No.272 誘い

月に誘われた。

"こっちへ来ないか"と。

宇宙飛行士でも何でもない、
映画でいうエキストラの中の1人の僕にだ。

僕は快諾した。
飽き飽きとした暮らしの中に
月がチャンスをくれたのだ。

そして僕は、
月に行く方法をやっと手に入れた。

僕は今、月に日の丸の旗を差し
"帰っておいで"と地球に誘われている。

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