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自分でなんとかできることに注力しよう 〜半径5メートルの温め方〜

怒りの発散は他人の時間を奪う

最近、職場で自分のある変化に気づいた。それは、前より怒りをその場で発散しなくなったことだ。同じチームの先輩は、理不尽に遭うと必ずタイムリーにチームに愚痴をこぼす。私も前は共感して、一緒になって愚痴をかぶせ、相乗効果で愚痴大会がヒートアップしていたように思う。

昨年10月から、新しいプロジェクトに参加し、別のチームで仕事するようになり、その先輩との親和性が薄れてきたのか、以前のようにすぐに合いの手を入れて愚痴に付き合うことをしなくなった。

仕事中はやることがありすぎて、愚痴に付き合っている暇がないというのが現実だが、おそらく考え方が変わったことも大きい。

怒りをその場で発散する、ということはそれを聞く人間の時間を奪う行為だ。仕事をしていく上では、時間というリソースをどう有効活用するかで成果は変わってくる。成果を意識すると、時間を無駄にできない、という意識が高まることを実感した。

自分でなんとかできないことには関わらない

そして、もう一つ。その先輩には、自分ではどうにもできないことに対しても「〇〇すべきなのにしていない」という不満を言う傾向がある。しかし、自分である程度裁量を持ってプロジェクトを進めていく経験をするうちに、自分でどうにかできることに注力した方が建設的だし、精神衛生上いいことがわかった。

他人に何かを期待して、自分の期待や理想とのギャップにもがいても仕方がない。口で言って他人を変える、動かすことなど、基本的には無理な話だ。上司への進言がまさにそれで、下から言われて改めてくれるような上司などほぼいない。他人にあまり期待をかけても仕方ない、と諦めることも大事だと最近思う。

悲観的になる、ということではなく、むしろ自分でどうにかできる範囲で自分が動けば、共感した人が仲間になって、チームが育っていき、一人ではできなかったことができるようになっていくものだ。

半径5メートルの世界を温めていければ、温まって火がついた誰かの半径5メートルも温まり、そうやって、温かい世界が広がっていくのだと思う。それが仲間であり、チームになる。

人を動かすのは、自分の行動

いま参画しているプロジェクトは、私を含め6人で始まった。しかし幹部や管理職を除くと実質動けるのは2人。できることには限界があった。それでも、プロジェクトで企画したイベントをやり切ったことで、そのイベントのアンケートで参加者から「プロジェクトに参画したい」という声が聞かれ、3人の加入が決まった。

その後、新メンバー加入後初のミーティングを調整中、もう1人、プロジェクトに参画したいとわざわざ声をかけにきてくれた人がいた。イベントで楽しそうに仕事をしている私の姿を見て、自分も参画したら勉強になりそうだから、と手をあげてくれたのだ。

プロジェクトに参画しても手当はつかないし、なんなら仕事は増える。それでも、自分の行動を見ていてくれた誰かがいて、それでその人の新しい一歩を後押しできたのなら、こんなに嬉しいことはないと思い、正直ちょっと泣きそうだった。

チームは日々変化していけばいい

プロジェクトメンバーが10人になり、できることの幅も広がって次の展開に向かう最中、自分のやりたいことのため、新しい一歩を踏み出し卒業するメンバーが出た。初期から実行を一緒に頑張ってくれたいわば戦友だ。仲間がいなくなるのは寂しい。でも、やりたいことや夢が明確になったなら、それを叶えられる場所に行くこと、居場所の選択はとても重要だ。卒業して是非夢を叶えて欲しい。

そんな折、先日とある報告会の発表を見て、プロジェクトに巻き込みたいと思う人を見つけた。発表の感想を伝えがてら軽くプロジェクトに誘ってみたが、時間もなく流れてしまった。今後さらにプロジェクトの動きを見える化していき、向こうから参加したいと言ってもらえるよう、自分ももっと動いていきたい。

行動しようとする人をサポートしたい

ずっと自分のやりたいことを模索していた。でもプロジェクトに参画して改めてわかったことがある。それは誰かのやりたいことを形にするためのサポートがしたいという想いだ。

みんな自分がやりたい、と思うことがある。けれどそれは、タスクを切り、担当と締切を決め、やりたいことを具体化していかない限り実現しない。プロトタイプを作り、ミーティングですり合わせていく。そうした仲間がやりたいことを実現するためのサポートをすることに、私はやりがいを感じるんだと気づいた。

仕事は何時間かけたか、じゃない。「どれだけアウトプットできたか」だ

仲間がアウトプットするために、自分のアウトプット(課題整理、進捗管理、ライティング、デザイン)を活用してもらう、それが自分のミッションだ。そのために、必要なスキルは今後も磨いていきたいし、仲間がやりたいことを話せる「場作り」をしていきたい。

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