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ポーランド旅行記①クラクフ編

 Twitterにちょこちょこレポを書いていましたが、2020年になってすぐ、1/5に旅立って行ってきましたポーランド。しかもひとり!現地でのガイドさんも、3日目に行くアウシュヴィッツ=ビルケナウ見学のために予約していた日本語ガイドさんだけ、という強気の旅です。道連れのない旅。オンリー私、オンリー・ミー。
 私は英語がからきしで、「ドリンクはこれだけで大丈夫です」「このメニューの中で野菜が多いのはどれですか?」も咄嗟に出てこないレベル。聞き取りはどうにかできるので、パスポート出すとか買い物バッグいるかとか、やるべきことはわかるからなんとかやれるていどです。
 そんな英語ダメ人間&基本は小心者ですぐびくつくくせに、思い切りだけはいいので、えいやっと航空券と宿だけ取って行ってきました。
 記憶が薄れないうちに旅行記です。

 ヘルシンキ・ヴァンター空港を経由してクラクフに到着したのは5日の夜7時過ぎ。

 ポーランドはかなり熱心なキリスト教・カトリック国で、1月もまだクリスマスが続いています。翌1/6は公現祭で祝日。

 クラクフは中央駅の北西側に旧市街(スタレ・ミアスト)があり、観光するのはまずここから!な感じの場所です。ホテルもこの旧市街の中で取りました。中央駅は空港から電車で20分、タクシーだと30分くらいです。

 旧市街はもともとは城下町なので、防衛のためのバルバカンという砦や石壁、見張り塔が残っています。(バルバカンの写真はまた昼に)

そんで、3泊滞在したホテル。

 部屋の内装がもうなんか「ひゃっ」と声が出るくらいにかっわいい。私にとっては「こんなかわいい部屋に泊まっていいのか」感あるけど、でも東欧っぽい!と興奮もしてしまう。

 日本からヘルシンキまで10時間半、乗り継ぎ2時間、ヘルシンキからクラクフ空港まで2時間と、移動だけで15時間近く使ってかなり疲れていたので、晩ご飯は取らずに寝てしまおうかと思ったものの、好奇心には勝てなくて下にあるレストランで食事をしました。

 さあこれは何でしょう??

じゃじゃーん

ジュレックというポーランドの伝統的なスープです。パンの中をくりぬいて、すこしとろっとしたスープが入っている。具は固ゆで卵やソーセージ、じゃがいもなど。表面に浮いているのは香草のディルで、スープの味はちょっと酸っぱい。この酸っぱさはお酢の酸っぱさではなく、ライ麦の酸っぱさ。内側のパンをスプーンで少しこそげつつスープを食べる。これ、めっちゃ大きい。私の顔くらいある。お腹いっぱいになってしまう。

 レストランのお兄さんが調子のいい明るい人で、ひと言しゃべった瞬間に「日本人?」とすぐバレてしまう。私の英語の駄目さ具合を「わからんww」とちょっとからかってきながらも、「大丈夫だよスイートハート!これかな?飲み物はどうする?ヴォッカがお薦めだけど、ソフトドリンクならペプシとかもあるよ!」「味はどう?寒くない?」などなどといろいろ構ってくれる。

 合計3件分のホテルで過ごしてみてわかったんですけど、ポーランドのホテルにはリンスやコンディショナー的なものがないです。髪に関してはどこもシャンプーオンリー。体の方は、ボディソープとボディクリームがあるところもあれば、石鹸とシャンプーだけ!の潔いところも。なのでもし旅行される際は使い慣れたものを持っていくといいと思います。あと乾燥してて手が荒れやすいのでハンドクリームも必須。

さて、まあそんな感じで夜を過ごし…

翌日です。

朝ご飯を…と思ったら、ホテルのプランに朝ご飯つけるのを忘れてて、Oh…!しかしフロントに話したら一食分追加でつけてくれました。もともと滞在3日目の朝は食べないで出る予定だったこともあり、4日目も外で食べればいろいろ食べられるしで、結果的にはそれで良かった。

