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2020年、振り返る。

2020年を、振り返る。

3月:世田谷パブリックシアター『地域の物語』
初の海外でのワークショップなどを経て、
自分のファシリテーション力不足を痛感しながらも、
なんとかやりきった企画。
3月の上演はコロナで中止になったけど、ぎりぎりのタイミングで、
なんとか記録映像として残すところまでできた。
演劇を真ん中に置いて、集った人が実生活について言葉にする場を持つことで、演劇が持ってしまう効力と、その暴力性も実感した。
もちろん、その危うさが魅力なのだけれど。


4月~『ワニのいない街で』
自粛期間、“俳優の声が聞きたい!”と、たまらず始めたモノローグ企画。
これがきっかけで、演劇の中でも特に“声”に執着があるのだと気づいた。
(途中から忙しくなり5本で宙ぶらりんになっているけど、ゆるく続ける気はある!)
①佐藤蕗子 ②百花亜希 ③鈴木しゆう ④李そじん ⑤小野寺ずる
★こちら、テキストも全部読めますし、音声も引き続き聞けます。


5月~日経COMEMO『日経から、妄想小説』
日経COMEMOに毎月記事を書いていたのですが、
自粛期間のフィクションと距離ができたモヤモヤも相まって、
日経の記事から勝手に妄想して、短い小説を書く、というのを始めました。



5月~『leap2live』
若宮和男さんに誘っていただき、山崎阿弥さんや玉井夕海さんと一緒に始めた、オンラインのパフォーマンスプロジェクト。
“オンラインでしかできないこと”を考えながら製作し、
『鬼の糸』(出演:佐藤蕗子)
『夕顔の花』(出演:李そじん)
二つの作品ができました。

おに

オンラインの場合、“劇場”はどこか?という問いの手がかりを少し掴んだ気がする。でもまだまだ探求できることが山程ある。

★こちら、オンラインでいつでも上演できますのでご興味ある方は是非とも。


6月『みずとひ』変態宣言

ひょんなことから長野県に移住することになり、松陰神社前のスナック『みずとひ』は一旦第一形態を終了。
こうした場づくりが今なかなか難しい状況なのが歯がゆい。
第二形態を、早く企画したいと考えている昨今。



7月~『妄想ヴォイスシアター』

SPINNERとの共同企画で、“声の劇場”をコンセプトにした連載企画をスタート。全6回。オンラインの収録だったこともあり、初めての俳優さんに沢山お声かけをして、こんな状況でも出会いがあったことが嬉しかった。

①『ラプンツェルの髪』前田エマ
②『夕顔の夢』李そじん
③『グレーテの提案』佐藤みゆき
④『溶けない世界と、』ぎぃ子
⑤『ヴィヨンの妻の』鳥谷宏之
⑥『遠い星の王子』本多力

★こちらも、引き続き体験できますので是非とも。


11月 高校生と創る演劇『Yに浮かぶ』
2020年の大きな出会い、とよはし芸術劇場の制作チームの
鬼の感染対策のおかげで、なんとか11月7日、8日の本番上演を迎えられた。
高校生との出会い、民話との出会い、そして、久しぶりの劇場公演。
このタイミングで皆と創ることができて、かけがえのない作品になった。


12月 『三人姉妹の女たち』
青年団/東京デスロックに所属されている、李そじんさんの企画。
チェーホフ『三人姉妹の女たち』から、登場する四人の女性にモノローグを書き、同じ俳優陣で、山本卓卓さんバージョンと、藤原バージョンと、毎週末に更新しました。
出演は、
①坂口彩夏  《イリーナ》
②万里紗   《マーシャ》
③成田亜佑美 《オーリガ》
④李そじん  《ナターシャ》

わたしは、三人姉妹の女たちが、配信アプリを使って音声配信をしたら……?というのを想像して書きました。


2020年。世界は大きく変化して、私自身、住む場所も生活も一変しました。
変わることが余儀なくされたおかげで、自分が何にこだわりがあるのか、どうしていきたいのか、改めて気づきの多い年でもありました。
色々と声をかけていただいたおかげで、なんとか乗り切った2020年。

人が心置きなく集って、酒を飲んで、もみくちゃになってライブに参加して、そんな日が早く訪れますように。

それまで、人の想像力を信じて、できること、頑張ります。


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