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義務教育スタート半年で不登校になった長男

今年4月に小学校に入学した7歳の長男が不登校になって約一ヶ月。ようやく自分の気持ちに折り合いが付き始め、レールを外れる選択をした彼の生き方に向き合えるようになってきた。

ちなみに、不登校の定義は文部科学省によると病欠や経済的な理由を除き年間30日以上休むことだそう。


なぜnoteに書こうと思ったか

大きく2つある。

1. 自分の経験談が誰かの役に立つかもしれないと思った
2. オープンにしたほうが世の中生きやすくなると思った

特に、 

1. 自分の経験談が誰かの役に立つかもしれないと思った

が大部分を占めている。これは、今日に至るまで私と妻が多くの方の経験談や知見に助けられたからに他ならない。

とはいえ、ここから先の話はあくまで一事例かつ私見のため参考程度に留めていただければと🙏

不登校になるまでの遍歴

不登校になるまでの遍歴を振り返っていく。

4月

入学3日目にして学校に行きたくないと泣き叫ぶ。
 当時は「甘えるな」「身体測定もあるし何としてでも登校させねば」という気持ちが強く、泣き叫ぶ長男を無理矢理車に乗せて登校した。下校した長男に「学校どうだった?」と聞いたところ「楽しかったよ」と朝の様子が嘘のような表情で教えてくれたので、一過性のものなんだろうなと安心してしまったのだが、今思えばこれは長男からの警鐘で、不登校の前兆だったのだと思う。

その後も行き渋りはあったものの何とか休まずに登校。
(無理矢理登校させた日も数日あったが…)

5~7月

ゴールデンウィークを超えたあたりから隔週ペースで体調不良を訴え病欠するように。学校への休みの連絡を終えると徐々に元気になっていく様を見て、3回目くらいで「ただの仮病なのでは?」と疑い始めた。

or妻: 「治ったなら途中からでも行きなさい」
長男: 「行きたくない」

と不毛なやりとりを繰り返してお互いに疲弊していたのもこの時期。
さすがになにか根深い原因があるんだろうなと思って、休みたいときは休んでいいから言ってほしいと伝えた。

※当初は原因を探ろうと思ってなぜ?を色々聞いてしまったが、当人にも原因がわからない(言語化できない)可能性が大なので、なぜ?は禁句としたほうがよい

7月に入る頃には隔週のお休みが毎週になっていた。

9月~10月

週に1回だったお休みが、週を追う毎に2回、3回と増え、シルバーウィークを超えたあたりには風邪を引いてしまったのもあるが、週に1回登校するのがやっとの状態になった。

お休みの数は不登校の基準である30日を優に超えていたと思うが、私の中では不登校の確信はなかった。が、あることをきっかけに確信することになる。

10月一週目の土曜日に本人もずっと楽しみにしていた運動会が予定されていて、2日前の木曜日は予行練習だった。週の初めから予行練習と本番は絶対に行くと意気込んでいた。
月火水とお休みをし、迎えた木曜日の朝。時間通りに起きて準備をしランドセルを背負って玄関を出る直前で足が止まってしまった。結果登校することはできなかった。この瞬間、「あぁ、この子は不登校なんだな」と確信した。

結局、次の日の金曜日は登校し、土曜日の本番にも参加はした。当日の様子を見る限りは本人も純粋に楽しんでいたように見えたので安堵した。

一方で、親が運動会を楽しみにしているのを(プレッシャーにならないように注意を払っていたが)おそらく長男は感じとっていたので、親の期待に応えるための彼なりの精一杯の親孝行だったのではと思うこともあって複雑だ。もしそうだったら、と考えると感謝と申し訳なさと罪悪感といろんな感情が入り混じって泣けてくる。

運動会後は、週に一度登校するかどうかという状況だ。

休んだ日はなにをしているのか

朝は起きてこないこともあるが、ほぼほぼ登校時間に間に合うように起きてくる。
起きてからはYoutubeを見るか、Switchでゲームをやるのがメインで気が向いたときに学校のドリルやプリントをやっているという感じ。
夏休みから初めたチャレンジタッチは、最近はほぼ手つかずな状態だ。
学習の遅れは大丈夫かという心配も無くはないが、学校のドリルやプリントはわりかしさらさら解いているので今のところはさほど心配していない。

学習よりも、家族以外との交流をほぼ持ててないことが目下の悩み。
フォートナイトで学校の友達とボイスチャットはしているが

同じ境遇の子や、共通の趣味がある子と定期的に交流できる場があるといいなと。(私達が住んでいる青森県弘前市には2021年10月時点でフリースクールがない)

ちなみに、不登校には7段階あるらしく、今長男がどの段階かというと
おそらく4段階目であろう。この段階の特徴は、

  • 好きなことをやり始める(長男の場合、Youtubeとフォートナイト)

  • 昼夜逆転(長男の場合、いまのところ昼夜逆転はしていない)

だそうだ。

不登校の7つの段階について詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてほしい。


おわりに

レールは乗るも外れるも選択するのは個人の自由で、どちらが良い悪いもない。これはソフトウェアの世界でいうフレームワークの取り扱いにも近しい。詳細は割愛するが、弊noteも開発を進める上で多くのケースでフレームワークを取り扱っているが、フレームワークのレールからあえて外れる選択をしている部分がある。トレードオフを加味した上で外れたほうがメリットが大きいと判断したからだ。ただし、外れるという選択は多くの場合痛みを伴う。大半の人がレールに乗る体験しかしておらず、前例が少ない マイノリティのだから当然だろう。

そう考えると、理由はどうあれレールを外れる選択を取ることはとても勇気がいることだと思う。

(そもそも人生におけるレールってなんだろうという話もあるが)

正直なところ、頭ではわかっていても気持ちが追いつかない部分はまだあって、長男の不登校という事実に対して否認と受容のはざまにいる状況だと思う。ただ、幼くしてレールを外れるという勇気のいる選択をした彼を親として一個人として尊敬するし、全力で応援したい。もちろん私も妻もできることは何でもやる所存だ。


今後も定期的に発信していこうと思うので、福井家の奮闘記をお楽しみに💪

※2021/10/25 追記: 不登校に関する記事を束ねるマガジンを作りました。よければマガジンのフォローをお願いします!





この記事は新エディタで書きました。新エディタ使ってみたいよという方はこちらの記事をご参照ください。書き心地などご意見ご感想頂けると嬉しいです。


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