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士業の仕事は、結局は、相談業務です。
悩んでいる方、困っている方に、回答を提示する。

相談をうける、話を聴くことは、頭をフル回転しないと出来ません。
なので、相談対応後は、それなり疲れます。

事務手続きは、早い遅いの違いはありますが、基本的には同じ結果です。
社労士の仕事であれば、健康保険証を作る、離職票を作るなどです。
(超、基本事務です)

保険証ができるとか、離職票が出来るという同じ結果になります。

しかし、実務では、基本な事務でも「もっとこうしたほうがいい」と思うようなケース、誤解から不利益が生じているケースもあります。

入れるはずの扶養が、事務担当者の思い込みにより、加入手続き自体を、
「それはできないよ」会社内で門前払いしているケース。
意外と多いです。知らぬ間に損しているパターンです。

基本的な事務手続きに比べると、相談は、アドバイス、進め方次第でその結果は千差万別です。社労士ごとに大筋では同じ回答であったとしても、全く同じという回答はないでしょう。

相談を受けたとき僕は次のような思考で、物事を客観的にとらえます。

1 法律上正しいかどうかはともかく、相手がどうしたいか。
  目の前の相談者が、どうなりたいか
2 それは法律や制度で、問題はないか
3 それは過去の裁判例で、問題になっていないか
4 実際に「それ」を行ったメリット、デメリットはないか
5 一般的な感覚とは、かけ離れていないか(許容範囲か)
6 過去にそういった類似事案の相談はあったか。どう対応したか
7 相手は、僕の意見に耳を傾けていただけるか(これ結構重要^^;)

この思考は瞬間的に浮かびます。
そして一瞬で浮かんできたことを紙に書き出してみたり、整理します。

紙に書き出すのは、問題解決に「超」効果的です。問題が言語化、視覚化されるからです。

相談相手も電話では納得されないこともあります。
ただ紙に書き出したり、図にしてみると相談がスムーズに進むことも多いです。見えるから分かりやすく理解でき、納得できるのでしょうね。

相談の回答は「これが絶対正解」を導き出すことは難しいです。
まず無理。でも少なくとも、その時点で最良と思われるアドバイスが出来て、相談者様(顧問先様)が喜んで下さったときは、仕事冥利に尽きます。

一朝一夕には学べない相談対応のスキル。
社労士で現役のうちは、まだまだ高めないといけないと思っています。
まだまだ勉強の日々が続きそうです。

あなたは、相談を受けたとき、どんな感じで考え、回答をだしていきますか。

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