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ゲームは、たしかに、私の青春の一部だった。

先日、下記のようなツイートをした。

ここ数日、ゲームについてふつふつと湧き上がるものがあるので、ちょっとnoteに綴っておきたいと思う。

ゲーム、とくにRPGというジャンルに興味を持ったのは、小学6年生くらいの頃だろうか。

テレビでは「サモンナイト3」のCMが放送されていて、加藤いづみが歌う主題歌「太陽が呼んでいる」が、やけに耳に残った。今でもそのCMは、なんとなく覚えている。(残念ながらそのCMは見つからなかった。)サモンナイト3は、こうして私のRPGデビューの作品となった。戦略的に味方を動かしながら敵を倒していくバトルシステムが苦手すぎて、最初のステージで10回以上やり直したのもいい思い出だ…。(どんだけ下手なんだという話)

まるで紙芝居を見ているような、それでも重厚感のあるストーリーが好きで、何より、キャラクターデザインを担当されている黒星紅白さんのイラストが大好きだった。でてくるキャラそれぞれ全員愛らしい。黒星先生自身もサモンナイトのキャラクターはお気に入りみたいで嬉しい。

そんなサモンナイト3を黙々と進めていた私が、ファイナルファンタジーという、人生を大きく変えてしまう衝撃的な存在に出会ったのは、中学2年生の時だった。

仲の良い友達もゲームが好きということで、教えてもらったソフトが「ファイナルファンタジー10」(以下FF)と「テイルズオブジアビス」。当時どちらも知らなかった私は、サモンナイトには及ばないだろうけど、一応買ってみるかー?くらいの適当なノリで購入。しかしながら、いい意味でその期待を裏切られた。FFシリーズの沼へ誘われたのである。

プレイしはじめてびっくり。え、こんなに面白いの?(笑)CGはヌメヌメ動くし、バトルシステムもターン制だから焦る必要もなし。キャラクターもなんだかいい感じ…!

それから暇を見つけては、FFをプレイするようになった。私がFFにハマるのに、そう時間はかからなかった。ゲームの中の世界観、ストーリー、キャラクター、そして一番BGM。どんな場面にしても、FF10はとにかく思い入れが強い。

一番好きなゲームは何ですか?という質問には間違いなくFF10を挙げる。やり込んだのも10。(とはいえ、ライトゲーマーなので80時間くらいだったと記憶している)

そこから、FFシリーズが大好きになった。これまでにプレイしたのはFF8、9、10、10−2、13、13−2。現在はFF7(無印)をプレイ中。リメイクは無印をクリアしてからでいいかな。そう思いつつ、毎日ツイッターでリメイクのツイートを見つけては、想いを馳せているのは内緒だ。

一体、FFの何がこんなに私を魅力にさせるのだろうか。大きな理由が二つあると考えている。

一つは、BGMとゲームの雰囲気の一体感についてだ。

BGMを担当している植松伸夫と浜渦正志は、ゲーム音楽界の神様と言っても過言ではない。あと桜庭統。(桜庭さんはFFには関与していないので今回は触れないでおく)

FF1~9までは植松さんが一人で音楽を制作されているが、FF10については、何人かで分担して楽曲制作がされている。私は、その中でも植松さんと浜渦さんの曲が好きだ。メロディラインとゲーム内のイメージが合致しているからだろうか。

昔サントラを聴いていた時は、作曲者なんて気にしたことがなかった。しかし、自分も音楽活動をするようになって、誰がこんな素晴らしい音楽を作っているんだろうかと気になるようになった。調べてみると、私が好きな曲は、ほぼ植松さんと浜渦さんの曲だった。さらに、特に好きな曲は浜渦さんが担当されていることがわかった。

ゲームのサントラにこんなにも恋焦がれてしまうのは、その音楽を聴いていると、ゲーム内の情景がありありと目に浮かぶからだろう。物語の思い出が音楽とともに脳裏によみがえる。この感覚が私は好きだし、これからも大切にしたい。

もう一つは、キャラクターとその恋愛が魅力的だということ。

もともと少女漫画が好きで、加えて少年漫画の中でなされるちょっとした恋模様が気になるタイプだったので、それが顕著にあらわれているFFの世界にどっぷりハマってしまったのだと思う。

FF10をプレイしていた時は、とにかくティーダとユウナがどうなってしまうのだろう…と気になって仕方がなかった。真実がわかった時も、二人の気持に入れ込み一緒に号泣。FF10には何度泣かされたかわからない。

ちなみにどれくらい好きかというと、ネットでなされる二次創作を読み漁り、同人誌に手を出すほど。この時初めてコミックマーケットにも参加。そこで買った同人誌はFF10の小説アンソロジー。「カデンツァ」というタイトルの文庫本仕様のアンソロで、今でも私の大切な宝物だ。

あの時はコミケがどんなところかも知らずに、この本がとにかく欲しくて無謀にも飛び込んだ記憶がある。さらに、日にちで売り場が変わることも知らずに、あろうことか3日目に参戦するという痛恨のミス。(FFは2日目だったと記憶)。それなのに、なぜこの本が買えたかというと、当時「委託スペース」というものが存在していて、この本は委託スペース扱いだったのだ。たしか委託スペースは3日間通して同じものが販売されていたため、一番欲しかったこのアンソロだけは、無事に買うことができたのだった。

ちょっと話が脱線してしまったが、恋愛といえばFF8も欠かせない。

ゲーム全体を通して一番好きなのはFF10だが、カップリングとして一番好きなのは、実はFF8。スコールとリノアの王道の恋愛に心惹かれた。リノアについては賛否両論あるけれど、私は今でも大好きだし、好きな人に向かって一直線にアピールできるところが素直でとても可愛らしいと思う。

そんな私の乙女心をぐっと掴まれてしまい、FFが大好きになった。いつしか、それは私の人生を支える存在へと成長していた。間違いなく、あのゲームの世界に降り注いだ情熱は、いろんな意味で甘酸っぱい青春だった。ゲームはもちろんだけど、展開されるストーリーやキャラクターの人間らしさに魅力を感じ、これまでずっとファンでい続けられている。

社会人になってからはめっきりとやらなくなってしまったゲーム。しかし、コロナの影響による「おうち時間」の出現によって、この世界に舞い戻って来てしまった。久しぶりに足を踏み入れたゲームの世界は、本当に面白くてやっぱり大好きだし、私の根幹だと思わせてくれる。今はFF7をプレイ中なので、FF7のサントラばかり聴いては世界観に浸っている。

また、ライター視点でその世界を覗いてみるのも面白い。セリフの言い回しや、ゲームのキャッチコピーなんか、よくできてるなと感じるし、より一層憧れの思いが募る。

私自身はゲームが下手だ。レベル上げも効率よくできないし、アクションなんかだと、ボスもなかなか倒せない。それでもゲームが大好きだと言い張るのは、こうしたキャラやストーリーに心を奪われ続けているから。

これまでの数年間、平日は忙しくてなかなかできないし、休日も時間の無駄だと決めつけて遠ざけてしまっていたけれど、こうやって世界観に浸るのも悪くないなと感じている今日この頃。

せっかくクリエイティブな仕事につけたのだから、ゲームというクリエイティブからも何かしら学びつつ、楽しくプレイしていきたい。




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