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非常時の腸内環境の整え方

非常用の備えしていますか?どんな物を揃えていますか?

私は非常時用の水や食料以外に、キャンプ用のお鍋・固形燃料・固形燃料ストッカーを購入しました。

キャンプクッカー
固形燃料
固形燃料ストッカー

誰しも食事がネックにはなりますが、最小限調理できる材料があればアレンジもできて、気持ちも変わるかなと思い購入しました。

用意しておいた方がいい物はたくさんあると思いますが、予算と保管場所と自分の中の優先順位で準備を進めて下さい。

災害時にも最低限の菌ケアを!

腸活薬剤師の立場から是非準備しておいていただきたい菌ケアについてご紹介いたします。

結論から先に言うと…

 ①整腸剤
 ②白色ワセリン
 ③日本が誇る保存食7選

を防災グッズに加える事をお勧めしています!

被災後の心理的変化

被災後直後から1週間は救命と災害復旧が最優先される時期です。

生活環境の変化や災害に自分が見舞われたと言う事実に衝撃も大きく茫然自失となる時期ではありますが、それと同時に強い使命感・興奮・精神的な高揚を抱く時期とも言われています。

被災後1週間から1ヶ月は徐々に状況が把握でき、生命の危険より生活の復旧への見通しが課題となってきます。

いつまで続くか分からない状況、プライバシーが守りきれない避難所での生活に不安が募り、それまで気丈に振る舞って来た人も過労は自分が自覚している以上のストレスに心身の不調をきたしやすくなる時期と言われています。

この時期には不安・抑うつ・パニック症状・アルコール関連も徐々に出始めてくる時期となります。

被災後1ヶ月〜3ヶ月では徐々に平常を取り戻していく時期となりますが、生活の再建や経済的な問題が浮上してきます。

生活の立て直しの目処が立ち進んでいく人と、そうでない人とが二極化し、心的外傷後ストレス障害・PTSDの症状が現れ始め、また、この頃から自殺する人も増えてくると言われています。

以上の事から、非常用の対策としては被災直後の事はもちろん、食料やライフラインが確保できた後の事も念頭においた準備が必要になって来ていると実感しています。

腸内細菌を守る

被災時の環境は生活環境・心理的側面どこをとっても腸内環境が整う要素はありません。

腸内環境を整える要素は

 ①腸内細菌に餌を与える ▶︎ 食事
 ②腸の働きを保つ
  ②-1:質の良い睡眠
  ②-2:適度な運動
  ②-3:温まる

この4つが重要な行動となりますが、被災時はどれをとっても不十分な状況となります。

被災時に配給される食事は炭水化物がメインとなり、栄養面では大きな偏りが生じてしまいます。

炭水化物・脂質・タンパク質をエネルギーや栄養に変えるためにはビタミンやミネラルが必須ですので、それらの準備もあるとより安心です。

生活環境が大きく変化し、腸の働きを整えたり、腸内環境を育てたりすることが難しい状況ですので、その時の為の整腸剤です。

腸内環境の乱れは精神的な不安定からの抑うつや不眠・持病の悪化・易感染状況など心と体に負の連鎖を引き起こします。

整腸剤を飲んだだけで、全ての問題が解決できる訳ではありませんが、最悪な状況の持続の救済には繋がると思うので、是非ご用意ください!

おすすめの整腸剤

まずは市販で買えるおすすめ整腸剤をご紹介します!

①新ビオフェルミンS
②ビオスリーHi
③強力ミヤリサン

です。

通常は1種類しか飲まないと思いますが、それぞれ含まれている菌が異なります。

強力ミヤリサンはビオスリーHiにも含まれますが量が少ないの加えています。

普段から飲んでいい物ですが、全ての整腸剤を書かれている用法用量通りに飲むと、粒の量も多いですしコスト的にも現実的ではありませんので、それぞれ1回量を1日で飲めば十分です。

被災時には状況的に過酷なので、全部を添付文書通りに飲む事をおすすめいたします。

ただし、腸内細菌の餌である食物繊維も不足している状況ですので、お腹が張ってしまう方が出てくる可能性があります。

そんな時は量を減らして、良い調子が保てる量を探してください。

具体的な飲み方はまた別の機会でご紹介しますね!お楽しみに♪

また、食物繊維の不足を解消するのにいいサプリをご紹介します。

AuB株式会社と言う腸内細菌の研究をおこなっている会社ご存知ですか?

