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年中さん(4~5歳)の春に読んだおすすめ絵本

幼稚園の学年区分とは少しずれてしまいますが、私が主観的に「春」だと思っている3月から5月末までに読んだ約110冊の絵本のなかから、おすすめの絵本をご紹介させていただきます。何かの参考になりますと幸いです。

まとめ

<娘がお気に入りの絵本5冊>
1位:10かいだてのおひめさまのおしろ
2位:ぎょうれつのできるチョコレートやさん
3位:ぼくのふとん
4位:おひめさまようちえん
5位:だめよ、デイビッド!

<ママがお気に入りの絵本3冊>
1位:ねえたんがすきなのに
2位:くまのコールテンくん
3位:かばんうりのガラゴ
4位:しょうぼうじどうしゃじぷた
5位:ともだちのひっこし

<教育的観点からおすすめの絵本5冊>
1位:たんぽぽ
2位:おおきくなるっていうことは
3位:くれよんのくろくん
4位:じっちょりんのあるくみち
5位:とけいのほん1

娘がお気に入りの絵本5冊

読んだときの娘の様子、「読んでほしい」と言う頻度などから娘の「お気に入り」の度合いを私が判断しました。

1位:10かいだてのおひめさまのおしろ

この絵本は、ディズニープリンセスが大好きでお姫様に憧れている娘にとって、まさに心を鷲掴みにされる絵本だったようです。この絵本には、いわゆるストーリーはなく、1階から10階に至る過程でドレスや靴を選んだり、マナーについて学んだりしながら「お姫様」になることを目指します。この絵本の魅力は、何と言っても、そのかわいらしい「絵」だと思います。「全部欲しい!」と言いたくなるような素敵なドレスやアクセサリーの数々に、女の子が心を奪われないはずはありません。素敵な絵本でした。なお、この絵本は緊急事態宣言中に購入しました。

2位:ぎょうれつのできるチョコレートやさん

ふくざわさんの絵本は娘ともどもとても気に入っていますが、「ぎょうれつのできるおいしいえほんシリーズ」は特に娘のお気に入りのシリーズです。
同シリーズについては、その後、最新刊を除いてすべて読みましたが、この絵本が一番良かったと思っています! ふくざわさんが描く「絵」はいつもかわいらしく魅力的ですが、その魅力がチョコレートの絵に遺憾なく発揮されていたと思います。ふくざわさんのチョコレートの絵に憧れた娘は、自分でもチョコレートの絵を描いて「チョコレート屋さんごっこ」をして楽しんでいました。娘の想像力と創作意欲をかきたてる絵本でした。また、この絵本に関しては、絵に加えてストーリーもとても良かったです。道徳的観点から娘と「はなし」をする点がたくさんあるとても良いお話だったと思っています。上から目線の感想を失礼いたしました。

3位:ぼくのふとん

絵本のなかで指定された「モノ」を探すことが大好きな娘にとって、鈴木さんの「ぼくのシリーズ」はどの作品も魅力的だったようです。他の作品は、すでに読んでしまっていたので、この絵本をご紹介させていただきました。「ぼくのシリーズ」は子どもが楽しく「モノ探し」ができるのに、気づくと大人も子どもと一緒に一生懸命探しているという、子どもとともに楽しむことができるとても良い絵本だと思います。

4位:おひめさまようちえん

大人目線からするとそこまで評価はしていない『おひめさまようちえん』と同シリーズですが、プリンセスが大好きな娘には魅力的だったようです。「おひめさまようちえんシリーズ」はどの作品もストーリーはいまいちなので、「お姫様感を楽しく味わう、見る絵本」というのが親目線の印象です。
「ママ」の立場からすると、「すごくおすすめの絵本」ということはありませんが、お子さんがプリンセス好きなら、「とりあえず、1回読んでおいても良いかも」という感じのシリーズでした。しかしながら、娘にとってはお気に入りの絵本&シリーズです。お話の舞台が「幼稚園」ということもあり、親近感が持てた部分もあったようです。

5位:だめよ、デイビッド!

