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私は薬剤師!

薬剤師になり15年目に突入しました。

3月いっぱいで薬剤師を辞める予定でしたが、週1日午前中のみ病院での勤務を継続しています。

収入の為ではなく、現場に居たいと言うのが正直な理由です。

病院と調剤薬局の薬剤師とでは求められるスキルも知識も全く異なります。

対象となる患者さんの容態や疾患が異なるので同じ訳がありませんが、病院であっても規模や診療科が異なれば業務内容は全く異なります。

医療は日進月歩で新しい治療薬や治療法が物凄いスピードで出て来ています。

その全てを把握できている訳ではありませんが、現場から1年離れると自分の知識が既に古く使い物にならない事を前職を退職した時に経験し、そのスピードの速さを目の当たりにしました。

糖尿病のお薬もどんどん新しい作用機序の薬が出てきていて、薬品名・作用機序・起こりうる副作用とその頻度・他の糖尿病治療薬との併用方法や糖尿病治療薬以外の薬との相性などなど…押さえておかないといけないことは山ほどあります。

今はそこに『後発品』も物凄い勢いで出てきているので覚えることだらです(笑)

糖尿病治療薬以外にもたくさんの疾患に対するお薬に関しても同じです。

新しい薬が出てくるだけではありません。

一昨年の冬から薬の出荷停止や出荷制限が相次いており、今まで治療で重宝されていたお薬が軒並み購入できな状況が続いています。

お薬を発注しても納品されないので、医師が処方箋でお薬を出しても、病院でも調剤薬局でもお薬を患者さんに渡すことができないんです。

製薬会社がお薬を作れない状況にあるので、病院や調剤薬局が在庫として置いておく事が出来ないんです。

全国的に薬の供給能力が低下しており、お金があっても薬を買えない状況になっています。

このような事も”現場"にいないと情報として知る事が出来ません。

このお薬が入らないこの現状の中、私が薬剤科長だったらだいぶ頭を抱えていますが、ふくふくゴハンの立場で考えるとある意味チャンスなんです!

出荷調整・出荷停止の連絡を受ける度に、『病気になても薬で治療できな時代が来るから、日頃から薬とご縁のない体を作りましょうね!』って言いやすくなるからです。

(まぁそのフレーズに反応して腸活を始める人がほとんどいない事は知っていますw)

病気になって治療できないって、戦時中やそれ以前の戦国時代と同じ状況です。

想像してみて下さい。

あなたの家族が肺炎になりました。今までであれば肺炎治療でポピュラーに使われていた抗生剤を使えば、1週間程度で治っていましたが、今はその薬が製造できなくなり使えません。
抗生剤が使えないので、本人の免疫力と体力頼みです。
まぁ、体力・免疫力があれば抗えていた肺炎が発症しているので、本人の自然治癒力に賭けるのは難しい状況です。
食事の代わりになる点滴をして、ビタミンを入れて、苦しい呼吸をサポートして…と対症療法はできますが、感染症を治すと言う根本治療が出来ません。この状況で回復するかどうかはもはや神頼みです。

実際に抗生剤も何種類も出荷調整・出荷停止となり次いつ入ってくるか分からないものが数多くあります。

こんな状況になった時、何を考えるでしょう?

製薬会社を責めますか?それとも日頃の生活を疎かにした事を後悔しますか?

こんな事がなくても、薬を飲む事に抵抗を示し予防の道に進んでいますが、『薬を飲まない体』とは本当に価値のある生産性のある状態である事をどう伝えたら実感してもえるかをずっと考えています。

アトピーの子供を持つ知り合いが、子供の腕にステロイドを塗りながら
『薬を使って治るうちはそれでいいかなぁと思ってる』と言っていた事に衝撃を受けた事がありました。

子供の人生、何だと思っているの?と言いかけましたが、飲み込みました(笑)

ステロイドと一言で言っても弱いものから強いものまで幅広くあります。

弱い薬で治る症状と強い薬でないと治らない症状、一緒ではありません。

薬が効くか効かないかではなく『症状がある』事が既に体の中に火種があって、それがずっと燻っている状況です。

その消火活動を必死で行うも、鎮火せずに、むしろ徐々に徐々に燃え広がり、常に体のどこかしらで火の手が上がり続ける…それがアレルギーであったり炎症と言われる状況です。

