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レポート「まちの聴く学科」

こんにちは!ふくまち大学 まちのマネージャーの土田です🌱
2024年11月、ふくまち大学の新たな拠点であり、カフェとフラワースタンドを併設した、福井駅前のワークラウンジ「PLAYCE(プレイス)」がオープン🎉
福井で働き、暮らし、まちを楽しむ人たちへの結節点として、テラスとコーヒーと花に囲まれながら、心地よく過ごせる「まちのリビング」です。

お気軽にお立ち寄りください☕️🌿

11/9(土)のオープニングイベントに続き、
11/16(土)「まちの聴く学科」が開催されました!
今回は「まちの聴く学科」のようすをお届けします👂📝


ふくまち大学とは?

ふくまち大学は、福井駅前を中心とした「まち」を舞台にひろがってゆく学びの場です。自分を「ひらき」、誰かと「つながり」、そして、ちいさな「できる」を紡いでいく。そのくりかえしの中で、あなた自身の大切なことが少しずつ引き出されていく。そんな「学び」の景色を福井のまちなかに描くため、学びの様々なプログラムを共有しています。

「まちの聴く学科」とは?

みなさんは普段、人の話を聴くときに意識していることはあるでしょうか?私は人とおしゃべりするのが大好き。「相手の伝えたいことはなんだろう?」と意識しているつもりでも、「ちゃんと聴けているかな?」と感じることや、話の途中につい口をはさんでしまい「しまった〜〜」と思うことも。簡単そうでむずかしい、聴き方。

「まちの聴く学科」では、大学時代に国語の教師を目指しながら「1対1コミュニケーションでの聴く力」を研究していた つかちゃん(塚原せんせい)に、聴くことのマインド、スキルについて教えていただきます👂✨

現在は福井県COC(チャレンジ応援コーディネーター)として活躍中のつかちゃんせんせい。「こみかる」という若者の居場所づくりをはじめ、若者の活動について深掘りしながらその人の活動をPRするPodcast「エキセントリックラジオ」など、多くの若者たちと関わり、寄り添い、応援する取り組みを展開。そのほかにも、「Yell」サポーター、夢中教室伴奏先生、Teacher Teacher など多岐に渡り活動されています!

つかちゃんせんせいによると、「聴く=最強のコミュニケーションツール」なんだとか💡「この人には話して大丈夫かも?」と思ってもらえると、どんどん話がはずみ「話してスッキリ!」という流れが生まれるそう。職場、友人関係、家族や恋人、子育てなど、どんな場面にも通じる聴く力。どうすれば「この人には話して大丈夫かも」と思ってもらえるのか、気になりますね!

はじめに

参加者のみなさんから講座に参加したきっかけを一言ずつお話いただきました。「人と関わる仕事をしているので、聴くスキルを身につけたい」「人の話を聴きたいけれど、つい話してしまう」「話を聴いているつもりが、聴いていないと言われる」など、さまざまな声がありました。

講義

いよいよ講義スタート!まず、つかちゃんせんせいから「聴く」ことについてお話がありました。

「聞く」と「聴く」の違い
みなさんは「聞く」と「聴く」の違いをご存知でしょうか?
つかちゃんせんせいによると、

【聞く】自分視点/自分の考え・判断・評価を挟む(=with Judgement )
【聴く】相手視点/自分の考え・判断・評価は保留(=without Judgement )

といった違いがあるそうです。「相手」に関心を向けるか、「相手の関心事」に関心を向けるかによって、この違いが生まれるそうです。「聞く」は上下関係になりやすく、「聴く」は横の関係になりやすいというお話もありました。興味深いですね!

