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障害のある子どもの性教育;低学年編。特別支援学校現場より

もっと早くに聞いておきたかった。。。


今回は性教育のことで
聞いておけばよかった、それ早く言ってよ~
という内容についてお話したいと思います。

特に知的障害をもつ男の子どもさんをもつ
お母さんにあてはまるのでは
と思います。
あと、
知的障害のあるこどもたちの性教育のについての相談はとても多いです。
個々のケースがかなり多いということを
含んでいただいて、お読みくださいね!

今日お伝えしたいのは
毎日のお風呂について、

誰とどのように入るか・・・ということです。
幼いころは男の子のこどもさんに
お母さんが一緒というご家庭も多いことと思います。
異性ではいること当たり前のようにあると思います。

でもいつまでも異性の親子がお風呂を一緒に入るのは
身体の変化とともに難しくなってきますね。
どのタイミングで別に入るの?とか、もう無理なのーー
そんな急に難しいわ。。とならないための方法と
母親の私しかいないから難しい
その二つのケースについて
お伝えしたいと思います。

今からお伝えするのは過去に学年の先生、お母さん方との
勉強会で伺った内容です。


まず、どのタイミングでお母さんが息子を入れるのをやめるのか。

それはおよそ小3から小4にかけてがそのタイミング。

2次性徴、思春期が訪れる前というのが世間一般的にも
多い選択肢かなと思います。

なのでそこまでに、一人で身体を洗う事、
できることを増やしておくということが
大切になってくるというイメージでしょうか。

小学部でも宿泊学習が小4くらいから始まって、
お風呂学習をする学校もあるのかな。
そこで、初めて自分の身体を洗うことを覚えるっていう
ケースもよくお聞きします。

学校でのお風呂の入り方の学習はこんな感じ


・タオルの使い方(素材・扱いやすさ これ重要です)、
・石鹸のつけかた、
・洗い方の順番
そして身体を洗うときは「かえ歌」にのせて
提案できれば、素敵って思います。

あともうひとつ、こどもたちと宿泊学習に
行って 一緒にお風呂にはいると
感じるのですが、
案外ばっしゃーーんと勢いよく入る子どもさんも多いです、、、

湯舟にはいるときは、そおっっとはいること習慣にしておきたいですね
入る直前に、足を浴槽に入れる直前に
そおっとね!の言葉かけと バッシャん にならない
お手伝いをしておいてほしいです。

そぉっと入る・・・を習慣にしておくと、
外出先の公共のお風呂でもスマートですね。

あ!思い出した!!
男の人、そう男の人!!
お風呂でおしっこする人めずらしくないって聞いたんですけど、
やめてくださいね。
これは小さい時に裸になったついでに、、、何回か偶然にあったことは仕方ないかもしれませんが、それこそ間違った習慣になりやすい

お風呂に入る前は「トイレに行く」を
習慣図けておいてほしいと思います!
出そうとしているものを止めるのは大変。
もしお風呂でおしっこするのが小さいからとか習慣になっているのなら
お風呂の前にトイレを示してあげてくださいね。

次に一人では入れないというこどもさんもいらっしゃいます。
お母さんの実質の手つだいが必要な場合もおありだと思います。

よくお聞きしたのはだいだい、3年生を過ぎると
お母さんは基本はもう裸をみせないということで、
タンクトップなり服を着た状態で手伝うそうですね。

こどもさんが一人では難しい部分のみを助けると
お母さんは外へ
いう入り方に変えていくそうです。
お風呂にはいって、すぐにお母さんが必要な手伝う動作、
お尻をきれいに洗う、髪を洗うを先に済ませて
それが終わったら、お母さんはお風呂から出て、
湯舟につかるのは一人にさせる。
など
少しずつお風呂での一人の世界を作り、
母親の裸を日常的にみせない、
一緒に入らないという毎日にしていくそうです。

その子にとって、
母親=女の人、
母親がみせている裸は女の人・・・の裸はみていい、
にならないための
配慮だそうです。
性の被害者にも加害者にもならないための
必要な生活の習慣とも言えますね。

この話をきくと小さい時にね、もちろん、一人ではいりなさい!としつけておく・・のもひとつかもしれません。
パターンがはいりやすいこどもたちではあるので。
そういう事ね。と受け止めてくれるかもしれません。

でも 幼いころのお風呂の時間。
でも子育ての楽しみというか癒しでもありますよね。
お互いにほっとできるいい時間。それもその時にしか味わえない
大切な時間です。

いつかそんな癒しの時間を手放すときがくる、
その時まではお風呂の時間も親子でいい時間にしてほしいなとも思います。

大切なのは、習慣が変えられる、変更できる
関係性であるかっていうこと。
変更に応じるのが苦手なこたちではあるけど、
変更ができる子にも育ってほしいと願っています。
わたしたちもその関係性については、しっかりと相談に
乗らせてもらいたいなっって思います。

ご家族も本人も
選択肢が増えるように。。。。



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