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絵本「せんたくかあちゃん」の評価

評価

娘:☆☆
ママ:☆


読んだ目的/きっかけ

福音館書店の「こどものとも絵本」のページで本絵本を見つけました。さとうわきこさんの「ばばばあちゃん」シリーズには、娘も私もあまりはまっていませんが… 「別の絵本だったらはまるのかな?」と思い、試しに読んでみることにしました。


ママの感想

娘は本絵本を幼稚園で読んだことがあったそうです。最近、私が読み聞かせに選んだ絵本が、先に幼稚園で読まれてしまっていることが何回かありました。「そんなことはない」とわかってはいますが、何となく負けたような気持ちになってしまう私は、人としての器が小さいのでしょうか。。すでに読んだことがある絵本でしたが、娘が「読みたい」と言ったため、読んでみることにしました。

洗濯が大好きな「かあちゃん」。洋服やカーテン、靴、傘といった家中のものから犬や子どもまで、みんな洗濯をしてしまいます。洗ったものを干していると、「おへそ」を求めてかみなりさまがやってきます。そんなかみなりさままで洗濯してしまったかあちゃん。そこから、意外な方向へと物語が展開していきます。

娘によると、「みんなが干されているところ」と「かみなりさまのところ」がおもしろかったそうです。(補足:娘が言う「かみなりさまのところ」は、かあちゃんがかみなりさまを洗ってしまったり、たくさんのかみなりさまがやってきてしまうところを指しているようです。)「ばばばあちゃん」シリーズとは違って、娘はそれなりにはまっているようでした。

一方の私は、娘ほどにははまりませんでした。まず、今どきたらいに洗濯板での「お洗濯」にはどうしても違和感を持ってしまいます… 洗濯機を使っても大量の洗濯物には辟易してしまうのに、「手洗いでそんなにたくさん洗いたい…?」と思ってしまいました。もちろん、娘に「洗濯板」を使った「洗濯」を知ってもらうことは重要だとは思っています。。本絵本については、娘がそれなりに気に入っていたようなので、「くもりのちはれ せんたくかあちゃん」も読んでみたいと思います。

なお、絵本ナビで本絵本を調べてみたところ、150人以上の人が読んでいて評価もそれなりの絵本でした。私が知らない「有名な絵本」はたくさんあるようです。でも、そのような絵本を見つけるのが大変です…


子どもとはなす:顔を描きかえる

「ママの感想」に書いたとおり、かあちゃんはかみなりさまを洗濯してしまいます。すると、何ということでしょう!洗い終わったかみなりさまの顔から、目や鼻といった「顔のパーツ」が消えてしまっています。

当該場面で娘に、「かみなりさまのお顔、どうしちゃったの?」と聞いてみました。
「かあちゃんが洗ったから消えちゃった!」と娘。

大変なことになりました!と、思いましたが、案外かあちゃんは飄々としていて、子どもたちにかみなりさまの「顔」を描くように指示をします。そして、描きあがった新しい顔を「かっこいい」とかみなりさまが気に入ります。当該場面に、「そんな展開…」と私は苦笑してしまいました。

せっかくの機会なので、娘にも「ママが娘ちゃんのお顔をごしごし洗って、新しいお顔を描いてあげようか?」と言ってみたところ、きっぱりと拒否されてしまいました。「かわいく描いてあげるよ」と言っても、「今のお顔が良い!」とつれない反応しか返ってきませんでした。「ありのままの自分」を肯定できることはとても重要なので、娘が自分の見た目を肯定できていることは良いことだと思います。理由はよくわかりませんが、娘が良い感じに育っていることが伝わり、ほっとした「ママ」でした。


ことば:たらいと洗濯板

本絵本の最初に、たらいで洗濯板を使って洗濯をしているかあちゃんの様子が描かれていました。絵をもとに、娘に「たらい」と「洗濯板」の説明をしました。洗濯板については、私も小学生のころ教科書か何かで見たことしかなく、「実物」はいまだに見たことがない気がします。しかし、「洗濯板」も大事な歴史です。そのため、娘には知っていてもらいたいと思いました。

また、少し唐突にはなってはしまいますが、当該場面で、「ももたろう」の「川で洗濯」について復習をすることにしました。娘に、「川で洗濯をしていたのは誰?」と聞いてみると、無事に「おばあさん」という答えが返ってきました。さらに、「川で洗濯をしているおばあさんは何の絵本に出てきた?」と聞いてみると「ももたろう!」と楽しそうに娘が答えてくれました。

まだ「ももたろう」を読んであまり日が経っていなかったこともあるかとは思いますが、娘のなかに「おばあさんは川へ洗濯に行きました」がしっかり定着していることが確認できて良かったです。


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