事業創造を語る会とリーダーシップ論

オフ会への参加

先週こちらにまとめたように私は人との交流が好きです。

単純に「多様な価値観の人とのめぐり合い」や「自分の価値観を共有できる仲間との交流」を求めています。何か成果につながることを求めている訳ではないですが、こういったつながりが数年後に結び付いてきたことも思い返すと多いですね。

そういう訳で、今日は01 Boosterのオフ会でした。いつも大変お世話になっております。個人的に企業とかは考えていないですが、社内での事業創造やNPOを通じた社会貢献につなげていければと思っています。

事業創造について

事前にインプットを増やしておこうとボスコンの「イノベーション戦略」を読みました。久しぶりに手に取りましたが、非常に良くできた本です。

今日は特に「リーダシップ」についてまとめておきます。

Chapter 8に「リーダーシップ」はまとまっていますが、最初に書いてある文章は下記の通りです。

数字に基づいて意思決定できるのであれば、リーダーはいらない
    -ピーター・オッテンブルク(ZFザックス取締役)

そういわれたら当たり前ですが、非常に良い言葉です。ただ、なかなか実行できないのも事実で、良く「経営的な意思決定するための数字を出してくれ」と言われます。

これも半分が正解で、半分が不正解です。もちろん、何も判断材料がない状態で意思決定はできないです。「市場状況」や「競合」など最低限知らないといけない情報は重要です。

一方で、「数字」だけで意思決定できない場合も非常に多いです。何かあったときに責任者として責任が取れないから、判断しないというケースも散見されます。

この辺は海外企業がうまいです。例えば、Microsoftは2030年までに「カーボンネガティブ」と言っています。これを実現したからって直接の売り上げにつながらない気もしますし、その根拠となる数字があるわけではないです。それでも、会社の方針として決断しています。

Apppleもそうです。自社の電力を全て再生可能エネルギーにすると言っています。もちろん、経営的な側面で考えていることはあると思いますが、これも正解はないです。ただ、こういった決断をできることがリーダーシップです。

会社全体の方針とまでは言わないにしても、一般社員の日常にもリーダーシップは必要です。本書の中に記載されている内容を私なりにまとめておきます。

①イノベーションの重要性を組織に認識させる。

イノベーションは多くは研究部門で産み出されると認識されており、メーカーは研究といった「非中核分」は直接的利益に貢献していないという理由で冷遇される環境を作り上げてきました。もちろん、全てがこれに該当する訳ではないです。

予算や人員はそれほど潤沢ではありませんし、昨今の有事の状況では真っ先に削減対象としてやり玉にあがります。それでもこういった組織で頑張っている社員が報われる仕組みを作っておく必要があります。

それは、「報酬」だけでなく「研究の継続」や「研究の自由度」だったりと、人それぞれです。この辺は上司がちゃんと把握してフォローしてあげることこそ「リーダーシップ」です。

②コミュニケーション

定期的なコミュニケーションがイノベーションにとっては重要です。日本人には古くから習慣ついている「言わなくても分かるだろ」とかいうことでは、不確実な世の中ではどこまで部下がついてくるかは疑問です。

自分の想いを周囲に伝え続ける。これが非常に大事で、なかなか継続性を持って実現できていないことです。「以前言ったよね」とか「俺はそう思っていたけど、なぜわかってくれないの」では人はついてきません。

少なくとも上司と部下の関係がなくなった段階で関係はほとんどなくなってしまうでしょう。それが仕事だという割り切りもできますが、人との関係が将来何に役立つかは分かりませんので、ここは是非大事にしていきたいです。

③日常の活動

「リーダーは言行を完全に一致させなければなりません」とあります。イノベーションに対する熱意を、コミュニケーションの中だけでなく、自ら行う活動や時間配分もそれに合わせないといけないとのことです。

仰る通りです。自分の上司が口では「イノベーション大事だよね」と何度言っても、実態は「イノベーションに対する行動をしていない」と、信頼してついていくことはないですね。

トップのそういった姿勢が社内に広まって行って、会社全体がそのような環境に変えていけるのが本当のリーダーシップだと思います。また、もう少し小さいグループでも同じです。研究部門の上司が社内政治ばかりではつまらないです。

④資源配分

ここも正解のない難しい問題です。直接利益に貢献しないイノベーションに関することにどこまで「ヒト」と「お金」を投入できるのか?また、それを周囲に納得させられる「能力」が備わっているかでリーダーとして部下に慕われるかが決まります。

最新の若い人は優秀なので、しっかりとこの辺は観察して誰なら信頼してついていこうということは明確に理解してます。

今日の学び

今日は10名ちょっとのオフ会でした。メインテーマは「成功体験とは?」でした。いくつかのテーマについては下記にまとめています。

①成功の定義とは?

「自分の技術で世の中をインスパイアさせる」、「売り上げをたくさん上げる」、「自分の成長につながる」など色々な定義はあると思います。

最後は本人の価値観で決まるとの話で落ち着きました。やっぱりそうですよね。最後は自分の人生を豊かにできればよいです。自分で決めた成功の定義をクリアすれば、それで満足です。私は自分が他人に貢献できれば幸せなタイプなので、そういった活動を通じて成長できれば幸せです。

②新事業を進める力

やはり、一番大事なのは実行力。考えているだけではアイデアをブラッシュアップできないですし、行動することで次につながります。

やっぱり行動力がある人に人は引き付けられるので、どんどん「ヒト」や「情報」が集まってきて、大きな流れを作り出すことが可能です。そういった活動を通じて外部の力を活用していきましょう。

行動し続けることで、周りの人に自分の想いを伝えられるし、自分のアイデアが世の中に受け入れられるようにちょっとずつでも変えていけるはずです。また、自分自身の想いがまとまってきて、自分が何をしている人かを周囲に伝えていけるようになります。

③一番大事にしていること

結局、一番大事なのは「自分の楽しさ」だという話になりました。どんなつらいことでも、楽しさがあれば継続できます。逆に新しいことを産み出すにはそれなりの苦労もあるので、本人が興味がないことは続かないです。

「willも大事」です。常に他人に「自分のwill」を語ることで、自分に「自分のwill」を聞かせているんだと。日々、そういった考えを続けることで、いつかは「自分のwill」がまとまっていくはずです。

01 Boosterの交流会にひっかけて、リーダーシップの学びをしました。また、同じ価値観を持っている仲間たちと有意義な議論ができました。また、頑張ろう!


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