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一年に渡る社内研修で何を得たのか?

私が所属してる会社では、約一年間に渡って実施される研修プログラムがあります。1~2年目の新任執行役員をトップに6~8名程度のチームを組んで、一年間かけて一つの事業プランをまとめ上げていくという内容です。

折角の機会なので、そこに参加しました。そして、先日発表会を無事に終えました。

多くの出会い

私が参加したチームは合計9名でした。それだけで自分以外の8名との出会いがありました。特に私は中途入社組なので、実際の業務で接点のない人との出会いは貴重でした。

最初の頃は月に一回集まって、外部の人の話を聞いたり、現場で実地見学したり、皆で飲み会をしたりという感じでした。少し宿題をこなしつつ、まあそれほどの負担感もなく進んでいました。

やっぱり最初の頃はお互いに探り探りで話をしていました。最後の方は本音ベースで突っ込んだ議論がありましたが、本当の意味で打ち解けるには少し時間がかかりますね。

ただ、実際に発表が迫ってくると、そうもいかなかったです。丸一日議論したこともありますし、会社から締め出されるギリギリの時間まで作業していたこともあります。

「やばい、全然まとまらない」
「どうしたら良いか分からない」
「また、最初の頃の議論のに逆戻りだ」
「もう嫌だ」
・・・

なんて同じところを行ったり来たりです。でもそういった経験って大事ですよね。お互いに一体感が生まれ、強いきずなで結ばれました。

その結果、仕事を進めるときに相談することもできるようになりましたし、今後の仕事を進める上でお互いに協力できるとは思っています。

それだけでもこの研修に参加した価値はあります。

多様な価値観の共有と進化

私が参加したチームは本業とは全く関係ない内容でした。そういった分野で新しいビジネスプランを考えていくなんて分からないことばかりなので、最初はビクビクしながら参加していました。

また、参加者も多様な職種の人たちで、営業マン、工場の業務担当者、人事、研究所などの普段はほぼ接することがない人たちでした。こういったメンバーだとやっぱり最初の議論は噛み合わないのです。

それは当然ですね。
自分の職場ではある程度価値観が共有化されているので、しっかりと言葉にしなくても皆さんある程度話が通じています。ただ、これは部署ごとに大きく違ったりします。

日本語特有の非言語のコミュニケーションという部分が多いのですが、それが全く通じなかったです。また、論理展開や価値観も全く違いました。

ただ、そういったメンバーと一年間に渡って議論をすることで、私自身の視野を広まってきましたり、何よりも多様な価値観を受けいれて、考えられるようになったことが一番の成果だと感じています。

ビジネスプラン構築の苦悩

研修の目的は、一年後にビジネスプランをまとめていくことです。もちろん、そういったことを今まで担当してこなかった参加者がほとんどです。

今まで経験のなかったことに対してビジネスプランを考えていくのですが、大体考えつくようなことは過去に社内で誰かがやっています。もちろん、突拍子もない提案もできなくはないですが、それではなぜ自分たちがやるのかの説明が苦しいです。

〆切が決まっている中でメンバー同士、葛藤しながら、何とかまとめ上げることができました。提案内容の良し悪しは置いておいて、素晴らしいメンバーと一緒にまとめ上げたことは大きな財産です。

終わってから思うこと

一番感謝しているのは会社に対してです。
研修全体の参加者は数十人にも上ります。これだけの人数を一年間かけて研修をするには、多くの予算と日常業務との兼ね合いがあるのも事実です。

そういったことを考慮しても、社員の成長を促せるという理由でこういった研修を毎年継続してくれるなんて、このご時世なかなか出来ることではないと思っています。

ただ、コロナ禍の影響で発表が延期になり、最後は対面での議論もできなくなったのは少し残念です。誰が悪い訳でもないですが、なんとなく中途半端な終わり方になってしまいました。

とりあえず、まだ打ち上げをしていないので、オンラインになると思いますが、皆でお酒を片手に一年間を振り返ろう!!

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