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“よう友”の話

顔を合わせたらあいさつはするけど、それ以上会話が続かないていう人いるじゃない。
知り合いと言うよりは親しい気がするけど、友達といっても、そんな話すこともないような人。

そういうのを、よう友(Yo!友)と呼ぶ、らしい。(正確なつづりは不明)

出典はパフィー

その昔、テレビの音楽番組かなんかに出てたパフィーが、誰かからのビデオメッセージをもらったあとに、

「あの人よう友なんですよ。会ったときに『よう!』ってあいさつするだけの関係」

って言ってたのだ。
(ていうかこのときのパフィーしか言ってない気もするけど)

それを聞いたとき、当時は中学生くらいだったけど、
思い当たる人いるわー、うまいこと言うなーと思ったのを覚えている。

あれから幾星霜、よう友は増えた。

この人はよう友だなー、という人もいれば、もっと話したいのに結果的によう友止まりの人もいる。

むしろ、よう友以上友達未満が多いかもしれない。

どうしたらこの一線を越えられるのかしら。

やっぱ、Yo!以外も会話できないといけないのだろうな。

てか、こっちがもじもじしている間に、相手から「こいつはよう友だな」と思われているかもしれない。

ちなみに(私は秋田出身なのだけど)、秋田弁で「じゃあね」を「へば」って言うのだが、「よう」と同じくらい「へば」って言うだけの関係もあるなと思った。

これは主に親戚関係に多い気がする。

集まっても主に親と話してて、自分とはあまり会話らしい会話はしないんだけど、来たときと帰るときだけ「よう」「へば」的なやりとりが発生する。

ここまで書いといてなんだけど、別に“よう友”って言葉はなくてもいいかなと思う。

悩まなくていい悩みを自ら生み出してしまっている気がする。

うん、そうだそうだ。

あいさつができる関係性なら、もう一声、「いい天気ですね」とか言えばいいのだ。

よし、そうしよう。


――そうして、天気の話しかできない“お天気友達”という言葉が生まれるのだった。

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