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"丁寧な暮らし"の誤解を解こうと思う【丁寧な暮らし~No.44】

Chuo NittochiさんのCM

BAUS
趣味をたくさんかかえる妻
「で、また新しいこと始めたの?」
「せっかくだから丁寧に暮らそうと思って」
毎日を自分らしく、感動が育つ住まい
BAUS

BAUSのCMより、音声を抜粋

BAUS、、、バウス、、、BAUS、、、


「違う、そうじゃない」by 鈴木雅之

違う違う、そうじゃない


ただ、丁寧に暮らすとは?を考える上で上記のCMは反面教師の意味で非常に役に立つ。

丁寧(ていねい)とは、「細かい部分に注意や気配りが行き届いているさま」、「入念に丹精込めて行うさま」、「礼儀に則り折り目正しく振る舞うさま」などを表現する言葉。主に動作(所作)、態度(対応)、表現(言葉づかい)などを形容する語として用いられる

Weblio「実用日本語表現辞典」より

趣味をたくさん抱えて、さらに新しいことを始めようとする妻。たくさんの物事に手を付けることは、一つのことに対する「入念に丹精込めて行うさま」とは逆走することであると、社会通念的に納得できると思う。

ただ、この妻が完全な「専業主婦」であり、かつ子供も居なくて、一日のほとんどの時間と旦那さんの稼ぎを自由に使える「恵まれた専業主婦」だったと仮定すると、確かに一つ一つを入念に丹念に行うことをそのたくさんの趣味に対し実践することは可能かも知れない。

1日7時間寝るとして、朝夜のお風呂や準備、食事の時間まで抜くと一日に使える時間って12~14時間くらいかなと思います。その中で、我々はさらに8時間くらいの仕事をして、下手すると通勤に往復2時間かかったりもする。

となると、1日に自由になる時間は高々2~4時間程度。仕事なんかしていると、疲れているのでその時間の使い方も多少散漫になるであろう。

そんななか、このBAUSのCMの妻がもし12~14時間を疲れなくフルフルで使えるとすれば?確かに一般人よりは数倍の趣味を持つことは可能である。

もう一度、このCMをよく見て欲しい。

この家にあふれる多くのモノ。そして広いベランダ。そして何よりも、太陽がさんさんと照っている時間帯に旦那さんに「お帰り」と言えるこの妻

上記に書いたように、一日をフルフルに使える、時間にもお金にも恵まれた奥さんがこのCMのパーソナリティであることは間違いなさそうだ。

話しをもとに戻すと。

普段仕事をしている、人間社会と共に一日8時間を働いている人には、このような多様な趣味を一個一個「入念に丹精込めて行う」ことは、個人的には不可能と考える。

このCMのいう「せっかくだから、(めっちゃたくさんの趣味を一個一個金と時間をかけて)丁寧に暮らそうと思う」というのは、我々のようなワーキングクラスの人間とは相いれないコンセプトである。

丁寧という用語の定義でもある「入念に丹精込めて」や「細かい部分に注意や気配りが行き届いている」を実践するには、時間が無い我々が意識すべきは

  • 多くの趣味を持ちすぎない

  • 一つの趣味や物事に集中し、正面から向き合ってみる

ことだと私は考えます。

そう、私が思う丁寧な暮らしとは

物事に対し、真摯に向き合うこと


です。

趣味も、一つをしっかり極めたり、その趣味の歴史を学んだり。同じ趣味を持つ人と交流して、さらに見識を深めたりなど、真摯に向き合っていくことを楽しみます。

スポーツでも、料理でも、音楽でも、生活や行動様式一つ一つでも良いでしょう。

一つひとつの物事に真摯に向き合う。

ぜひ、丁寧な暮らしを一つの楽しみにしていきたいですね。

Chuo Nittochiさんの考えとは真逆の考えを述べましたが、いかがでしたでしょうか?もしコメントやアドバイスなどございましたら、ぜひぜひコメント欄で教えてくださいませ!

では今日はここまでで。

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