お行儀が悪かったりいたずらが大好きだったり、決して「良い子」とは言えないデイビッドですが、憎めません。愛すべきキャラクターだと私は思っています。娘は、デイビッドが何か悪いことをするたびに「ダメだよね!」と言って、クスクス笑いながら見ていました。何だかんだでデイビッドの魅力にはまってしまった我が家では、同シリーズの作品は全部読ませていただきました。

なお、「デイビッドシリーズ」の「デイビッド」は作者自身のことだそうです。『だめよ、デイビッド!』には、そんな著者からの言葉が添えられています。大人には、ぜひ、それを読んでから本編を読むことをお勧めします。大人になり、すっかり理解ができなくなってしまった「子どもの気持ち」が伝わってきて、本絵本の最後の場面は胸にぐっとくるものがあると思います。

ママがお気に入りの絵本5冊

私が気に入った、私のお気に入りの絵本をご紹介します。

1位:ねえたんがすきなのに

妹の目線で描かれたお話ですが、お姉ちゃんの立場で生きてきたお母さんに、そして、お姉ちゃんを現に頑張っているお子さんにぜひ読んでもらいたい絵本です。妹の率直な気持ちに、「お姉ちゃん」はきゅんとしたり切なくなったりすると思います。かつてお姉ちゃんだった私にはたまらない絵本でした。現在、「お姉ちゃん」を頑張ってくれている娘と「お姉ちゃんの気持ち」を共有することができた、私にとっては忘れられない絵本です。

2位:くまのコールテンくん

デパートで商品として売られていた「ぬいぐるみのコールテンくん」が、「買ってもらうため」に奮闘をするお話です。ただ、その「奮闘」の仕方が、大人の私には胸にぐっとくるものがありました。そして、そんなコールテンくんを買ってくれた女の子の愛情深さにも胸を打たれました。頑張った結果、幸せを手に入れることができたコールテンくんに、ほろりと涙がこぼれるような素敵なお話でした。読んでいて心が温まるお話で、私は大好きです。

3位:かばんうりのガラゴ

「バムとケロシリーズ」の作者でもある島田ゆかさんの作品です。「バムとケロシリーズ」同様、絵がとてもかわいいことは言うまでもなく、かばん売りのガラゴが売る「かばん」が私の乏しい想像力のはるか上をいくとても魅力的なものばかりで、読んでいてとても楽しかったです。読んでいると楽しくうきうきしてくる素敵な絵本だと思います。

4位:しょうぼうじどうしゃじぷた

私が子どものころから持っている絵本です。子どものころに読んだ印象としては、「ふーん」という感じで、「おもしろかった」と思った記憶はありませんが、大人になって改めて読んでみると、とても含蓄のある良いお話だったと思います。「人と比べて落ち込むのではなく、自分の良さを生かそう!そんなチャンスをつかもう!頑張ろう!」 自分のことを見つめて落ち込んだときに読むと、前向きな気持ちになれる絵本だと思います。「前向きに生きるヒント」がたくさん描かれているので、ぜひ、子どもと一緒にそのときどきに応じたたくさんの「はなし」をしたい絵本でした。上から目線の感想を失礼いたしました。

5位:ともだちのひっこし

仲良しのお友だちが引っ越してしまうことは、子どもにとっては大事件です。そんな「お友だちの引っ越し」について、見送る側の子ども、そして、引っ越すことになってしまった側の子ども、両者の気持ちがとてもうまく描かれていました。娘も私も涙なくして読むことができないお話でした。けれども、最後はネガティブな終わり方ではなく、きちんとポジティブな終わり方が用意されています。「引っ越したって大丈夫!」 お友だちが転園する前に読むことで、前向きな気持ちで引っ越すお友だちを見送れるよう支えてくれるようなお話だったと思います。

教育的観点からおすすめの絵本5冊

子どもと良い「はなし」ができたり何かを学べたり。そのような観点から私のおすすめの絵本を5冊、ご紹介させていただきます。

1位:たんぽぽ

身近なたんぽぽについて、意外と知らないことが多いことに気づかせてもらえる絵本でした。そして、たんぽぽが身近な存在であるがゆえに、見かけるたびに絵本の内容を踏まえた観察を子どもと楽しむことができました。「絵本を読んで、実際にたんぽぽの観察をしてみる」 説明文の読み方、本を使った調べ方、観察の仕方など、学習の基本となることを子どもと一緒に手軽に体験できる素敵な絵本だったと思います。

