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Daicon4前夜。

 Daicon3が終わってスタッフたちが燃え尽きたかというと、そんなことはぜんぜんなくあれもやり残したこれもやり残したといった話をしていた。すぐに第4回をやろうという話になったのだと思う。次の年は東京の第8回で、その翌年にはまた大阪がやることになった。
 SF大会は仲間が集うという性格が強い。それも大事だが、Daiconでは主催者がお客様をもてなすという性格がよりいっそう濃かった。いま思えばサービス精神過剰と思わないでもない。
 準備で面白かったのはおもてなしを学ぶためにメインスタッフが揃って東京ディズニーランドを体験しに行った旅であった。ゴミ処理とか、土産物屋とか、いろいろ細かい点を観ていった。ディズニーキャラクターがショーを繰り広げるレストランのことはよく覚えている。
 どうすれば参加者が楽しんでくれるのか。そのことばかり考える日々が始まった。
 映像スタッフは自主映画を作り、Tocon8で公開したりといった派手な宣伝活動を繰り広げ、そのことがかつてない動員数につながっていった。

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