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絵本「うえへまいりまぁす」の評価

評価

娘:☆☆
ママ:☆


読んだ目的/きっかけ

絵本ナビの「笑いがとまらない!ユーモア絵本」のページで本絵本を見つけました。「笑いがとまらない!ユーモア絵本」ページに載っていて、メンバー評価の高い絵本はだいぶ読んでしまいました。いよいよ本当に、絵本探しにさまようしかなさそうです。

そのようななか、上から目線で恐縮ですが、あまり上手いとは思えない本絵本の表紙に「逆に」目がとまりました。絵本ナビで見てみると、100人弱の人が読んでいて評価も想像以上に高い絵本でした。絵本難民としては、手を出さざるを得ないと思い、読んでみることにしました。


ママの感想

本絵本は、私はあまり好きなお話ではありませんでした。ストーリーがなく、わかってはいたことですが、絵もあまりかわいくなく、本絵本の「ユーモア」は私にはいまいち伝わらず… ただ、娘の語彙を増やすことにつながった点はとても良かったと思っています。

今どきめったに見かけることのないエレベーターガールの「上へまいります」の声とともに、デパートのエレベータに乗ったお父さん・お母さん・男の子の家族。停止した階でお買い物をします。はじめは、婦人服売り場、紳士服売り場など「普通」の売り場で止まっていたエレベーターですが、いつの間にか、お相撲さんや忍者が売られている斬新な売り場へと案内されていきます。

各階、とても工夫がこらされた売り場となっていて見応えはありました。
また、なぜか、婦人服売り場で水着を買ったママ・紳士服売り場でパンダのパンツを買ったパパは、買った水着とパンツに着替えています。娘は「おかしいよねー」と笑いながら、各階でお父さん・お母さん・男の子探しを勝手にはじめて楽しんでいました。「読み方」の工夫ができるのは良いことです。

本絵本が「ユーモア絵本」であることには納得はできましたが、娘と私はそこまで笑えませんでした。娘があまり笑えなかった理由については、わからないもの/知らないものが多かったことがその理由の一つかと思っています。しかし、その分、「娘の語彙」という観点からは学ぶことが多く、予想外に教育効果のある絵本でした。


ことば:婦人服、紳士服

ショッピングセンターで婦人服や紳士服を買うことはありますが、その際、「婦人服」・「紳士服」という言葉を使うことはありません。「ママのお洋服、買いに行ってもいい?」など、娘にとって身近な表現をいつも使ってしまっています。子どもとの会話で「婦人服」、「紳士服」という表現は… 語彙という観点からは使ったほうが良いのかもしれませんが、使ったら使ったで「会話」としては不自然な気もします。本絵本に出てきたことをきっかけに、「婦人+婦人服」、「紳士+紳士服」の説明をしました。


ことば:行司、横綱、大銀杏

我が家では、普段、「相撲」を見ることがないため、「相撲売り場」は娘にとってははじめて見るものばかりでした。みんなが買ったものが紹介されているページがわかりやすかったため、当該ページに描かれている「行司、横綱、大銀杏」の説明をしました。「説明をしました」と書きましたが… 恥ずかしながら、私もお相撲さんの髪形を「大銀杏」と呼ぶことは本絵本を読んではじめて知りました。娘と一緒に学ばせていただき、ありがたい限りです。私自身、あまり相撲に興味はありませんが、日本文化に触れるという観点から三月場所の中継を娘と一緒に見たいと思います。


ことば:閻魔大王

459階は「催し物会場」で「地獄の物産展」が開催されていました。階数は「地獄」に合わせて「459階」にしたのだとは思いますが、このデパート、一体どれほどの高層ビルなのでしょうか。当該階では、娘に、お父さんが買った「閻魔大王」の説明をしました。

記憶が正確かはさておき… 私は自分が幼稚園児だったころ、教育テレビで放送されていた「杜子春」を見て「閻魔大王」を知り、「恐い」と思った記憶があります。今の娘に「杜子春」はまだ早い気がします…

最近は「閻魔大王」はアニメなどで知る子どもが多いのでしょうか?
娘は本絵本が「閻魔大王」とのはじめての対面だったようです。

「だるまちゃんとうさぎちゃん」で昔はテレビを通して「お侍さん」を自然と知るようになったという趣旨の話を書きましたが、私が子どもだったころに比べて、最近のテレビ番組はhidden カリキュラムではないですが、教育要素が減っているように感じています。私の思い違いでしょうか… もちろん、それが悪いということもないのですが…私も年を取ったのか、「イマドキの…」と言いたくなってしまいました。。


ことば:七福神の復習

本デパートの最上階は「神様売り場」です。はじめて本ページを読んだ際、私は思わず「不謹慎!」と言いたくなってしまいましたが… 私には本絵本のユーモアが伝わっていません。。。

当該ページでは、娘から積極的に知っている神様を教えてくれました。
恵比寿様、大黒様、弁財天。これだけわかれば十分だと思います。以前読んだ「どんぶらどんぶら七福神」が娘に(部分的ではありますが)定着していることがわかり、うれしく思いました。

そして、娘の前で恥ずかしい思いをしないよう、私自身も、きちんと知識を増やす&定着させていかねばと改めて思いました。


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