2位:おおきくなるっていうことは

子どもは大人とは異なり、日々、成長をしていて「うらやましいな」と思うことが私にはよくあります。一方で子どもは、そんな「自分の成長」については気づいていないことが多いように感じています。そのため、子どもと一緒に、「節目に成長を確認する作業」は、今後の更なる子どもの成長を促すために不可欠だと考えています。上述の子どもとの「成長の振り返り」をするにあたって、この絵本は、「良い教科書または手引き」となる絵本だと思っています。今年度末に合わせて、購入する予定です。そして、娘と息子、それぞれとこの1年間の成長について確認をしたいと考えています。

3位:くれよんのくろくん

なかやさんの作品は、道徳的観点から学ぶことが多い良い絵本がたくさんあると思っています。しかし、なかでも、この絵本は年中さんになる少し前、あるいは年中さんになりたてのお子さんにおすすめの絵本です。本絵本のなかには、学ぶべき点がたくさんありますが、そのうちの一つに「幼稚園や保育園でのお兄さん/お姉さんの役割」について言及された部分がありました。この点が特に良かったと思っています。娘とは、この絵本を年中さんになる少し前に読んだので、「こんなお姉さんになれると良いね」という「はなし」をすることができました。上から目線の感想を失礼いたしました。

4位:じっちょりんのあるくみち

この絵本は、「じっちょりん」という不思議な生き物が道端に生えている草花の「種」をまいて歩くお話です。このようなお話のため、この絵本を読むことで、身近な草花に目を向けるきっかけをいただきました。この絵本を読んで以来、娘と私は一緒に公園などに遊びに行ったときに、「絵本に出てきたお花を探す」、「身近な植物を観察してみる」という「新しい楽しみ」に出会わせてもらいました。『じっちょりんのあるくみち』はシリーズのため、季節ごとに同シリーズから絵本を読ませていただき、そのたびに、身近な自然に目を向けさせていただいています。この絵本と同シリーズの絵本には、子どもと私の日常の世界を広げてもらいました。

5位:とけいのほん1

この絵本は、「時計が読めるようになりたいな」と少し思いはじめた子どもと一緒に読むのにちょうど良い、「時計の読み方」をわかりやすく教えてくれる「時計入門絵本」だったと思います。「00分」と「半/30分」の読み方を、例題・練習問題の形式で教えてくれるため、算数/数学の教科書に親しんで(?)きた大人もスムーズに溶け込んで、「子どもが時計を学ぶことのサポート」ができる絵本だと思います。「時計の読み方をゼロからすべて自分で教えることは大変なので、絵本に手伝ってもらうと便利だな」と思った絵本です。

2020年春は社会情勢的に厳しい時期でしたが、たくさんの絵本を娘と楽しく読ませていただくことができて、ありがたかったと思っています。今後も、素敵な絵本に出会えることを期待したいと思います。そして、上記絵本の紹介が、誰かの役に立つことができたら望外の喜びです。

補足

・2020年4月~5月末は緊急事態宣言により、図書館が閉館となってしまいました。そのため、私が「読みたい」と思った絵本が図書館でお借りすることが叶わない、とても残念な時期でもありました。そして、上記事情から、この時期は、自宅にあって娘に「読み聞かせ」をしていなかった絵本を取り入れさせていただきました。

・娘は、年度の後半生まれの、ディズニープリンセスが大好きな2020年度・年中さんの女の子です。娘のお気に入りの絵本としてご紹介させていただく絵本には、娘の性格が過分に反映されております。予め、ご了承いただければと思います。

・おすすめの絵本については、「娘がお気に入りの絵本」、「ママがお気に入りの絵本」、「教育的観点からおすすめの絵本」という3つの観点から選ばせていただきました。絵本を選ぶ際には、「なるべく多くの絵本を紹介したい」という私の思いから、重複を避けるよう割り振らせていただいた部分があります。この点につきましても、ご理解をいただきますようお願い申し上げます。

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