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今年買ってよかったもの、観てよかった作品、植えてよかった野菜、読んでよかった本、活動

買ってよかったもの

SONY フルサイズ ミラーレス一眼カメラ α7C

かるい!きれい!高い!

私にとっては泣きそうになるくらい高かったけれど、本当に買ってよかった。何を撮ってもかっこいい。
一眼レフみたいなガツンと奥行きのある写真が撮りたい、でも一眼レフみたいな重いもの持ち歩きたくない、という長年のわがままな気持ちに応えてくれた。本体509g。上のカメラ本体の写真を撮ったのは優秀なサブカメラの位置付けになったiPhone11。

今年も結局、家や畑にいる時間が長くて近所をうろうろしていることの多い1年だったけれど、α7Cがあったから半径1キロの世界がぐっと風光明媚なものになった。

何を撮ってもかっこいいというのはすごく重要で、それはつまり目に入っていながらも見過ごしていた世界の美しさに気づけるということだった。

動画のとき結構手ブレするのと、フルサイズ用のレンズがこれまためちゃ高いのだけ難点かもしれない。
でもこれ以上にいいカメラは私には必要ないかな、と思えるほど満足。

そのほか買ってよかったものは
・イニスフリーのミネラルパウダー(化粧品)
・ワイヤレスカメラつき耳かき
・てにをは連想表現辞典(後述)
・スパイダーマンの服
・和がさね酎ハイ 国産田熊すだち和山椒
・わかめラーメン 三重 伊勢海老だしみそ
・復活 牛すき焼めし


などなど。
スパイダーマンの服のいきさつはこちら
めちゃくちゃ楽しい記事です↓


観てよかった作品10本

全然映画館に行けなかったのでいっそNetflix(主に2021年配信開始)にしぼってリストアップ(ゆえに、例年よりもかなり偏ったリストですが……)。

・『ユニークライフ』
・『マイ・ディア・ミスター』
・『セックス・エデュケーション』
・『椿の花咲く頃』
・『イカゲーム』
・『TENET』
・『ドロステのはてで僕ら』
・『隔たる世界の2人』
・『スウィング・キッズ』
・『神と共に』

ドラマは『ユニークライフ』、映画は『ドロステのはてで僕ら』が1番好きかなあ。最近観た『地獄が呼んでいる』も印象的だった。やっと観られた『ミッド・サマー』もかなり好き。大ヒットした『イカゲーム』は、いわゆるデスゲームものではない見方ができるのが面白かった。とはいえ、スリルを楽しんでいる自分もいて、そんな私は"最前列の悪趣味な富豪たち"となんら変わらないのかもしれないと思う。

地上波ドラマは『俺の家の話』『大豆田とわ子と三人の元夫』、
公演作品でいうと、空気階段『anna』がすごくよかった。


植えてよかった野菜5選

第1位 とんがりパワー

普通のピーマンの倍以上の大きさ

ナント種苗のジャンボピーマンを種から育てた。
12月まで大きくて甘い実がどんどん採れて大満足。ほんの一瞬、ジャンボピーマン農家になりたいと思ったくらい。


第2位 ジャガイモ

やはり、収穫がダントツで楽しい。エンタメすぎる。
花もかわいかったし種がミニトマトにそっくりなのも知れてよかった。


第3位 スイカ

1度目は早く収穫しすぎて大失敗だったけれど……

2回目はリベンジ成功。一夏のあいだに壮大なドラマを体験させてくれた存在。いい夏だったな〜。


第4位 ブロッコリー・カリフラワー

面白い育ち方をする。インパクトがあるので、「私ってブロッコリー育てられるんだ!」となんだか自信がついた。

第5位 かぶ

かわいい楽しい。葉も全部食べられる。
おそらくかなり省スペースで育てられる野菜。

そのほか、レタス、チンゲンサイ、小松菜、はつか大根、ルッコラ、トウモロコシ、枝豆、きゅうり、トマト、ミニトマト、キャベツ、ニンジン、ナス、落花生、モロヘイヤ、オクラ、白菜、ホウレンソウ、ナバナ、水菜、タマネギ、ニンニク、ソラマメ、エンドウ、大根、ミニダイコン、ゴーヤ、いんげん、ししとう、パセリ、ローズマリー、香菜、ミント、オレガノ、大葉、バジル、空芯菜、茎レタスなどを育てた。成功率は多分8割ぐらい。

来年も絶対育てたいのはジャンボピーマン、ジャガイモ、ミニトマト、きゅうり、ナス、大葉、ローズマリー、バジル。
挑戦したいのは桜島大根(検索したら、見た目にびっくりするはず)。

