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ケーキを切る前から初めての共同作業は始まっている

 市場調査及び予算の概要が分かったので活動計画の立案と予算設計にはいる。今後の収入と貯金額の予測と天秤にかけつつパワーポイントで計画をねりねり練っていく。

賢者の書(ゼクシィ)で見た情報をまとめると、結婚にかかわる儀式全般、男性主体のステップが多い。両親のあいさつは花嫁の家から先に訪問し、花婿から挨拶する。両家顔合わせのあいさつも花婿側からだ。結納に至っては花嫁ほぼ何もしない。やるかやらないか決めるだけだ。
まだ調べてはいないが、ひょっとすると結婚式の進行も花婿側が主導しなければならないシーンが多いのではないか?私が先手を打って進められることほぼないのでは???

 プロポーズや告白は男性が分からしてもらうのが望ましいというのは、結婚という儀式が男性主体で進んでいくという背景を踏まえた先人の教えなのかもしれない…。
もっと早く教えてくれ!

 自分の力だけで物事を推し進められないことに悶々としつつも作り上げたパワーポイントは過去一番の出来だった。

しかし、いやはや困った。逆プロポーズ成功させた日に結婚式について少しだけ話したが、その時彼が言っていたことは「新郎は新婦の添え物みたいなものだから。」だ。全然添え物じゃない。むしろメイン。全部こちらに丸投げの雰囲気醸し出していたが向こうに頑張ってもらわないとどうにもならないことが多い。今後どうやって結婚へのモチベーションを上げていただくかだ。8割の花嫁がぶち当たる壁にすでに直面してしまっている。

一人で悶々と悩んでいたがそんな心配はあっさり解決した。こちらからプロポーズした際には不安そうな表情をしていたため、彼の仕事が落ち着く3月に入ってから再度、結婚の話を前に進めるつもりで、そこまではこちらからは一度も切り出さないと決めていた。しかしなんと彼のほうから具体的なスケジュールについて話を切り出してきた。なんだか一週間放っておいたらいろいろあって納得したらしい。予想外の展開にあたふたしながらも出来立てほやほやの資料で考えたことを説明していく。

「4月に両親にそれぞれ電話か規制して報告、5月に2人でそれぞれの実家に報告に行って、6月に両家顔合わせの開催…こんな感じでいかがでしょう?」

引っ越しの願望やら入籍のタイミングやらもまとめて承認をもらっていく。ところどころ修正を加えつつおおむね計画通りの運航する方針となった。
「ちなみに式の形式についてなんだけど…。」
「そこは全部好きなようにしていいよ。」
「結婚式によびたい人は?」
「うーん、友達とか、会社の人とかかぁ。」

会社の人も呼びたいのか。実際想定していたのはもっとこじんまりとしたカジュアルな式である。しかし会社の人など目上の人が来るとなるとそれなりにフォーマルな式を想定しないといけない。これ実はわかってないだけで私より条件厳しいやつだぞ???と思いながらも深夜のミーティングは幕を閉じた。


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