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拡がる世界

僕は兵庫県加古川市の街なかで月一回、学びの場を主催している。
MANABIYA Kakogawa
僕が加古川に生み出したイベント。
なぜ始めたのか。自分の振り返りも兼ねて少しづつ書いていこうと思う。

#09  //////////

ひめじまちづくり喫茶で得たもの。

・半歩の勇気
勇気を出して半歩だけ、いまの場所から踏み出すことで世界が変ろうとしていた。踏み出す勇気は誰かから与えられるものでは無く、自分で望まないと踏み出せない。そして、踏み出した世界は僕にとってあまりにも新鮮だった。
行ってよかった。あのガラス戸を叩いて本当によかった。そして、その扉を開けることで次々にいろんな扉が僕の目の前に表れてきた。主催者の篠原さんから大阪に都市のデザインを研究しているグループを教えてもらった。
神戸止まりの生活をしている僕にとって大阪は未開の地。迷いながらも、ひめじまちづくり喫茶で得た熱量にしたがって、未開の地に赴いた。

・未開の地
右も左もわからない場所で、知り合いもいない中で単身乗り込んだ研究会。そこでの発表はプレイスメイキングというものだった。

「プレイスメイキング」

まちの居場所をいろんな所でいろんな人のために作る。それは人がまちを使うために作る手法。まちが自分にとって気持ちいい空間であればそこは自分の居場所になる。そんな居場所をまちのさまざまな箇所で少しづつ仕掛け仕込んでいく。そうすることで、多様なまちの使い方、多様な人々が行き来する空間。
そう、あのジェイン・ジェイコブスが語った.....

「歩道のバレエ」だ

まちなかでいろんな人が自分たちの舞台としてダンスをする舞台を作り上げていく手法。手軽に素早く、出来ることから手掛けていく。でも、その奥には「まち」のあり方、哲学がちゃんと用意してある。長い時間をかけてやっと作っていく土地区画整理事業とは違うまちづくりの手法。またもや新鮮な世界を見つけ、そんなまちづくりを土地区画整理事業をプラットフォームとしながらも取り入れたいと思い、いま手掛けている事業に取り入れたらと思うとワクワクした。
そして、そのプレイスメイキングを語る若い研究者であり、実践者。彼との出会いも僕にとって大きかった。
発表のあとの飲み会、二次会で発表者の彼と一緒に飲んだ。その時、彼を含め一緒にいた3人の若い実践者たち。僕のひと回り以上年下の彼らとは今も付き合いがある。そんな、新しい繋がりを得た大阪の夜

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小さな半歩の勇気は次々と世界を拡げ、止まらぬ歩みに変っていく。
その歩みは止められない。
見つけてしまった人とまだ見ぬ人との違い、20年間まだ見ぬ人だった僕の目の前に広がった世界はとても広く深かった。
ただ、広い世界だからこそ自分の基準・自分の尺度・”自分”と言うものが無いと見失う世界でもあると今は思う。

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