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『料理』を因数分解する

『料理得意じゃないんです!』『料理、好きじゃないんです!』って方へ朗報です。

別に得意でも好きでなくてもいいと思います。

自分で得意と感じていないくても栄養バランスの取れた食事を用意できる人は沢山います。

『食事』というツールで『栄養をしっかりと摂って心と体を育む』という目的が達成できれば、好きでも得意でなくてもよくて、その過程が好きだと毎日の楽しみが一つ増えて良いよね!ってお話です。

知りたいのはレシピではなく鍋の使い方。

私はレシピを覚えるのが苦手なので、覚える気がありません(笑)

リケジョっぽいタイトルの『料理を因数分解』の意味はですねぇ…

料理=食材+調味料+調理道具

で分解できますよね?

今回は愛とか手間とかは考えないでください(笑)

それぞれの選ぶべきポイントや、特徴を最大限に引き出せる使い方を理解していれば、応用は無限だよね!って言うのが持論です。

食材

まずは野菜や果物の選び方。

①旬である事
 →旬の時期か否かで栄養素や味が桁違いに変わってきます。
  旬の野菜にはその時期を健康に過ごすための栄養素が含まれています。

②栽培方法
 →露地栽培なのかハウス栽培なのか?
  慣行栽培なのか有機栽培ないのか自然栽培なのか?

同じ栽培方法でも太陽の光に当たっているのか否かでも栄養価や味は変わります。

紫外線が当たることで野菜や果物の中での化学反応が進んだり、紫外線から身を守るための栄養素が増える事が知られています。

余談ですが…洗濯物を太陽の光で干すと洗剤の脂肪酸を分解してくれるのでいわゆるお日様のいい香りがしたり成分の残りカスがなくなったり…と紫外線って生命にとって必要な存在なんです⁉︎(これもまた汚名シリーズですねw)

肥料も化学肥料なのか有機肥料なのか、はたまた使われていないのか…農薬もまた然りで、生育環境が味や栄養価に反映されます。

可能であれば太陽の光をしっかり浴びて育った自然栽培のお野菜がオススメです!

日本でのシェアも少ないし値段も高いですが、味はメチェメチャ美味しいので、見つけたら是非買って食べてみてください。

調味料

食材の味や栄養価を引き出し、より食べやすくしてくれる存在の調味料。

今、調味料の世界では『本物そっくりさん』がかなりのさばっています。

本物そっくりさんとは言わば人工的に作られた調味料。

醤油・酒・味醂・味噌・酢などは代表的な発酵調味料ですが、発酵していない食品添加物でそれっぽく作られた調味料がたくさんあります。

一見すると違いは分かりにくいのですが、その見分け方を知りさえすれば、しっかり発酵した調味料を選ぶ事ができます。

本物の発酵調して作られた調味料は製造に時間がかかるので、大量生産で売上至上主義の業者にとっては現実的ではありません。

また、菌を扱いますので専門的な知識や道具や機械、厳選した素材やそれにふさわしい環境や設備、その維持などとってもとっても採算が合いませんし、新規参入者が直ぐに儲けを出せる世界ではありません。

醤油や味噌は麹菌・酵母・乳酸菌の菌の三重奏な訳ですが、そっくりさんはこれらの菌は存在しないので、料理の仕上がりに違いが出てくるのはご理解いただけるかと思います。

本物の調味料はそっくりさんに比べるとお値段は高いのですが、値段とはその物の価値を表すので、少し高くても本物を選んで欲しいです。

『そんなにバカスカ使えないヨォ!』って思うかもしれませんが、本物の調味料は余計なものが入っておらず素材本来の味や、食材の旨味を引き出す作用があるので、少量でも味がピタッと決まるので、そんなに使わなくて済みます。

そっくりさんは一見すると味に遜色なさそうに感じますが、料理をしていくとその違いが少しずつ現れてくるんです。

調理道具

調理道具も様々売られていますが、皆さんは何を基準に選んでいますか?

