岩崎 仁【富士山ネイチャーツアーズ】

富士下山家 地底世界から日本最高峰まで富士山全方位型のエコツアーの企画と実施、環境教育…

岩崎 仁【富士山ネイチャーツアーズ】

富士下山家 地底世界から日本最高峰まで富士山全方位型のエコツアーの企画と実施、環境教育の推進、環境保全活動をしています。 「富士山の知られざる魅力に出会う自然旅行」をテーマに、その想いと富士山の自然の素晴らしさを書き綴っていきます。 http://roots-fruits.jp

マガジン

  • 富士山自然図鑑(ラジオ原稿)

    不定期で出演しているコミュニティFM‟ラジオF”の番組「Green&Brown」のコーナー「富士山自然図鑑」の原稿を公開しています。 富士山の自然情報の収集やガイドのネタに使用してください。

記事一覧

富士山自然図鑑⑩(ラジオ原稿)「富士山の岩石」※無料

こんにちは、富士山五合目図鑑を担当します富士山ネイチャーツアーズの岩崎です。 今日は富士山の「石」についてのお話です。 まず初めに、富士山の地面の色は?と聞かれた…

富士山自然図鑑⑨(ラジオ原稿)「トリカブト」※無料

green&brownをお聴きの皆さん、こんにちは。「富士山自然図鑑」を担当します富士山ネイチャーツアーズの岩崎です。 10月も近づき、富士山五合目は秋が深まり、足元には色…

富士山 小学生集団遭難事故に思うこと

集団遭難発生!2023年9月1日 富士山富士宮口五合目から水ヶ塚間の登山道にて小学生の集団遭難が発生。第一報には大変驚いた。児童にケガも衰弱もなく、その日のうちに救助…

富士山自然図鑑③(ラジオ原稿)「 移動する植物?!フジハタザオ」※無料

みなさんこんにちは。富士山自然図鑑を担当します富士山ネイチャーツアーズの岩崎です。 標高2400m、富士山五合目の春の訪れは平地に比べると2か月ほど遅い。6月に入り、…

富士山自然図鑑⑧(ラジオ原稿)「アマツバメ」※無料

ラジオをお聴きの皆様、こんにちは。富士山五合目図鑑を担当します富士山ネイチャーツアーズ岩崎です。 このコーナーでは私の大好きな富士山で生きる様々な生き物たちにス…

富士山自然図鑑⑦(ラジオ原稿)「宝永火口の大崩落」※無料

みなさん、こんにちは。富士山自然図鑑を担当します富士山ネイチャーツアーズの岩崎です。 読書の秋、食欲の秋、スポーツの秋・・・。秋の楽しみは沢山ありますが、みなさ…

富士山自然図鑑⑥(ラジオ原稿)「毒を操る蝶 アサギマダラ」※無料

こんにちは。富士山五合目図鑑を担当します富士山ネイチャーツアーズの岩崎と申します。 このコーナーでは私の大好きな富士山で生きる植物をはじめとする様々な生き物たち…

富士山自然図鑑④(ラジオ原稿)「高山植物が無い?!」※無料

こんにちは。富士山自然図鑑を担当します富士山ネイチャーツアーズの岩崎と申します。 このコーナーでは私の大好きな富士山で生きる植物をはじめとする様々な生き物たちに…

エコツアーガイドの役割

富士山を愛する全ての人に届きますように! 実は私が始めた「富士下山」の目的は富士山の自然を守ること。 このツアーを通して「(富士山の)自然を後世に残したいっ!」…

富士下山って何?

富士山を愛する全ての人に届きますように。 18年前に私が始めた「富士下山」の真の目的は「富士山の自然を守ること」。山頂エリアの利用過多、オーバーツーリズムをエリア…

富士山自然図鑑⑩(ラジオ原稿)「富士山の岩石」※無料

こんにちは、富士山五合目図鑑を担当します富士山ネイチャーツアーズの岩崎です。 今日は富士山の「石」についてのお話です。 まず初めに、富士山の地面の色は?と聞かれたら何色を思い浮かべますか?富士山に登ったことがある人の多くは「黒」と答えるでしょう。そうです、富士山の地面のほとんどは灰色~黒色をしています。この黒っぽい色を形成しているのは玄武岩と呼ばれる溶岩で、つまり噴火によって噴出したマグマが固まってできた石です。 火山の下には「マグマだまり」と呼ばれる文字通りマグマが溜まっ

富士山自然図鑑⑨(ラジオ原稿)「トリカブト」※無料

green&brownをお聴きの皆さん、こんにちは。「富士山自然図鑑」を担当します富士山ネイチャーツアーズの岩崎です。 10月も近づき、富士山五合目は秋が深まり、足元には色とりどりの秋の草花が短い開花シーズンを満喫するかのように咲き誇っています。 今日はそんな中から私の大好きな花「トリカブト」を紹介いたします。 富士山には亜種を含め4種類のトリカブトが確認されており、富士宮口五合目付近では「オオサワトリカブト」という富士山固有種が多く見られます。 「トリカブト」というと毒