***

畑の様子は「となりのカインズさん」でも連載中です。


となりのカインズさんではこんな記事も書いたのでぜひ読んでみてもらえたら嬉しいです。心で読んでほしい感じの記事です。
過去とはスノードームである。という仮説。
↓↓↓
相撲のスノードーム「スモードーム」をじいちゃんにあげる
https://magazine.cainz.com/article/70791

6年目に突入した『Pacoma』の連載「藤岡みなみの思い立ったがDIY吉日」でも畑について書いたり、その他ものづくり全般をテーマに執筆しています。ホームセンターで配布される本誌やwebでも読めます。
最新記事はこちら↓


活動

2021年の私です。もし藤岡と一緒にこんなことをやりたい、と思ってくださったらお気軽にご連絡ください。気が合うかも、と思ってくださったら仲良くしてください。

本を紹介したり書いたり

いつもに増して本に関するお仕事が多かった1年でした。

『本の雑誌』の連載「タイムトラベラーさんいらっしゃい」では毎月タイムトラベルに関する本を紹介しています。

今月号も発売中です

そのほか『週刊朝日』『SPA!』でも書評を書かせていただきました。

大澤夏美さん『ミュージアムグッズのチカラ』(国書刊行会) の帯コメント、私なんかで大丈夫か不安だったので、選んでもらおうと5種類(短いの1つ、長いの1つ)書いたら全部使ってもらってびっくりしました。

めっちゃいい本です!

田丸雅智さん『おとぎカンパニー』(光文社)では恐れ多くも文庫版解説を担当しました。帯にも引用していただいています。

読んだ人と語りたくなる作品

12月に自分の本も出ました。
藤岡みなみ『ふやすミニマリスト 1日1つだけモノを増やす生活を100日間してわかった100のこと』(かんき出版)
やっぱり本が大好きだなー。これからも本を作っていきたいです。

読んでよかった本30選

本の話の流れで。主に2021年に出版された本から。

・大川史織編『なぜ戦争をえがくのか――戦争を知らない表現者たちの歴史実践』(みずき書林)
・安田登『野の古典』(紀伊国屋書店)
・岸本佐知子『死ぬまでに行きたい海』(スイッチ・パブリッシング)
・都築響一『Neverland Diner 二度と行けないあの店で』(ケンエレブックス)
・『ユリイカ2021年2月号 特集=坂元裕二』(青土社)
・宮崎智之『平熱のまま、この世界に熱狂したい「弱さ」を受け入れる日常革命』(幻冬社)
・西川美和『スクリーンが待っている』(小学館)
・吉田靖直『持ってこなかった男』(双葉社)
・こだま『縁もゆかりもあったのだ』(太田出版)
・北村みなみ『グッバイ・ハロー・ワールド』(rn press)
・和山やま『女の園の星2』(祥伝社)
・早川書房編集部編『世界SF作家会議』(早川書房)
・パリッコ『ノスタルジーはスーパーマーケットの2階にある』(スタンド・ブックス)
・ひうち棚『急がなくてもよいことを』(KADOKAWA)
・國分功一郎『中動態の世界 意志と責任の考古学』(医学書院)
・大山海『奈良へ』(リイド社)
・日本SF作家クラブ『ポストコロ ナのSF』(早川書房)
・岸政彦『東京の生活史』(筑摩書房)
・河野別荘地『渚』(ヒーローズ)
・斎藤倫『ぼくがゆびをぱちんとならして、きみがおとなになるまえの詩集』(福音館書店)
・junaida『街どろぼう』(福音館書店)
・和田静香『時給はいつも最低賃金、これって私のせいですか? 国会議員に聞いてみた。』(左右社)
・宮田珠己『アーサー・マンデヴィルの不合理な冒険』(大福書林)
・國分功一郎『はじめてのスピノザ 自由へのエチカ』(講談社現代新書)
・小林エリカ『最後の挨拶 His Last Bow』(講談社)
・宝樹『時間の王』(早川書房)
・田中さをり『時間の解体新書――手話と産みの空間ではじめる』(明石書店)
・スズキナオ『遅く起きた日曜日にいつもの自分じゃないほうを選ぶ』(SYタンド・ブックス)
・東京マッハ『俳句を読んで、推して、語り合う』(晶文社)
・松尾スズキ『人生の謎について』(マガジンハウス)


タイムトラベル専門書店

オンラインで全5回の「タイムトラベラー養成講座」を実施しました。
5人のゲストをお招きして、歴史実践、宇宙、料理、未来考古学、暗渠など様々な角度から「現実にあるタイムトラベル」について考えました。

タイムトラベル専門書店のVR店舗ができました。
制作を担当してくださったのはクリエイターのサトウダイスケさん。数ヶ月間ミーティングを重ねて、リアリティにこだわりつつリアルではできないことも盛り込んだ店舗になりました。

