第3弾『気候変動アクションガイド 適応策編』〜これからの時代の酷暑への備え〜
FUKKO DESIGN の木村です。
『気候変動アクションガイド』として個人向けやビジネス版、QA版などを作ってきましたが、新たに「適応策版」ができました。
「適応策って何?」と思う方も多いかと思います。
気候変動というと実は「緩和策」と「適応策」の大きく2つの対策があります。
今までは気候変動対策として、温暖化の影響とされるCO2排出量を減らす「緩和策」を中心に紹介してきましたが、すでにある温暖化によるリスクを減らす「適応策」もあります。
気候変動に伴って災害の激甚化・頻発化したり、直近でも猛暑日が増えて熱中症の患者が増加したり、すでに気候変動の影響は様々なところで起きています。
そのため、CO2排出量を減らすだけでなく、暑くなってしまった現在、そして、さらに暑くなると予測されているちょっと先に向けての対策(適応策)が必要になってきています。
そこで、今回、必要性は増しているものの、まだあまり認知されていない「適応策」についてまとめることにしました。
適応策というと、実態の対策としては熱中症対策や、風水害対策が多かったり、暑さへの対策として行政や企業、団体などが行うことが多く個人として取り組めるわかりやすい対策を示しづらい部分もあります。
ただし、その中でも個人としてやりやすい対策として、熱中症に対する個人が行いやすいアクションを中心にまとめました。
制作にはこれまでも参加している気候科学者 江守正多さんや、雲研究者の荒木健太郎さんや環境担当記者の岡本基良さんなどのメンバーに加え、
国内外の気候変動による影響と適応策を発信する適応専門員 根本緑さんにも加わっていただきました。
これらのメンバーを中心にして色々な資料や文献などを参考にまとめております。
熱中症を見逃さないようにしよう
気候変動対策の適応策の第一として「熱中症」についてまとめています。そもそもの熱中症や熱中症のサイン、注意すべき人などを紹介しています。
熱中症リスクの高い環境を避けよう
熱中症リスクの高い環境として、外出先、室内、自動車の車内などのそれぞれの具体的なポイントを紹介しています。
また、今後さらに死者数が増えたり、救急車の台数が足りなくなったり、気候変動による影響や、そのための対策などもまとめています。
生活に熱中症対策を取り入れよう
日常生活に取り入れられそうな熱中症対策を朝、昼、夜とシチュエーションに分けて紹介しています。また、暑さに慣れる「暑熱順化」についても説明しています。
熱中症対策のモノを備えよう
年々暑くなっていく中で、新たな熱中症対策が登場しています。そこで、熱中症に対応しているグッズや、自宅で導入できるツールなどを紹介しています。
「気候変動アクションガイド 適応策版」は以上です。
印刷データ
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「壁に貼りたい」、「紙にして持っておきたい」など印刷しやすいデータを公開してほしいとの要望を受けました。そこで、すべてのデータをPDF化したデータを公開します。ぜひご活用ください。
クレジット
ガイドは多くの方に利用していただきたいと思っていますが、情報の正確を期するため、出典を表記してください。
※一部、行政機関や研究期間の情報などを転用しているため、データの改変などはご遠慮ください。
制作メンバー
江守正多(気候科学者)
岡本基良(環境担当記者)
荒木健太郎(雲研究者)
根本緑(適応専門員)
伊藤裕平(TBWA\HAKUHODO アートディレクター)
神之田裕貴 (TBWA\HAKUHODO アートディレクター)
砂田肇(TBWA\HAKUHODO デザイナー)
六笠 詩音(TBWA\HAKUHODO デザイナー)
木村充慶(一般社団法人 FUKKO DESIGN 理事/TBWA\HAKUHODO PRディレクター)
FUKKO DESIGN 木村充慶
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