富士山 小学生集団遭難事故に思うこと

集団遭難発生!2023年9月1日 富士山富士宮口五合目から水ヶ塚間の登山道にて小学生の集団遭難が発生。第一報には大変驚いた。児童にケガも衰弱もなく、その日のうちに救助されたことは不幸中の幸いであった。 私も富士山の五合目より下をメインフィールドにエコツアーや教育旅行を実施している身として、今回の事故がどのようにして起こったのかをきちんと分析し、他山の石として今後の自己研鑽に努めていきたいと考えている。 事故の経緯は以下の通り。 事故の経緯1日午後3時頃、学校行事で富士山を散

富士山自然図鑑③(ラジオ原稿)「 移動する植物?!フジハタザオ」※無料

みなさんこんにちは。富士山自然図鑑を担当します富士山ネイチャーツアーズの岩崎です。 標高2400m、富士山五合目の春の訪れは平地に比べると2か月ほど遅い。6月に入り、ようやく足元に春の気配を見つけました。富士山の春を代表する花「フジハタザオ」です。ハタザオの名前の由来は夏から初秋にかけて茎に付く果実(種が入っている部分)が風にたなびくように一方向に偏って付く様を旗竿にたとえたようです。 アブラナ科ハタザオ属のこの植物は富士山の厳しい自然環境に適応した富士山固有の種とされて

富士山自然図鑑⑧(ラジオ原稿)「アマツバメ」※無料

ラジオをお聴きの皆様、こんにちは。富士山五合目図鑑を担当します富士山ネイチャーツアーズ岩崎です。 このコーナーでは私の大好きな富士山で生きる様々な生き物たちにスポットを当てて、彼らの生き様や、思わず「へぇ~」と声を出してしまいたくなる興味深い生態を紹介していきます。 富士山に行くのが楽しくなる、新たな富士山の楽しみ方が見えてくる、そんな情報をお届けします! 今日は富士山五合目で暮らす鳥「アマツバメ」についてお話します。 先ず初めにツバメという名前が付いていますが、この鳥、な

富士山自然図鑑⑦(ラジオ原稿)「宝永火口の大崩落」※無料

みなさん、こんにちは。富士山自然図鑑を担当します富士山ネイチャーツアーズの岩崎です。 読書の秋、食欲の秋、スポーツの秋・・・。秋の楽しみは沢山ありますが、みなさんはどんな秋を楽しんでいますか?富士山では紅葉もはじまり、秋の行楽シーズンをトレッキングで楽しむ方も増えてきています。今日は秋のトレッキングのススメと注意についてお話したいと思います。 秋のトレッキングの楽しみと言えばやはり紅葉。富士山五合目ではカラマツの黄金色の黄葉が10月の半ば頃にピークを迎えます。森林限界付近の

富士山自然図鑑⑥(ラジオ原稿)「毒を操る蝶 アサギマダラ」※無料

こんにちは。富士山五合目図鑑を担当します富士山ネイチャーツアーズの岩崎と申します。 このコーナーでは私の大好きな富士山で生きる植物をはじめとする様々な生き物たちにスポットを当てて、彼らの生き様や、思わず「へぇ~」と声を出してしまいたくなる興味深い生態を紹介していきます。 富士山に行くのが楽しくなる、新たな富士山の楽しみ方が見えてくる、そんな情報をお届けします! さて、いよいよ富士登山シーズンがスタートしました!日本最高峰からのご来光を楽しみにしている方も多いと思います。富士

富士山自然図鑑④(ラジオ原稿)「高山植物が無い?!」※無料

こんにちは。富士山自然図鑑を担当します富士山ネイチャーツアーズの岩崎と申します。 このコーナーでは私の大好きな富士山で生きる植物をはじめとする様々な生き物たちにスポットを当てて、彼らの生き様や、思わず「へぇ~」と声を出してしまいたくなる興味深い生態を紹介していきます。 富士山に行くのが楽しくなる、新たな富士山の楽しみ方が見えてくる、そんな情報をお届けします! さて、久しぶりに制限の解除された登山シーズンが始まりました。今年こそは富士登山!という方も多いのではないでしょうか?

エコツアーガイドの役割

富士山を愛する全ての人に届きますように! 実は私が始めた「富士下山」の目的は富士山の自然を守ること。 このツアーを通して「(富士山の)自然を後世に残したいっ!」と思う人を増やしていくことを目的にしています。そして五合目より下のエリアの価値を高めることで、山頂エリアの利用過多「オーバーツーリズム」をエリア分散と季節分散で解消することなんです。 しかしながら近頃は「下って楽しむ」という手段のみを真似したマインド欠落型のツアーが増えていることに心を痛めています。 自然に親しんで

富士下山って何?

富士山を愛する全ての人に届きますように。 18年前に私が始めた「富士下山」の真の目的は「富士山の自然を守ること」。山頂エリアの利用過多、オーバーツーリズムをエリア分散と季節分散で解消することです。富士山の新たな楽しみ方として注目されている昨今、「下って楽しむ」という手段のみを取り入れたマインド欠落型のツアーが増えていることに心を痛めています。 沢山の人に訪れていただき、富士山の素晴らしさを届けることはとても大切な活動です。しかし、エコツアー事業者である私たちが目指すべきは「訪