調理道具もピンからキリまでありますが、自分の代わりに働いてくれるかどうか・食材の味や栄養を存分に引き出してくれるかどうかを判断基準に購入しています。

圧力鍋や無水無油調理ができるお鍋はオススメです。

それぞれ出来る事が異なるので使い分けが必要ですが、無水無油調理が出来る鍋に最初であった時は衝撃的でした。

『食事で予防』を叶えるべく進む道を模索していた時期だったので思わず『これで私の夢は叶う!』と直感しました。
(腸内環境の勉強をした時は『これで私は日本を救える!』と思いましたw)

今まで油をひきて焼いていたお肉ですが、お肉自身の油を利用し焼き上げるので、結果的には油の量が減ります。

揚げ物もフタをして蒸し揚げにするので、大体1センチ程度の量の油で短時間で中はふっくら外はカリッとあげることができます。

使う油の量が少ないので、毎回新しい油を使用でき、万病の元であり昭和の大失敗と言われた揚げ油の使い回しも回避できます。

ほうれん草などの葉物野菜は茹でると茹で汁に栄養素がほとんで出てしまいますが、野菜を洗った時についた水のみで蒸すので、栄養価の損失が少なく味も濃くなるのが特徴です。

ほうれん草を蒸し調理した時『ほうれん草ってこんなに味が濃いんだ!』と驚いたのを覚えています。お醤油要りません!

圧力鍋よりは圧はかかりませんが、一般的なテフロン加工やスーパーなどで売っているお鍋に比べるとフタをするだけで鍋の中に高い圧力が掛かるので旨味や栄養が引き出されるカラクリです。

肉じゃがやおでん・カレーなどは水は加えず野菜が持つ水分で調理していくので濃厚なお味に仕上がり、結果調味料を減らすことができます。

地味に感動したのは茹で卵作り。

今までの作り方だと、水の状態で卵を入れ沸騰するまでクルクルとかき混ぜ続ける…とやっていました。

これだけ手間をかけたのに、茹で卵しかできない事にコスパの悪さを感じ茹で卵は我が家では登場しませんでした。

無水無油調理では50〜100ccの水で鍋に入るだけの卵を茹でることができます。

しかもクルクル不要で、フタをして火にかけ沸騰したら弱めて5〜10分で火から下ろしその後余熱調理で完成です。

めっちゃ楽!ちゃんと黄身も真ん中にあるんです。(たまに寄っちゃうヤツもいますが…そんなの気にしない!w)

お鍋と蓋の間に水分で膜を作るので水分が鍋の中に止まり、水分の減りも少ないのが特徴です。

調理は実験

料理はこれらを掛け算なので、その食材の美味しさと栄養の引き出し方や本物の調味料の選び方、鍋の使い方を知る事で美味しい料理は出来ると思っています。

レシピを覚えると無限に覚えていかないといけませんが、食材のアレンジ方法や鍋の特性を覚えてしまえば、無限に料理は作り出せるので、名前はないけど美味しいご飯を作る事ができます。

レシピという結果ではなく、道具とプロセスを理解する事で自分で自在に応用ができるようになるよね!って伝えたかったんです(笑)

今日のまとめ

安い鍋だと先ほどお伝えしたような事はできないので、炒めたり火加減を調整したり調味料で食材を柔らかくしたり味を整えたり…と自分が働く量が増えてしまいます。

圧力鍋や無水無油調理のできる鍋は少々お値段が張りますが、鍋としての寿命も長いですし自分が楽して美味しく健康的な料理を作ってくれます。

皆さん、ご飯を作る為だけに生きている訳ではありません。

でも、食べる事は生きる事なのでお腹を満たすだけの食べ方もオススメはできません。

世の中には楽して美味しく健康になれる術があります。

自分が働くか鍋に働いてもらうか…この考え方に至った時、料理へのストレスが減り今までより楽しく思えるようになりました。

人より料理が好きで得意な自負がある私でもストレスに感じたり億劫になったり面倒臭い時はあります。

道具をうまく活用できると、今まで自分が作れなかった料理が作れたり、出せなかった味が出せるようになります。

料理に追われる毎日から料理を楽しんでその結果健康になる、そんな理想的な生活を皆さんも一緒にしませんか?

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