見出し画像

無観客配信ワンマンライブをやってみて

コロナ禍になってから全国のミュージシャンやライブハウスがチャレンジしている配信ライブ。あの頃の生ライブに近づけるようにできる限り高音質高画質な機材を導入したり、見ている人が飽きない工夫を凝らしています。

画像1

ミキヒト×藤森愛のバーチャル企画「出前音丁フェス 2丁目」


藤森愛の最後の生ライブは4ヶ月前。あれから自主ロックダウンをして、自宅から配信するバーチャルイベントは何度か企画したり出演したりしましたが、環境の整ったスタジオからの配信は今回が初めて。

これまで生ライブにこだわって日本全国飛び回って来たので、ただでさえ不慣れな配信。一体どんな雰囲気で、どんな気持ちで歌えばいいのか、そしてどこまで何を伝えられるのか分からなかったので視聴料金は¥500からにしました。

画像2

画像5

あれほど当たり前に目の前にあったマイクスタンドが懐かしくさえ感じる。あの頃の記憶を辿りながら、今持てる感情をカメラの向こう側へ込めました。

この無観客での一番の戸惑いは、出した音に対しての音のリターンがないことです。目に見えるコメントではあっても、拍手や歓声はありません。文字は平面で、音は立体。そんな音のリターンが体感的に無くなってしまう欠落感はこんなに大きいのかと、無くなってから初めて知りました。

そもそもライブとは、その日にしかないお客さんとの出会いや感情や空気感などを掛け合わせて作り上げていくもので、それがないまっさらな状態から何を作り出せるのか、AIやVtuberなんて存在が現れ出しているバーチャルな向こう側でどこまで人間である必要があるのか、考えさせられます。

画像4

生ライブには敵わない。そんなことはやっている側も見ている側も皆んなが分かっていると思うんです。生ライブと比較したり近づけたりするのはなんだか違う気がしています。画面の中で削ぎ落とされてしまった何かを、画面の中で新たに作り出す。バーチャルでしかできない楽しみをいかに作り出していけるかが今後の課題ですね。

あと配信は細かいタッチが恐ろしいほど全部聞こえてしまうので、スキルアップできそうです(笑)







頂いたサポートは活動のために大切に使わせていただきます。そしてまた新しい何かをお届けします!