こちらからどなたでもご来店いただけます(スマホ、PCなど)
cluster タイムトラベル専門書店utouto

過去・現在・未来への扉

今後もVR店舗で全国どこからでも参加できるイベントを開催していきます。
でもでも2022年こそはリアル店舗もまた開店できますように。


2本目のドキュメンタリー映画

映画監督の大川史織さんと「春眠舎」という映画製作・配給チームを組んでいます。

2018年公開の『タリナイ』に続いて、新作『keememej』が完成しました。
今後劇場などで上映できるように引き続き動いていきます。日記をテーマにした3本目の映画も鋭意製作中です。


北海道・北東北の縄文遺跡群が世界遺産に

もう7年とかもっと長い間、地元の方や関係者の方は「今年こそ!」と思っていたみたいです。ついに、という感じ。
縄文大好きな私も2019年から「道南縄文応援大使」を務めていることもあり、今年はいくつかの縄文イベントに出演させていただきました。

STVラジオでは3時間生放送の縄文特番というのがあって、メインパーソナリティを担当しました。

来年は遺跡をめぐりまくりたい……

縄文パワポ芸

本も縄文も映画も畑も全部、タイムトラベルという切り口で語ると面白いです。私のなかでは全部つながっていたり。


審査員・コンテスト

町田市「ことばらんどショートショートコンクール2021」
審査員長の田丸雅智さんのもと、KEN THE 390さんとともに審査員を務めました。小学生・中学生・高校生から939編の応募があったそう。
アイデアで子どもが大人に劣ることなんてまずないなと確信しました。
表現力・文章力も高く、審査というより学ばせてもらうことばかりです。

Pacoma工作コンテスト」のSpecial審査員は2年連続。
「きょうふのちょ金ばこ」という名前からして味わい深い作品を藤岡みなみ賞として選ばせてもらいました。
創作意欲が爆発している作品ばかりで圧倒されます。


NHK「おうちで土偶ARキャンペーン」選考員
これは、選考自体は来年ですね。企画がまずぶっ飛んでいるので、ぶっ飛んだ作品が集まっていると思います。楽しみ。

審査員系はかなり緊張します。
全発言の頭に「私のようなものが恐縮ですが……」とつけたい気持ち。恥ずかしいことのないように頑張ろうと思えるし、莫大なエネルギーも受け取るので、大きな糧になる経験でした。ありがたい限りです。


音声ガイドディスクライバー

3ヶ月間講習を受けて、音声ガイドの原稿製作を学びました。
バリアフリー音声ガイドとは、視覚情報を言葉で届けるナレーションのことです。私はその原稿を作っています。
もともとは自分たちのドキュメンタリー映画をバリアフリー化したくて始めましたが、お仕事も少しいただくようになりました。

映像を言葉だけで描写する作業はかなり難しく、これからも文筆業を営んでいく身として、またラジオパーソナリティとして、とてもいい勉強になりました。目に見えている景色って実は名前を知らないものが多いし、同じ表現ばかり使うと単調なガイドになって作品の世界観を壊してしまうので、てにをは辞典や類語辞典が手放せません。20分ほどの映像のガイドを作るのに、慣れてからも1週間以上はかかりました。
でもなにかを表現する人にはおすすめの仕事だなあと思いました。家で作業できるし。

Netflix『シャーマンキング』4、7、12、16、21話のガイドを担当しました。

アイヌ文化をもとにしたキャラクターも。


おささらナイト8年目

STVラジオで毎週土曜22時から放送中の『藤岡みなみのおささらナイト』が10月で8年目に突入しました。

2021年おささらナイトで流行った言葉(藤岡調べ)

第1位 胃カメラ
第2位 中動態
第3位 オープニングトークのオープニングトーク
第4位 私の頭の中のCtrl+Z
第5位 畑(ズボラ人間専用ラクラクミニトマ)
殿堂入り……ほっこりグランプリ
流行らなかった……おさフェッショナル 

おささらナイトの過去のオープニングトークを書き起こしたnote「それでは聴いてください」も作ってみました。また追加していきます。

選曲プレイリストはSpotifyにあります。

▶︎おささらナイト公式プレイリスト
https://open.spotify.com/user/5n4eu7ea13xdh75mp9toiwpfb

おうちDJとして出演したパンダ音楽祭も楽しかったなぁ。
2012年の第1回からMCをやらせてもらっていたパンダ音楽祭。10年目の今年が最終回でした。こんなに好きな空気はなかなかない。また会いたい。

2022年もよろしくお願いいたします

長年お世話になったサンミュージックプロダクションを退所し、11月に独立しました。

新オフィシャルサイトにはブログの代わりにポエムのページを設置しています。

今後とも、よろしくお願いいたします。
ここまで読んでくださりありがとうございました。

2021年、お疲れ様でした。
良いお年を!

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