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立ち上がり方を知れるのは、転び方を知った時だけ

色んなプロジェクトをやってきた私でさえ怖気付くことがあります。あんなことやこんなことが起きたらどうしよう…とまだ起きてもいないトラブルを想像したりする。

それでもこれまでやってこれたのは、きっとなんとかなるだろうという根拠のない自信があるからです。それは「絶対に失敗しないから大丈夫!」みたいな自信ではないです。「失敗した時もあったけど乗り越えてきたから大丈夫!」の方です。


思い返せば失敗ばかりでした。

初めてのCDリリースではCDの作り方が分からず後回しにしてしまい、リリース日ギリギリになって泣きながら電話をして知人に入稿データを作ってもらったり、

でかいステージに立派なバックバンドを用意してもらったにも関わらず、ボーカルが負けてると言われてしまったり、

ワンマンライブのために色んな場所でライブをして宣伝をしてきたのに、ワンマン直前で声が出なくなってしまったり、

バンドメンバーが入れ替わってしまったり、上手く伝えられなくて納得のいかない仕上がりになってしまったり、期待してたほどではなかったと言われてしまったり(そろそろ落ち込んでくるのでこの辺でやめますが笑)、もうそんなんばっかです。


つまりずーーーっと失敗を繰り返しているわけです。もうずーーーーーっとずーーーーーーーーーーー(地平線の彼方へ)です。


でもそれらの失敗があったおかげでどうやったら失敗するのかが分かったので、次はその対策を取ることができ、成功への確率が上がります。まぐれの成功よりも失敗した時の方が成長できるのは、次に失敗しないためのスキルを身につけようとするからです。立ち上がり方を知れるのは、転び方を知った時だけなんですよね。


失敗しすぎた私は、結果として色んなスキルが身につきました。何もかも成功ばかりしていたら、今の私のように一人で何でもできるようにはなっていなかったでしょうね。何かを始める度、今回もきっとどこかで失敗するだろうなあと思うと同時に、また新しいスキルを身につけられる!とワクワクします。はなから失敗しないなんて考えてないんです。

だから「失敗 or 成功」のように分かれ道だと思っていると、失敗した先が行き止まりのように感じてしまい踏み出せなくなってしまいます。そうじゃない。成功までにはたくさんの失敗がある「失敗 in 成功」だと思えばいいんです。

公園でたくさん転んで乗れるようになった自転車よりも、まだ一度も転んだことがないまま道端を走る自転車の方が怖くないですか?何で乗れているのかも分からず、転んだらどれくらい痛いのかも分からず、ずっと怖がっていないといけないです。早く転んじゃった方が気が楽じゃないですか。


自分の自信になるのは成功した時じゃない。失敗を成功に変えられた時です。



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