この体の中の消火活動を行うのが免疫細胞です。

ずっと消えない火に対して消火活動を行なっていると、その他の場所で火の手が上がった時にそちらに出す応援部隊がおらず、消火が追っ付かずに火災現場が広がっていく。

糖尿病や呼吸器疾患などの慢性炎症性疾患を持っている人がコロナに罹った時に重症化しやすいというのは、既に体の中にある全戦力を使っている為、新たに入ってきたコロナウィルスに対して割ける戦力がなく、結果重症化する…というカラクリです。

コロナの重症化は戦力不足だけが原因ではありませんが、基礎疾患のある患者さんが感染症にかかりやすかったり、その他の病気も重症化しやすいのはこういった理由です。

最近はありませんが、たまに頭痛に起きる事がありました。

肩こりから頭痛が起こり、眼痛や吐き気に襲われ、まる1日潰れます。

痛み止めを飲めま治りますが、そもそもこの頭痛が起こる事が私は苦痛で仕方ありませんでした。

薬で治ったとしても、治るまでの間は確実にパフォーマンスは落ちますし、何より辛いし痛いし気持ち悪い。

心と体は一緒で連動しますので、体調が悪いと気分も晴れず行動する気も起きず普段なら気にならない些細な物音も不快に感じたり、負のスパイラルにどんどんんハマって行きます。

頭痛だけではありません。

花粉症の時も同じ事を感じました。

くしゃみや鼻水・目の痒みで集中力は続かず…。

鼻水が止まったかと思えば今度は鼻づまりで、耳がツーンと詰まった感じになったり、口呼吸になるので味覚はなくなり、何を食べても美味しくない。

薬を飲んでも効果が出るまでに20分程度の時間を要し、その効果が出るまでの時間は『薬飲んだのになんで効かないの?』とイライラ。

体調によっては薬の効果もいまいちだったり。

ラーメン屋さんの外に30分並んでようやく店内の席に案内されたのに、そこから更に30分待たされる時の感覚と似ています。

ラーメン屋さんの外で30分並ぶ=薬を飲む前、鼻水・くしゃみ・目の痒みに苦しむ
店内に案内される=薬を飲む
更に30分待たされる=薬を飲んだのに症状が治らない

薬を飲まなければ症状が治らないことも仕方がないと思えますが、薬を飲んでから症状が治らないと頼ったのに裏切られた感があって、心穏やかではいられません(笑)

元々アレルギー性鼻炎も持っていたので花粉症の症状は特にひどく、本当に仕事に集中できませんでした。

鼻が詰まっているのに鼻水が出る…という最悪の状況も多々ありました。
(マスクをしてティッシュ1枚丸々詰め込んでいましたw)

ステロイドの点鼻薬も強めのモノを使っていたし、それでも効かない時もしばしば。

本当に辛かった…。

腸内環境を整える事を意識して生活をし始めてからは、花粉症の季節も薬を飲まずに過ごせるようになりました。

『薬を使えば治る』と『薬が必要ない』はイコールではありません。

その状況は雲泥の差です。

だいぶ話はそれましたが、病院で働くことで薬の流通状況や治療の流行を知れるだけでなく、『薬を飲まない』『薬を飲むこと』それぞれがどういう状況かの意識を保ち続けられる為でもあります。

腸内環境が整うとアレルギーが治ったり感染症に罹りにくくなると言われています。

それは正解です。

腸内細菌が作り出す物質にその効果があるからです。

しかし、『腸内環境を整える生活』を送る事が腸内細菌の働きをより強力なものにしてくれますし、健康ベースの基盤をより盤石なものにしてくれるので、ますます病気とは無縁な体となります。

いつまでも自分らしく、行きたいところに自分の足で行き、食べたい物を自分の歯で力強く食べ、大好きな人達と笑い合える、そんな体作りを目指しています。

健康な心と体は良い腸に宿ります。

そんな体づくり・腸内環境作りをサポートすべく、私は薬剤師としてふくふくゴハンを続けて行きたいと思います!


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