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働くお母さんのバイブル『育児は仕事の役に立つ』の著者浜屋祐子さんと対談しました。全文公開!


お母さん業界新聞 4月号特集 『 育児は仕事の役に立つ』より


子育てが楽しくない、自信がない、お母さんをやめたい…、そんなお母さんたちに、ずっとお母さんはスゴイ!を伝えたくて、お母さん業界新聞をつくってきましたが、なかなか伝えきれず…。

そんなときに出会った一冊『育児は仕事の役に立つ』(浜屋祐子・中原淳共著/光文社新書)。読むにつれて、曇っていた視界が、どんどん明るくなってきました。

この本は、働くお母さん、お父さんはもちろん、企業で部下を持つ方、人事部の皆さんに読んでほしい一冊です。

そして、そのメインオーサーの浜屋祐子さんとの対談が実現。浜屋さんは、聡明で美しく、性格もとてもいい、本当に素敵なお母さんでした。

(お母さん業界新聞 4月号特集より)


藤本/『育児は仕事の役に立つ』は衝撃的でした。これまで必死に新聞や講演などで伝えてきたことが、とてもスマートに、アカデミックに、ロジカルに書かれていたからです。「チーム育児」の提案も素晴らしく、お母さんたちにとってこの本はエールでもあり、バイブルでもあると思えました。

浜屋/ありがとうございます。私も『お母さん業界新聞』を拝読しましたが、お母さんの気持ちがいっぱい詰まっていて、夢中で読んでしまいました。皆さん素顔をさらけ出し、自分の言葉で書いているのが印象的ですね。

藤本/新聞と連動している お母さん大学サイトは安心して裸になれる場所。お母さんたちが心でつながっています。さて本題ですが、「育児と仕事のポジティブな関係」を研究されたきっかけは何ですか。

浜屋/仕事と育児は足を引っ張り合うものという捉え方が主流だった10年前、生かし合う、役に立つという発信は数えるほど。欧米ではすでに研究、発信している人がいましたが日本では手付かず状態。掘っていくと、救われる人が多いのではと思いました。

藤本/育児なら保育学や家政学、仕事なら経営学や経済学、ではなく「間」に注目されたのが素晴らしい!

浜屋/育児と仕事の間の研究を受け入れてくれたのが、東京大学大学院・学際情報学府(当時)の中原淳教授です。学問分野間のボーダー(境界)領域の研究にも積極的な先生。育児当事者でいらしたのも大きかったと思いますが、「探し当てた」気がします。

藤本/あるお母さんに聞いた、小学4年生の息子さんの話。「社会科では経済の発展が未来をつくるというけど、理科では自然環境を壊しているのは経済の発展という。どっちが本当?」と聞かれてうまく答えられなかったと。音楽や文学もそうですが、間というものがすごく大事な気がします。

浜屋/大切である一方で、「神聖な育児をけしからん」あるいは「役立つなんて甘い」と叱られたことも。それでもあえてリスクを取って行き来させることで、両方の世界でがんばる人たちが交われる。間の研究、重なり合ってやるエリアが重要です。

藤本/読むほどに「お母さん」の深さが見えてきて。それはきっと浜屋さんがお母さんだからに違いないとうれしくて。ご自身の両立の日々のこと、教えてください。

浜屋/最初はかっこつけて一人でテキパキ。家事も仕事もササッとこなし、効率を上げればいけるだろう。私ががんばればなんとかなるだろうと思っていましたが、ちっともうまくいきませんでした。

藤本/理想と現実の違いに、心も時間も失ってしまうお母さんも少なくありません。

浜屋/わが家も最初は壁にぶつかってばかりでしたが、夫とはじわじわと「チーム」になっていった感じです。映画のタイトルみたいですが「そして父になる、なんだよ」と、夫は言っていました。大学院に行くことも、家族の協力なしでは無理でしたね。

藤本/世のお父さんたちにもシェアしたい言葉ですね。

浜屋/妊娠期間分、夫はマイナス1からのスタートです。もどかしく、ぶつかりながらも、ちょっとずつ折り合いをつけ、抱っこ中におむつの横漏れに泣かされるなどいくつもの修羅場を乗り越え、子どもと共に夫婦で成長していきました。「私たち」とボキャブラリーも変わり、数年かけてうまく回るようになりました。

藤本/チーム育児は夫婦だけでするものではないとありました。「チーム浜屋」の実践について教えてください。

この続きは、お母さん大学サイトで、ご覧ください。

対談全文はコチラ
https://www.okaasan.net/mjreport/85402/


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