 そんなわけで朝ご飯。右上から、パン、にんじんとお肉のゼリー寄せ、卵サラダ、スモークサーモン、トマトとモッツァレラチーズ、バジル。あとはヨーグルト、オレンジジュース、紅茶。ポーランドも硬水なのでお茶が美味しいです。
 あとねえ、やっぱりパンがものすごく美味しい。ドイツで感激したのと似た味だったので、このあたりのパンはこういう味と食感なのかな。薫り高い麦の味、食感はとても軽い。でも〝サクサク〟でもないし〝パサパサ〟でもない。空気をほどよく含んでいて、乾いていて、油がよく染みる。バターが進んでしまう。濃いバターの香りと麦の香りがとても合う。ロンドンで食べるトーストとはまた全然違うし、フィンランドのパンとも違う気がする。

 さて外出。この日はクラクフ散策。夜に撮った城壁は朝はこんな顔。

 思ったより寒い!ポーランドの気温をナメてて、帽子を宿に置いてきてしまった。

慌ててホテルに戻り(旧市街の中だと徒歩10分もかからず戻れるのでとても便利)、帽子をかぶって出直し。気温は0度だった。

スタレ・ミアストの中央広場の聖マリア聖堂。

きれいだねえ。ごーん、ごーん、ごーん、と鐘が鳴り響く。

聖堂は中央広場に面していて、真ん中には織物会館と呼ばれる建物が。朝10時前でも人がたくさんいる。この日は6日、キリスト教の祝日である公現祭の日。まだちらほらしか開いてないけど、このあと午後になるととても賑わいます。織物会館の裏手にはステージも作られていて、マイクのテストをしていました。

日付が入ってる写真はデジカメで撮ったもの。

今回のクラクフ散策の目的地は、旧市街より南東にあるカジミエシュ地区。頼りないレンタルWiFiを使って地図を確認しながら進んでゆきます。

ガチョウかな?かわいい

素敵なお店の並びでパシパシ写真を撮る。

不意打ちの招き猫。

こちらにも教会。聖人らしき石像が柱の上にずらっと並んでいる。

その教会の隣にあった建物の壁が妙に気になる。

こういう表現で伝わるかわからないけど、ポーランド(もしくはクラクフ)の窓の彫刻って、一瞬「絵かな?」って思ってしまう点があった。窓ガラスに対して石の窓枠の彫りが浅めというか、影の角度や光の入り方によって不思議な錯覚を起こす。

クラクフ名物オブバジャネク。クラクフの人のおやつだそう。砂糖味やチーズ味なんかがあった。

街のあちこちにこういうブースがあって、売り子はおばあちゃんが多い気がするけど、おじさんおばさん、青年やお姉さんといった幅広い年齢層の人がオブバジャネクを売るのを見た。朝まだ明け切らない7時頃にオブバジャネクのトラックがブースに入れていく。午前中の方が美味しいらしい。

カジミエシュ地区へ行く途中で、観光名所となっているヴァヴェル城。

城内の教会に礼拝に行く人もたくさん。階段兼斜面になっていて、みんなでえっちらおっちら進む。

城門の前まで来ると、なかなかの見晴らし。

さてさて。

実はほとんどヴァヴェル城について調べてこなかったので、どこがなんなのかわかってなくてすみません。神父さんがたくさんいたのでたぶん教会。
見学は時間が決まってて、人も大勢いたので中に入るのは断念。

現在のチケット売場やお土産売場がある建物。

ここにトイレがあるんだけど、ポーランドの公共施設や食堂などのトイレはお金が必要で、2ズロチとか3ズロチとか払う。けどこのとき私は小銭を持ってなくて、清掃をしていたポーランド語しかしゃべれないおばあちゃんが一生懸命手伝ってくれたけど、カードも通らず。結局お土産屋でぺらぺらのトートバッグを買ってお金を崩した。おばあちゃんは喜んで小銭を入れるのを手伝ってくれた。ありがとう。

ヴァヴェル城は、第三帝国占領時代にクラクフを管理するナチスの幹部が接収していた場所だそうだ。

今は、公現祭の由来となった「イエスを訪ねる東方の三賢人」のコスプレをした子どもや、紙の冠をかぶった人、マントを羽織った人、中世の騎士の格好をした人なんかがうろうろしていて、神父の説教をスピーカーから流す不思議な人たちもいた。

さて、ここから移動して目的のカジミエシュ地区へ行きます。

②へ続くぞー

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