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Book Fair×翠色読書会@町田~いくつになっても、君物語は続く~

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今回のBook Fairは、東京・南町田のイベント『つるまパーク大作戦』内で開催!

地域密着型の読書会『翠色倶楽部』さんとのコラボで、初の野外開催!芝生にシートを敷いて語り合う!

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...はずでしたが、途中で天候が崩れ、近くの『まちライブラリー@南町田グランベリーパーク』に移動!(ブース&会場提供、本当にありがとうございます)

雨は残念でしたが、町田市外から来た参加者さんにライブラリーを知ってもらえたことは、間違いなくプラスでした!!

今回はいくつかのハプニングでバタついてしまい(←すみません、言い訳です)、レポートはシンプルなものになりますが、どうか当日の活気が伝わればと思います!

ヤマハさん(2)→朝井リョウ『世にも奇妙な君物語』

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【黒い朝井リョウ、炸裂!!】

テレビドラマ『世にも奇妙な物語』を下敷きとした、オチが刺さる”黒い”短編集。

それぞれシェアハウス、SNS、ニュースサイトといった見慣れた題材でありながら、予想を大きく裏切るラストが鮮烈です。

ヤマハさんのイチオシは『脇役バトルロワイアル』。八嶋智彦、勝池涼、渡辺いっぺい…登場人物名が並ぶだけで、既に奇妙。ちなみに主人公は「溝淵淳平」です!わかる人にはわかるはず!

私は『立て!金次郎』、パンダさんは『13・5文字しか集中して読めな』(←誤植ではなく、本当にこのタイトルです!!)と、参加者それぞれで印象的な話が違い面白かったです。

澄さん(初)→ヴィクトル・ユゴー『レ・ミゼラブル』

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【45歳から歩きなおす】

19世紀のフランスが舞台の、ミュージカルや映画としても知られる長編。

帯の「45歳」とは、パン1個を盗み重刑に処されてしまう登場人物、ジャン・バルジャンが出獄した年齢です。

ひたすら生きて、生きて、生き直す。それ自体が革命。その結果が死だとしても、生きて何をしたかが大事である。

澄さん曰く「まぶしくて、いつまでも読み終わりたくない。何度でも読みたい」群像劇になっています。

ちなみに『レ・ミゼラブル』は、この伊坂作品でも登場しますね(実は読書会で一人だけ、小説も映画も演劇もレミゼ未体験…いつかは原作読みたい!!!)♪

ふっかー復活委員長(26)→木村俊介『物語論』

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【星を結び、未来をデザインする。それが小説】

この本は「物語」をテーマにしたインタビュー集です。話し手は小説家がメインですが、写真家や音楽家など多彩です。

帯は、重松清さんの「物語を書くことは、星空の星を結んでいくようなもの」という言葉や、

島田雅彦さんの「世界観を問う存在」「経済や政治のリーダーとは違うグランドデザインを提出する」という”文学者の定義”から着想を得ました。

人はなぜ、物語を書き、読むのか。そのヒントとなる一冊だと思います。

midoさん(初)→OKUDAIRA BASE『自分を楽しむ衣食住』

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【暮らしは、人を作る】

副題は「25歳、東京、一人暮らし。月15万円で快適に暮らすアイデアとコツ」。まさにこのライフスタイルを体現する、暮らし系YouTuberの著書です。

チャンネル登録者数は、約12万人、総視聴回数はなんと約1,200万回。

限られた時間をどう使い、収入を得ていくのか。圧倒的な支持の背景には、おしゃれなだけではない、しっかりとした理詰めの仕事術が見えてきます。

工夫して、ひとつひとつ。料理や掃除と同じく「丁寧」な動画作りの様子も、読むことができるのではないでしょうか。

銀星糖さん(初)→ジュリア・キャメロン(菅靖彦:訳)『いくつになっても「ずっとやりたかったこと」をやりなさい。』

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【人生の第2幕が 私の人生のスタートだ!!】

毎月、まちライブラリーで『翠色読書会』を開催している銀星糖さんは、後悔しない人生を考える本を紹介してくださいました。

例えば著者は、いわゆる「リタイア後にやりたいことがない問題」に対し「初心者になりたくないから(挑戦しない)」と仮説を立てます。

銀星糖さんは、併読していた別の本の、80歳のおばあさんが「60歳で楽器を始めたいと思ったけれど、今更と思い、できなかった。もしあの時やっていれば、20年続けられたのに…」と後悔する場面と重なったそうです。

言われてみれば当然ですが、誰でも最初は初心者!容易ではないですが、見栄張りをやめると「やりたい」は見つかるのかもしれません。

パンダさん(4)→中野量太『浅田家!』

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【ザ・家族! こんな家族 すごくウザいけど 憧れる】

〈スランプに陥った主人公は、「家族」を被写体に選んだ写真集で大ヒットを収める。やがて、東日本大震災が発生。主人公は被災地でフォトクリーニングの活動を始め、改めて写真の持つ力に気付き始める…〉

このあらすじだけ聞くと、まさに心温まる感動ストーリー。しかし、それだけではありません。

例えばとある家族写真を見ると、看護師の母以外、全員派手に負傷しています。一体、何が!?

はたまた別の写真では、みんなで消防士になっていたり、「疲れたヒーロー」に扮していたり…この不思議な作品たちが生まれる過程が、物語の魅力になっています。

写真家・浅田政志さんの半生を基にした映画を、監督自らがノベライズ。本では、浅田さんが実際に撮った「コスプレ家族写真」も見ることができます。ちょっとウザいけど、笑いの絶えない家族を覗いてみたくなりますね。

◆皆さんの感想


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