サッカーの元日本代表でもある鈴木啓太さんが代表を務める会社で、こちらの会社から5月に食物繊維のサプリ・AuB GROW が販売されました。

普段から食物繊維不足が深刻な問題となっている日本ですが、手軽に食物繊維を摂ることができます。

市販のファイバーは不溶性食物繊維が含まれている商品が多い一方で、この商品は水溶性食物繊維であり、3つのパッケージ入っておりそれぞれ異なる水溶性食物繊維がミックスされているのが特徴です。

こちらを整腸剤と一緒に入れておくとさらに心強いです!

皮膚常在菌も守る!

災害時はスキンケアも満足にはできません。

ある番組で実際に被災した方が『何週間かぶりに化粧水をつけられた時ホッとした!』と言っていました。

オールインワンの化粧品を用意する手もありますが、私のオススメは『白色ワセリン』です。

ワセリンのメリットとして油ではありますが酸化が始まるまでの時間が非常に長いことです。

被災時には化粧もできる状況ではありませんので、簡単に水で顔を洗うだけで十分に汚れは落ちます。

その後でこのワセリンを塗るだけでスキンケアは十分完了します。

被災した訳ではありませんが、私も『水洗顔+ワセリンのみ』でスキンケアを済ませていた時期はありました。

「そんなんでいいの?」と思われるかもしれませんが、皮膚科医も推奨しているスキンケア方法で、これを実践されている方は少なくありません。むしろ多いです(笑)

一見女を捨てたようなこの行動をしていた時期、肌の調子はとっても良かったです!

皮膚にも微生物は生息しており、私たちの肌を健康に保ってくれています。

余計な成分は洗い流さない → 水洗顔
しっかり保湿 → 白色ワセリン

この2つで被災時もスキンケアしていきましょう!

オススメの備蓄食材

色々不自由が生じる災害時ですが、備蓄しておくとオススメな食材をご紹介します。

①梅干し
②味噌
③醤油(小瓶、スペースがあれば大瓶でも良いですw)
④鰹節
⑤海苔
⑥黒糖&オリゴ糖
⑦天日海塩

日本が誇る発酵食品や伝統の保存食材たちです。

梅干しについては先日詳しく詳しくお話していますが、梅干しに含まれるクエン酸は炭水化物をエネルギーに変えてくれる働きがあります。

配給される食材が炭水化物メインとなるので、保存食である梅干しを添えることで味変もできますし、ビタミンも一緒に摂取する事ができます!

味噌も発酵食品であり保存食であり栄養がたっぷり含まれているので、災害時の強い味方です。

ご飯に味噌を塗るだけでも味に変化が生まれますし、海苔を巻いたらさらに栄養価もアップします。

日本で昔から伝わる保存食は、それ自体が味を持っているので調理をする必要がありません!

小分けになっている商品が売られているので、それを活用してみてください!

味噌+鰹節+お湯 → 即席味噌汁

にもなりますしね!

パウダー状の昆布茶(紅茶キノコじゃないヤツ!)を入れれば結構本格的な味噌汁になります。

乾燥の味噌汁の具があれば、もうちゃんと味噌汁です!
活用方法や組み合わせは無限大です。

黒糖は砂糖の中でも栄養価がMAXで高いお砂糖です。

ビタミン・ミネラルが豊富に詰まっているので、味覚もカロリーも満たされるだけでなく栄養も一緒に摂ることができます。

オリゴ糖は腸内細菌の大好物なので、被災状況であってもしっかり選ぶものによってはしっかり腸内細菌に餌をやる事はできるんです!

慢性便秘のリスクが高い被災生活の中で、ミネラル不足が便秘を助長してしまいます。

水にほんの少しの塩を加えて飲むことで便秘のリスクを減らすことができますので、ミネラルが豊富に含まれている『天日海塩』がオススメです!

今日のまとめ

いつ・どこで・誰が災害に遭うか分からない時代となって来ました。

梅雨の時期になると毎年水害が発生しており、その規模も徐々に大きくなって来ている印象があります。

災害に遭わずに済めば一番ですが、今後は災害とも共存していく時代になって行くのではと考えさせられます。

人間にとっては災害ですが、自然からしてみたら人間の今までの行いの結果でもあります。

災害時をいかに乗り切るか、私達にはその術があります。

正しく『備えあれば憂なし』で、命を繋ぎ止めた先の心と体を健やかに維持する為の備えもしていきませんか?

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