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K-1ビザの書類準備は鬼門。これでケンカしない人は神。

こういう時にどれくらい調べものをするかってその人の性格によって全然違うと思うのですが、私はとにかく心配性で何でもすぐに検索したい質です。
一方でパートナーは、大使館でもらった紙ペラ一枚で「ここに書いてあるから読めば分かるんじゃん」という感じ。

この性格の違いによる摩擦がいっっっっちばん大変でした。もうビザの手続き中止になって別れるんじゃないか、というくらいに喧嘩をしました。
なので、これからビザの手続きをする方は、相手の性格と自分の性格を考慮して、進める前にすりあわせを十分しておくべきだと思います!!(切実)

ちょくちょく進捗を共有をするのが好きな人 VS 締切を決めたらやり方に口出しされたくない人

疑問が湧いたらすぐに解決したい人 VS 質問はある程度まとめてから取り組みたいひと人

コピーした資料の向きや位置が揃っていないと気持ち悪いタイプ VS 読めさえすれば多少のフォーマットのズレはいいじゃないと思うタイプ

念のためにいろいろ添付したいタイプ VS 念のための資料は過剰だと思うタイプ
まあ、性格の違いによって1か月は衝突ばかりしていました。

おそらく普段の生活がどんなにのんびり屋さんだったとしても、ビザがないとアメリカに住めない立場の人(私)の方が心配が大きいと思います。
(そもそも私は短気は損気の典型です)

私のパートナーは、「外国人でも何かしら気軽にアメリカに住む方法があるやろ。だって、ほら、見てみ。移民だらけやん」というかんじで、アメリカに移民として申請することの難しさと、あんまり歓迎されてない感がそもそもよくわかってないようでした。祖父母よりもっと前から先祖はアメリカで生まれ育ち、彼自身もアメリカ生まれの白人男性なので、差別の原因になる要素が最も少ないクラスタと言えます。

もし身内に移民がいる場合(ピルグリムファーザーズの頃とかではなく、自身や両親・祖父母が移民といった人たち)は大変さを理解していると思いますが、そうでない場合で、しかもトランプが大統領になって以来アメリカに住んでいない彼には、更に実感が薄かっただろうと思います。

私自身も、 日本のビザや在留カードのことはよく知らないし(コンビニバイトはほとんど外国人だから、何かしらの方法はあるんだろうなと思っているくらい)、私は会社員なので保険の心配もしたことないし、という立場なので、逆もまた然りで彼を責めることはできないのですが、その楽観視っぷりに最初はブチギレそうでした。いや、何度もブチギレました。

彼はいままでアメリカに住む外国人をたくさん見てきたことと、自分自身も外国(=日本)で仕事して暮らすことに成功していることから、”グレート・アメリカ”は”日本と違って”オープンな国で、犯罪者や明らかに悪意のある人以外は受け入れてくれる国だと思っていた様子。アメリカ人がアメリカを過大評価するのはあるあるなので、正直なところ驚くにはあたりませんが、勝手な期待感で、自分たちに関することはもう少し調べてくれているかな、なんて思っていたのがモヤモヤの原因だったと思います。

「大丈夫かな」「本当にすすめる気あるのかな」という態度がにじみ出てしまうとたいへんです。相手への信頼を維持するためにも、ぜひお互いのやり方を尊重し、「なんでやってくれないの?」「何で私ばかりがんばってるの?」とイライラしない方法をぜひなんとか見つけてください。
今思うとバカバカしいのですが、私さんざんケンカし、泣きわめき、不安が募り、書類準備中がいままでで一番の別れの危機でした。散々かき回したあとに、彼にとっての書類仕事の進め方を学びました。
なので、普段の相手の仕事の仕方とか、書類との向き合い方とか、日常の会話で見え隠れしていると思うので、その点をよく見極めてください。偏見もあるかもしれませんが、彼らの多くはかなりのんびり屋さんです。それを理解していないと、取り立て屋のような気分で待つハメになり、確実に関係を悪化させます。(本当に)

心配性の私は、I-129Fの書類を集めるにあたり、私一人で日本語英語のさまざまなサイトを読み漁り、そこで生まれた疑問を解消するために他のサイトを探し、また検索し…の繰り返しでした。
「移民局はすぐにビザの条件を変えたりするから要注意」というブログを見つけたら、1年以上前に書かれたのブログは読んでも意味がないんじゃないか…と心配になり、英語で書いてあるサイトは本当に読み込めているか心配だからさらに日本語で書いてあるページがないか探したり…。
全ての書類を準備するのに約1か月半かかりましたが、実際に手を動かしている時間より、ブログやサイトとのにらめっこの時間が実は長かったかもしれません。

結局、2人が対面で会ったことがあることを示す書類はすべて私が集めました。正直ちょっとさびしい気持ちもありましたが、自分のためのビザで、彼は予期していなかったスポンサーになることを決めてくれたので、黙々と…いやイライラしながら進めました(笑)
移民局の書類には、「過去2年間に2人が会ったことを示す書類」としか書いていないので、どれぐらいの量があれば証明になるのか、どんな写真が良いのか、どういうキャプションが必要なのか、ブログやVISA JourneyやYoutubeなど、いろんな情報があるので、結構迷います。

というわけで、今後移民局の指示は変わるかもしれませんが、それでもこれから申請する人たちの助けになればと思い、コレについても後日記事にします。

ビザの準備は、ケンカの種になります。地味な仕事だい、楽しいばかりじゃありませんが、「初めての共同作業」をぜひ円満に取り組めたら幸先がいいですよね。
日本の結婚式の準備も「彼が全然動いてくれない!」という話を聞きますが、まさしくそれと同じですね。
 
というわけで、なにげに一番大変だったのは「喧嘩しないこと」でした。トホホ。

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