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コンビニ前でプロポーズ「じゃあ、結婚しよう」

皆さん、プロポーズの瞬間、はっきりと覚えてみえますか?
私の場合、かなり鮮明に記憶に刻まれています。
なぜなら、ある意味、サプライズだったからです。

結婚前の妻とのお付き合い

妻と付き合って3年ほどの歳月が流れていました。

仕事中心の私は、毎日16時間に休日出勤の生活を送っていました。

妻は仕事もこなしプライベートも充実させた生活を送っていました。

週末の勤務後、夕方に妻と待ち合わせして食事や買い物などに出かけていました。

週末に出張が入る時には、土曜の夕方、妻も私の出張先にやってきて、2人で食事をとることも度々ありました。

年に2回ほど、数日間の休みが取れる時には、2人で旅行に出かけていました。

結婚前の私にとって、このような妻との付き合い方は、充実したものでした。

仕事がもう少し落ち着くまでは、結婚よりも今のままの生活を送れたらいいかなといった感じで考えていました。

ところが、妻にとっては、すでに一刻の猶予も許さない状況だったのです。

なぜなら、お付き合いしている時点で、妻はすで高齢出産の域に達していたからです。

私にとっての高齢出産

高齢出産とは35歳以上の初産婦による出産。

私たち夫婦が結婚した時、すでにこの年齢を超えていました。

結婚前の私は、高齢出産によるリスクをそれなりに理解していました。

・妊娠による疾患の発症率が上がる。
・早産、流産、難産が起こりやすくなる。
・産後に回復しづらくなる。
・胎児の先天性疾患の発症率があがる。

こんな感じで、それなりでした。

私の周りにも高齢出産の方は、かなりいます。

その方たちから出産の様子をうかがっていても、高齢出産に対する危機感をあまり抱くことはありませんでした。

妻にとっての高齢出産

妻にとって、高齢出産は自分の身体に直接関係します。

結婚前の妻は、私よりはるかに高齢出産によるリスクを理解していたと思います。

また、妻は育児への不安も抱いていたのかもしれません。

子どもに何か病気や障がいがあったら、どんな生活になるだろう。

高齢での子育ては体力的につらい。

さらに危機感も抱いていたと思います。

結婚が遅くなれば、そもそも子どもを産むことができなくなってしまう。

こんな危機感を強く抱いていたのだろうと。

結婚前の私は、ある日突然、妻のこの危機感を感じることになったのです。

ある日突然やってきたプロポーズの瞬間

ある週末、いつものように休日勤務を終えた私は、妻の自宅近くで一緒に食事を摂りました。

食事後に妻の自宅に向かう途中、コンビニに立ち寄りました。

お茶を買った後のコンビニの駐車場で、事は起きました。

妻は上司から管理職の打診をされたとの話を切り出してきました。

妻の場合、管理職の打診を受けると、ゆくゆくその地域を任せられる立場になります。

つまり、管理職の打診を受ければ、妻はその地域から転勤することが難しくなります。

私と妻の職場は、かなり離れていました。

妻が私の職場近くへの転勤を希望するなら、管理職になる前しかないのです。

ところが、私はこの状況を上手く理解せず、妻に管理職の打診を受けたらどうかと返してしまったのです。

妻はかなり不服そうな様子になりました。

そして、私に伝えてきたのです。

「これからのことを考えると時間がないの。結婚する気がないなら別れよう」と。

私にとっては突然降りかかってきた別れ話、いや結婚話。

数秒の沈黙の後、私は答えました。

「じゃあ、結婚しよう」

数か月後、私たちは入籍し、晴れて夫婦となりました。

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