と伝えたら「あなたがいないなら、もうこの店に来る意味はない」と、来なくなった方もいたんですね。

「じゃあ違うセラピストで」とそのまま「お店のお客様」でい続けてくれた方ももちろんいましたが。

こんな「○○さんがいるなら来る」「○○さんがいれば売上が立つ」っていう状態は、ある意味諸刃の剣です。

指名のお客様は、フリーのお客様に比べてお店・セラピストを信頼してくださっているので、売上の軸にもなってきます。だからオーナーさんはどんどん指名を取ってほしいんですよね。

ただ一方で「その人が休むなら・辞めるなら来ない」などの状態に陥るという危険性も持ち合わせています。

「売上が人(セラピスト)に依存している」状態なんです。

逆にチェーン店であれば、「誰がいつどこでやっても同じ結果が出る」ようにサービスや商品が組み立てられていますから、誰かが欠けても、違う誰かで補うことができます。

「その人じゃないとできないこと」が無いんですよね。これはものすごい強みです。

ゴッドハンドと再現性、どっちがいい?

で...結局、何が正解だったのかと頭を整理してみました。

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この「金持ち父さん貧乏父さん」に出てくるキャッシュフロークワドラントの図を見たことがある方も多いと思います。

この図の「自営業者」として頑張っていこうと思うなら、「自分にしかできない」ことの追求が正解です。

そして「ビジネス・オーナー」として頑張っていこうと思うなら、「再現性」に重きを置くべきです。

私が今いるリラクゼーションの業界にしろ、鍼灸院、接骨院などにしろ、研修やテストが厳しく、少数精鋭で限られた人しかできないような施術を提供しているお店は、組織が大きくなりにくいです。

一方、チェーン店をバンバン出して知名度をうなぎのぼりにさせているお店は「いつどのスタッフさんにやってもらっても、ほぼ同じ施術だな~」と思うような、いわゆる「統一化」が図られています。(私が感じただいたいの傾向です。例外もあるかとは思います)

ここへたどり着いてやっと「あ~、だからオーナーは習得に時間がかかる技術じゃなくて、誰でもすぐに上達しやすい接客によって指名を取ってほしいって言ってたんだ。接客によって売上上位店舗になったならば、誰かが辞めても補てんしやすいもんね」

「オーナーは私たちに個人事業主として成功してほしいんじゃない、組織としての成功を望んでいるんだ。私たち個人がゴッドハンドになるかどうかよりも、金太郎飴を切るように、統一化した人材で組織を大きくすることが、経営陣にとっての成功なんだ」と理解することができたのでした。

(あっ、別に恨みがあるわけじゃないですよ。同じ「仕事」なのに、どうして方向性に違いが出るのかと、ここ数年疑問だったので)

私は「自分の好きなものを好きなだけ、好きなように追求していたい」という自由人なので、個人事業主が向いていると思います。「マニュアルで固めまくっても面白くないじゃん」みたいなタイプ。

どっちが勝ちとか偉いとかは無いと思いますが、個人事業主は「自分が(例えば病気や怪我などで)動けなくなったら終わり」という圧倒的な弱さがあります。

なので私の場合は電子書籍など、自分が動けない時に動いてくれる「自分の分身」を自らの手で作り出して、未来の自分をサポートすることで、その弱さを補おうと思いました。

私がnoteやtwitterで繋がっているのはブロガーさんが多いので、大体みなさん同じこと考えていらっしゃるとは思いますが、仕事をする上で大事にしている価値観にはどのようなものがあるでしょうか?

自分のようなとんがりを追求する変態さん(笑)とつながって「そうだよねー!それそれ!」と共感し合えたら面白いなと思います。

ではまた(^_^)/~




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