「聴く」のスキルとマインド
キーワードは「まず、ちゃんと聴く」。相手が話しているとき、つい口をはさんでしまいがちですが・・・ここでは、「相手の関心に関心を持って、withoutジャッジメントで耳を傾ける」ことが重要だそうです。

「withoutジャッジメントで聴く」…ちょっと難しいですね。例をあげて考えてみましょう。
例えば、あなたがある若者と話をしていたとき、その人が「サボりたい」と言ったとします。そのとき「サボるなんてよくない」とあなたは思うかもしれません。たとえそう思ったとしても、ここでは「どうしてそう思っているの?」と言葉の裏にある背景を聴いてみます。すると、「友達との関係性がよくないから」など相手の心の奥にあるものが言語化されることがあります。
つまり、相手と同じ景色を見るように聴くことで、「この人は私のことを理解してくれる」「この人に話してもいいんだ」と思ってもらうことにつながるということ。もし「サボるなんてよくないよ」と自分の判断を伝えていたら、まったく違う話の展開になるかもしれませんね。

また、相手の言葉の背景に「肯定的意図」があると信じるのも大切だそうです。
例えば、上司に怒られたとき。ショックで落ち込んだり、嫌な気持ちになるかもしれません。そんなときは「上司はこうしてほしかったのかな」「自分の成長を願って言ってくれたのかな」「仕事が忙しくて切羽詰まっていたのかな」など、肯定的意図を考えてみると、受け止め方が変わり、気持ちも楽になるかもしれません。
どうでしょう、少し伝わったでしょうか?

実践

聴き方を学んだところで、さっそく実践です。2人1組になって、話し手と聴き手にわかれてスタート!【15分話す・聴く→ 5分フィードバック】を2セットして、お互いに話を聴き合いました。

【パターン例】
①言語化されている部分を聴く「そうなんですね。〇〇なんですね〜」
  ▼
②具体化する「もう少し詳しく教えてもらえますか?」
  ▼
③深掘り「〇〇っていうと?」「例えば?」「ほかにもありますか?」
  ▼
④俯瞰「ここまで話してみてどうですか?」
  ▼
⑤聞く「ここまで聴いてみて、個人的にはこう感じましたが、いかがですかね?」

どのチームも話が盛り上がっている様子。実際にやってみると、いろんな気づきがありました!

感想シェア

最後に、全体で感想を共有しました。

「聴いてくれることで、気持ちよく話せた」
「自分の背景を知ってもらえて、エピソードがどんどん思い出せた」
「withoutジャッジメントが難しかった」
「自分の専門分野が出てくると、感情や考えが出てきてとめられなかった」
「聴くと聞くのバランスが大切だと感じた」
「フラットに話すとスッキリすると感じた」

など、さまざまな声が💡「子どもと話すときは?」という質問には、「限られた時間でコミュニケーションをとるのはむずかしい。お互いのコンディションがいいときに、子ども目線で聴いてみるとよい」といったアドバイスもありました。

おわりに

この講座では、聴くことについて学びました。今回は相手の話に耳を傾けることがメインでしたが、場面や関係性によっては、相手にアドバイスを求められることも。「どんなときも、相手にとっていい時間になるのが大切」というつかちゃんせんせいのメッセージが印象的でした✨

ちなみに、今回教わったことは「聴く」スキルのほんの一部だとか。「聴く」というのは、なんとも奥深いですね!「聴く」についてもっと知りたい方は、せんせいおすすめの以下の書籍もぜひご参考ください📚👇
【参考書籍】
『まず、ちゃんと聴く。ーーコミュニケーションの質が変わる「聴く」と「伝える」の黄金比』
『LISTEN――知性豊かで創造力がある人になれる』
『セルフ・アウェアネス』

今回の講座を受けた方は「聴くコミ」というLINEグループにも参加できます💡今後、月1 回くらいのペースで「聴く」実践をする場を開催されるとのことで、たのしみです!

ふくまち大学の「F」と COCの「C」でポーズ✌️

私も、聴き方について「これで大丈夫かな?」ともやもやしていたことが体系化されて、スッキリしました!近い関係の人ほどなかなか難しいですが、「相手と同じ景色を見るように聴く」ことを日常的に意識してみます。

最後までお読みいただきありがとうございました!
今後もPLAYCEを拠点にさまざまな講座を開催予定です。
12/1(日)には年に1度の「ふくい学都祭」も🏫🌟ぜひ遊びにいらしてくださいね♪

福井のまちなかでみなさんとお会いできるのを楽しみにしております♪

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