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【独断と偏見】

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【短編小説】自由な家

2060年以降の日本では、人々は結婚や家庭を築いたとしても、各々ひとりの家を持っていた。とある夫婦はそれぞれの家を持ち、所有者の趣味や価値観で形作られていた。マコトの家では、彼が描いた絵画が空を飾り、リカの家では彼女のお気に入りの曲が絶えず流れていた。 そんな価値観が普遍的になった時代、人々は他の家を訪れることを避け、自分の世界(家)に閉じこもるようになった。通信技術やSNSが発達しているにも関わらず、人々はますます孤独になっていった。 ある日、シュウジという子供が、夏休

    • 【感想】映画を早送りで観る人たち 稲田豊史 光文社

      ・映画・アニメの視聴を倍速でみる人が増えた社会的背景をアーティスト視点から述べた著書。 とてもわかりやすく、人にお薦めするほど面白い。 ・正直なところ倍速で観る事に関して、何が問題かは分からない。(著書は問題とは言ってないが、少なからず、悪という認識) これは、自分も倍速派だからでは無く、(むしろ何度も細かなところを見直す派) 単純な疑問として良く分からないと感じた。 おそらくこれは消費者視点だからなのだろうと思う。 ・最終的にどう観るかでは無く、価値観の変化、コミュニテ

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