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欧米で広がる環境保護活動の流れに乗り遅れて良いのか?

コロナ禍で世の中の価値観が大きく変わる中で、環境保護活動に関する大きな流れに期待しています。特に「化石燃料の使用量削減」と「地球温暖化」は個人的に何とかしないといけない課題だと思っています。

賛否はあると思いますが、環境活動家のグレタさんは素晴らしいと思います。世界中の大人を相手に自分の意見をしっかりと主張し続けられるのは、なかなかできることではないです。

地球温暖化の現状と将来不安

この数年は非常に暑くなってきているは実感としてあるので、地球全体も2~3度位上がっているのではないかと感じてしまっています。ただ、実際にはせいぜい100年で1℃位なんですよね。地球温暖化の最悪のシナリオでは4℃上がることが予測されています。

1℃程度で日本では集中豪雨や巨大台風で毎年のようにものすごい被害が出ています。また、記録的短時間大雨情報という新しい仕組みが作られるくらい短時間に集中的な雨が降ったり、50年に一度の大雨が毎年のように日本のどこかで起こってしまっているのが実情です。

地球温暖化とこのような変化が直接影響があるのかは分かりませんが、急激に増えた大雨災害は温暖化の影響なのではと考えずにはいられないです。そんな中で後地球全体の温度が1℃とか2℃上がったらどうなるんだろうという不安で一杯です。

経済活動優先の世の中

結局、経済活動が優先されて二酸化炭素を排出し続けることが地球温暖化に影響を与えていると言われています。温室効果ガスが100%悪い影響を与えているかは色々な意見がありますが、そこはここでは触れません。

コロナ禍では日常生活を強制的に抑制したために、二酸化炭素排出量が大きく減少しました。ただ、緊急事態宣言が解除されたら、引きこもっていたストレスを発散するかのように、飲み屋やカラオケに多くの人が行きました。

人間の欲はそんなものかと思います。まだ、コロナになるリスクがあると分かっていても、自分の欲望に負けてしまうんですよね。全ての人ではないですが、自分だけは大丈夫とか考えてしまいがちです。そういった行動を否定するわけではなく、人間なんてそんなものだという認識です。

また、結局は他人事と考えている人は多いです。自分の生活でどれだけ二酸化炭素を排出しているなんて考えないですし、ましてや将来の人のために電化製品を使うのを辞めようなんて思う人はほぼ皆無だと思います。そういった意味でグレタさんのように危機感を持って行動できる人は見習うべきものが多いです。

欧州で広がる環境保護の動き

コロナ禍で社会全体が翻弄されている中でも、欧州委員会の環境政策「欧州グリーン・ディール」では、循環型経済確立がその中核として据えるようになりました。COVID-19終息後の経済刺激策として、循環型経済確立を含む環境分野への投資に期待が強まっています。

この欧州委員会の新循環型経済行動計画で「持続可能な製品政策枠組み」が重要な柱として共通認識となりました。ここで、循環型経済への移行のカギとなる分野として「バッテリーと自動車」「繊維」「包装」「プラスチック」など7分野を想定しています。

また、各国で環境対策が強く求められるようになってきました。例えば、フランスでは2025年までにプラスチックのリサイクル率を100%にすることが目標として掲げられています。また、イギリスはガソリン車・ディーゼル車の新車販売を2040年までに禁止する方針を打ち出しています。

オランダのアムステルダム市は非常の先駆的な取り組みをしており、市全体でサーキュラーエコノミーの実現を目指した具体的な行動を始めています。要は全てのモノを循環型社会の中でゴミをなくそうとしているのです。

・2025年:65%の家庭ごみはリサイクルまたはリユースできる仕組みで分別されること。
・2030年:使用される第一次原材料資源の50%削減
・2050年:完全なサーキュラー・エコノミーの達成

素晴らしい取り組みです。本当に実現できるかには相当な努力が必要ですが、こういった目標を立てることで、環境に対する意識が高まるのは事実なので日本でもこういった取り組みが少しでも進んでもらいたいです。

アメリカ企業でも進む二酸化炭素排出量削減

たまに誤解されている人がいますが、アメリカも環境問題に対しては敏感です。ヨーロッパと比較して企業ベースで活動している印象が強いです。

例えば、マイクロソフトでは、2050年までに自社が創業以来に排出した全ての二酸化炭素を除去すると宣言しています。

アップルもカーボンフットプリントを明確化しており、天然由来の材料を積極的に使っていったりと精力的にこの辺の活動を進めています。

もちろん、日本企業も色々な取り組みをしているとは思いますが、広報戦略が弱いのか?そもそも環境に対する意識が低いのか?こういった取り組みがあまり伝わってこないが残念です。

デジタル化が加速させる温暖化対策

環境対策には再生可能エネルギーの普及がもっと広がってほしいと思っていますが、別の機会に記事化します。今回は、コロナ禍で急速に進んでいるデジタル化や働き方の変化は温暖化対策としても重要という点を言っておきます。

単純に通勤しなくなっているので、通勤時のエネルギー使用量を減らせますし、オフィスビルが必要なくなったら、その観点でもエネルギー消費量を減らせます。出張しなくてもオンライン会議が当たり前のようになってきたので、これもエネルギー消費に削減に多大な貢献をします。

また、旧来の製造業ではなかなかデジタルシフトが進んでいないですが、工場の生産ラインやサプライチェーン全体で大幅にエネルギー消費量を下げることができます。そういった活動で利益を上げながら、環境負荷を下げるという難しい課題の両立に繋がっていくと思います。

例えば、デジタル産業団体のGeSIは、デジタル化で世界の二酸化炭素を排出量の4分の1を削減するポテンシャルがあると報告しています。

今回はコロナ禍で苦しんでいる中で欧米を中心に地球環境対策に対する動きが加速してる内容の一部を紹介しました。個人的には興味のあるネタなので関連情報を適宜まとめていきます。



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