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 感染症はどの時代、どの季節でも流行する可能性があります。COVID-19だけでなく、インフルエンザも、いつ新型が出現するかわかりません。風疹、はしか、ノロウィルス、肺炎球菌など子供や高齢者がかかると重症化するものもあります。
 ウィルスや細菌の種類にもよりますが、感染症を防ぐために最も効果的なのがワクチンです。しかし特定のウィルスや新型のウィルスはワクチンや治療薬がないため、頼みの綱は個人の免疫力ということになります。免疫力を高めて感染しても重症にならない体づくりをしましょう。

〇免疫力を高めるために必要な要素
・しっかり栄養を摂取する
・体を清潔にする、温める
・よく休む
・適度な運動をする
これらが重要です。その中でも栄養に注目しましょう。

〇感染症予防にはビタミンを効果的に!特にビタミンCが重要
ビタミンCにはこんな効果があります
・免疫力向上
・美肌、美白
・老化の影響を小さくする
・ストレス軽減
・白内障の予防改善
・貧血予防

ビタミンCは、体内に侵入したウィルスなどを攻撃する白血球の手助けをしています。さらにビタミンCによりコラーゲンが生成され細胞がしっかり固められることによりウィルスを体内に侵入させにくくする効果があります。そのため風邪などをひきにくくし、ひいたとしても早く治す効果があります。
老化防止には老化物質である活性酸素の働きを抑えたり、動脈硬化を防ぐ働きもあるとされています。

〇どのくらい摂取するといい?
風邪症状のある人に風邪薬とビタミンCを摂取し、どちらの方が改善したかを研究したデータがあります。結果はビタミンCを摂取した方が改善したという結果でした。このデータから1日3gの摂取が推奨されています。摂取量に関しては医師の判断を仰ぐことをお勧めします。何事もちょうどよい加減でいきましょう

〇他のビタミンも一緒に摂取すると効果的
ビタミンA、ビタミンEはビタミンCとの相性がよく、お互いの働きを促す作用もあります。その他ビタミンDにも感染症の予防効果があります。

〇ビタミンDの効果
ビタミンDは骨を強くすることで知られていますが実は免疫を強くする働きもあります。ある研究データではビタミンDを摂取することによってA型インフルエンザの罹患率が42%低下したという結果もあり、インフルエンザの予防効果があると言われています。また腸内環境を整える効果もあり、アレルギーやがんの予防にも期待されています。ビタミンDは日光浴でも産生されますが冬場は日照時間の減少や肌の露出が少ないため、ビタミンDは多くの人が足りていないという研究結果もあります。冬場などは特に摂取することが必要です。ビタミンDは摂りすぎると血管や心臓にカルシウムがたまりやすくなるため過剰摂取には注意が必要です。不安な方は医師に相談しましょう。

〇サプリメントを正しく摂取する
サプリメントは必要な栄養素を重点的かつ効果的に摂取することが可能です。薬と同じで効果を出すためには、摂取量や飲み合わせなどをしっかり理解して、正しく摂取することが重要です。

当院では管理栄養士、サプリメントアドバイザーの資格を持ったスタッフに相談をすることが可能です。自身や家族の健康のためにお気軽にお問い合わせください。