【人気BL作品の傾向は?】2024年上半期トレンド最前線
早いもので2024年も後半戦に突入しましたね!早すぎる…!
推し作品の実写化から始まり、イベント参加や新刊のチェックなどなど目まぐるしくも充実したBLライフを満喫している筆者です。
ということで今回はちるちる的2024上半期の人気BL作品と各出版社のカラーについて分析してみました。
それでは早速見てみましょう!
2024年上半期/ちるちるで人気上位のBLコミック
ピュアきゅん青春から濃密えちラブ、はたまたドムサブまで幅広いジャンルの作品が勢揃い!
特定の出版社やレーベルに偏っておらず、バランス良くランクインしています。
出版社別/ちるちる高レビュー評価作品数
ちるちる内で高評価を得ている作品を出版社別に数えてみました。
500ポイント以上獲得した作品数はリブレが最も多くなっているのですが、1000ポイント以上獲得した作品に絞ると大洋図書、ホーム社が多い結果となりました。
BL作品4ジャンル分類
BL作品はキャラ重視/ストーリー重視および恋愛描写/性癖の2軸を中心とした4分類に分けられると考えます。
キャラ・恋愛重視のラブコメ系
BLのジャンルとして最も作品数が多く、少女漫画のフォーマットに似ているので制作しやすい。
キャラ萌えなど一般の恋愛ストーリーに則った作品が多いので安心して読むことができる。ゆえにメディア化しやすい。
作品例:『世界一初恋』『チェリまほ』『ギヴン』
キャラ・性癖重視のエンタメ系
少女漫画のフォーマットに加えて、BL独特の「相手への執着」「エロ」といった要素を含むので人気を獲得しやすい。
エロがあっても人に勧めやすい作品が多いジャンル。
作品例:『だかいち』『ナカまであいして』『テンカウント』
物語・恋愛重視のストーリー系
作品全体について語りたくなる作品群なのでレビューサイトで投稿がたくさんされる。
一般がイメージするBLと被らず、どちらかというと青年漫画ジャンルに近い。
作品例:『囀る鳥は羽ばたかない』『ポルノグラファー』『ダブルミンツ』『ひだまりが聴こえる』
物語・性癖重視の18禁系
性癖(フェティシズム・精神的な倒錯)へ傾倒しており、一定ファンに確実に届き、男性に理解されやすい。
キャラは自分の性癖や思想を実現するツール的な位置づけ。
作品例:はらだ作品、麗人レーベル作品
2024年上半期人気作品出版社マップ
BL主要出版社マップ
2020年以降ラブコメ系を主体に制作する出版社が増えている印象です。
一方で人気のBLはエンタメ系やストーリー系から出てくることが多く、商業BLの主力層に人気が高いのはこちらのジャンルといえるでしょう。
ラブコメ系で「エロなし」作品は一般層、ライトBLファンに届きやすいですが、消費額においてはエンタメ系、ストーリー系に及ばないことが多いなど一長一短があります。
昨今の厳しい規制などを考慮すると出版社側としては「エロなし」の作品も作っていきたいところ……ではあるのですが、恋愛要素のみでヒットを狙うのはかなり難しい状況で、恋愛以外のサイドストーリーなどが重要な要素となってきます。
それゆえ、4象限のマトリクスの中心付近に位置する、エロとストーリー性をバランスよく含む老舗BL出版社から出版される作品のヒット率が高くなっていると推測します。
「エロなし」BLを望むユーザーの声はSNSなどでも多く目にしますし、メディア化においても性描写がない方が都合が良いのは確かですが、BLを買い支える大半のユーザーはやっぱり「エロ」要素がないと物足りないのが本音です。
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いかがでしたか?
多くの神作品が生まれるであろう下半期もワクワクが止まりません!