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1人竹富島でスマホを割った話

こんばんわ。

昨年の夏、会社を辞め、何も考えずとりあえず1週間石垣島に逃避していました。その時の、一生忘れない思い出のお話です。

以前も少し触れましたが (超)ブラックな (私は2回倒れうち一回入院。同部署で私の一週間前にも一人入院したような)会社を辞めた時期の話です。

「辞める」と会社に伝え、退職日が決まり、その退職日の一週間前に石垣島に旅に出ました。
もう、何もしたくなく、ただただ一人でぼーっと無駄な時間を過ごしたかったのです。

エアビーアンドビーで、滞在する家を借り、一週間過ごしました。
毎朝起きて、その日の天気を見て、「今日はこのあたりに行ってみよう」「ちょっと自転車で遠出してみよう」「船で島に行ってみよう」「あのカフェに行ってみよう」など、気ままに石垣ステイを堪能していました。

沖縄本島へは、以前2回ほど旅行で言った経験がありましたが、石垣島は、同じ沖縄とはいえ、本島とは全く違うように感じました。気候も、本格的な亜熱帯というか、コーヒー栽培もできるし、スコールはものすごいし(さっきまで晴れてたのに一瞬で暴風雨。バケツの水ひっくり返したような(←大げさでなく)一瞬で全身ずぶ濡れを滞在中に数回経験…)言葉そのままに本当に日本じゃないような場所でした。

ある日は、「今日は竹富島に行ってみよう」と思いました。
その日は雲一つない快晴で、日本の「The原風景」といった雰囲気、のどかな村の風景、青い空に赤い瓦屋根、真っ白な砂浜、星の砂、水牛車で透明な青い海を渡り、もう疲れ切った私の心は癒しに癒され、ゆったりとした贅沢な時間を過ごしながら、スマホで写真を撮り歩いておりました。

夕方、帰りの船の時間が近づき、フェリーターミナルへ歩いて向かっていました。時間に余裕があったのでスマホで調べ、フェリー乗り場界隈のビジターセンターや、観光案内所で時間をつぶそうと考えました。
すると、ビジターセンターの近くに、何か家の様な古い藁屋根の建物を発見。
私はその時、竹富島の素敵すぎる雰囲気や、その日一日見た綺麗な風景や海に感動しっぱなしでテンションMAXでしたので、普段だったら素通りする様な、ささいなものも写真を撮りまくるほど興奮しておりました…。
そう、それは私の日常にあったとしても、全く、見向きもしないであろう只の古い藁屋根の何か(←失礼)でさえ、私は吸い込まれるように(たぶん→)キラキラした目で近づいていきました。(それは「フナヤ―跡」という立派な史跡でした。)

その時の私は、たぶん、あまつさえスキップすらしていたのでしょう。
「何だろうこれ~?!」
その「フナヤー跡」というものに、変なテンションでスマホを構えながら駆け寄って行きました。
すると、竹富島の、原風景、そう、
つまり、きれいに舗装され切れていないような、その魅力的な道に、足を取られ、
「あっ!」
と思った瞬間には、スマホは石垣島の青い空に舞い、石垣島の燦々と輝く太陽に照らされ、キラリと宙に舞いました。

「 ガ シ ャ ン 」

・・・・・・

私は、

声も、

出ず。

なぜ、こういう時こそ、人は冷静になるのでしょう。

相棒(スマホ)を拾い上げ、顔(画面)を見ると、上から下まで綺麗に傷(ヒビ)が。
脈を確認する(電源ボタンを押す)と、もう息はありません(電源は入りません)でした。

「何という事でしょう」
私の頭の中では、
「劇的ビフォー〇フター」のあの言葉が、
繰り返しリピートされていました。

「なんという、ことでしょう」
スマホの中には、帰りの飛行機のチケットが入っていました。
「なんという、ことでしょう」
スマホは、一人での石垣滞在の条件(ブ〇ック企業にやられ日常生活で記憶飛んだりしてた頃なので…)「夫に毎日LINEすること」をしなくてはいけないのに。
「なんという、ことでしょう」
わたしは普通に重度の方向音痴。googleマップ先生がないと日常普通に歩けないというのに(←それはそれで大問題…

竹富マジックで高ぶっていた熱は急激に冷え、
徐々に冷静になる頭で必死に考えました。
こんな(比喩でなく)陸の孤島で独り。
どうやって夫や家族に連絡を取る?
帰りの航空券のQRコードも表示できない。。。

とりあえず、帰りの船に乗り、滞在先の家に戻りました。
家に着くとふと、スーツケースが目に入りました。
「あっ!」
こんな時に、わたしのチキンハートが役に立つとは思いもしませんでした。
スーツケースの奥底に、あったのです。
もう一台の、スマホが!!!

この石垣旅行は退職日の一週間前でした。
つまり、会社から支給されたスマホはまだ私の手元にありました。
もうブ〇ックすぎて、休みの日でも持ち歩くのが癖になっていました。
退職が決まっていて、その退職日の一週間前の、全てから自由になりたいと願って訪れた、こんな陸の孤島(←けなしてないです!すみません!)にすら、持ってきてしまう。
そのブ〇ック力と私のチキンハートのダブルパンチコラボレーションのおかげでした。そのスマホを使い、記憶していた夫のケータイ番号へ連絡。事情を説明し、航空券の手配を依頼。何とか事なきを得ました。
またまた夫に感謝です。

こうして無事、日本に帰って来ましたとさ。
(いや、石垣島は、日本っ!!!)セルフノリツッコミ
まあでもそのくらい、別世界に行ったような気持になれて、リフレッシュできる、石垣島はとっても魅力的で、とっても素敵な島でした。

なんか、私って無難な平坦な人生だなと思ってるけど、
思い返すと意外と面白い経験してるな自分!(笑)
と感じた出来事なのでした。

ちょうど眠くなってきたのでこのあたりで~!
なんか、
あしたは車で長野の山奥の奥に行く用事があるので、
また面白い事が起きたら書きます~!

今日もお疲れ様でした!
おやすみなさい~

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