デジタル・ケイブ…事始め!?(51) 転調の巻

いきなり転調って何なんだ。……の巻であります。

ええと、TwitterやFacebookではすでにパラパラとご報告をしておりますので、お気づきの方も多いと思いますが、デジタル・ケイブ、9月末をもちまして、ランチとカフェの営業を終了いたしました。
10月からは、イベント営業の時のみ、オープンしております。

さらには、年末をもって現在の店舗から撤退する予定です。
定席としてのリアル店舗をクローズし、来年はあちこち場所をお借りしながら、ときどきイベントを開催することになりそうです。

6月に店舗をオープンしたばかりなので、ずいぶん早いな!と言われそうですが、3か月営業してみて、常設店舗での営業は困難との判断にいたりました。
どうして閉めちゃうの?と聞かれれば、そうですね、いちばんの問題は、私の経営能力が不足しているということなんでしょうけども。
三年間、じっと赤字に耐えられる資金力があれば、どうにかなったかもしれませんが、ちょっと無理でした。すんませんって感じ。

ランチに手を出していなければ、もう少しは長くもったかもしれませんが、それでも早晩、閉めることになったでしょう。

思えば、「本とコンピュータのイベントスペースを作る!」と宣言して、デジタル・ケイブを起ち上げたのが3月……。
昨日のことのように思います。

イベントスペースとしては、かなり大きな手ごたえを感じていたのです。
なにしろ、参加される皆さんの目の輝きと、アンケートに残していかれる喜びの声がすごかった。
「神戸でこんなイベントに参加できるなんて!」
でしょでしょ、そう言ってもらいたかったんですよ。
「こんな内容を2000円で聞いてしまっていいんですか」
とも言われました。私もそう思いますよ(笑)
なかなかぜいたくなラインナップだったでしょう?

お客様は、私が知っているだけでも、北海道、仙台、福岡、広島、四国からも駆けつけてこられました。来たくてたまらないのにどうしても来られないからと、講師にプレゼントやお花を送ってこられる方もいらっしゃいました。

講師も、東京から、九州から、地元関西から、そして全国各地から、駆けつけてくださいました。(薄謝なのに。ありがたい)
でも、カフェの収益をあてにせず、イベントだけで常設の店舗営業を続けようと思うと、すべての土日に二回ずつイベントを開催して、どの回も30人以上のお客さんが入るくらいでないと、難しかったんですわ。さすがに無理でしょ、それ……。

もうひとつ、わかったこと。
私は、自分が小説を書きながら、お店の経営をできるくらいには、器用な人間だと考えていたのですが、やってみて気づきました。
全然、器用じゃなかったわ! むしろ、めっちゃ不器用やったわ!
いやー、なんで両立できるとか思ったんだろう。
もともと福田家、商売人の家系なので、じいちゃんや父ちゃんが店をやっているのを見て育ち、なんとなーく自分もできるような気になっていたのかもしれません。
いやはや、彼らは店だけやってたらよかったんだよ。。。小説書いてなかったんだよ。。。

やってみて初めてわかることもあるわけで、今回、大きな損失を出しましたしちょいとばかり借金も抱えましたが、今週になって私もようやく、「やっちまったものはしょうがないな」と言えるくらいに開き直りました(笑)
(先週までは気分的に半死半生だった(笑))

年末までの撤退戦のめどもたち、まあ、年内どうにか生きていけそう。来年は知らんけど。
そんな計算もできたので、ようやくここに書ける状態になったわけです。

とはいえ、まだ年末(12月半ばくらいまでは営業予定あり)まで時間があります。
ここはひとつ、せっかくなので、店舗を使って楽しいことをやりたいと思っています。
まず、11月3日にはビブリオバトル「読まなきゃ!」を開催しますよ!
できれば、軽食をとりながらの観客参加型の謎解きイベントなどもやりたいですねえ。
最後の日は、パーっと飲んだり食べたりしながら、お祝い気分で幕引きといきませんかねえ。

……とまあ、基本的にお祭り野郎の福田は考えているわけです。
それに、来年もイベント自体は続きますしね!
リアル店舗は閉めますが、デジタル・ケイブは残ります!
皆さま、よろしければ来年もまた、おつきあいくださいませ~♪

デジタル・ケイブ実店舗のランチやカフェにお越しくださった皆さま、この場を使って、御礼を申し上げます。
またイベントでお目にかかれますように!
(このブログも、まだまだ続きます!)