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「情報の共有」について考えたこと

本日は業後に、会社でプロジェクトの定例会が行われた。

(普段はプロジェクト派遣という形でクライアント先での常駐業務を行っている。なので自社へは(自分は)滅多に行かない)

定例会はだいたい2、3ヶ月おき行われ、主にプロジェクトの方針とか状況とかの話がされ、テーマに沿ってグループワークなぞ行われる。

で、今回のグループワークが、タイトルの通り「情報の共有」についてだった。
話し合う時間が少なかったのでどこまで議論が深められたのかは疑問だけれども、そこでいろいろ思いついてその場で話し切れなかったことがあったので、noteでまとめてみた。

情報は熱だ

まずは情報共有の現状を話して、それをふまえてどうあるべきかを話し合った。

現状の意見の一つに、「顧客との会議に出る人が決まっていて、出ない人との間に温度差がある」というのがあった。

温度差。

なるほど温度差とはよく言ったもので、情報は熱に例えるとわかりやすい気がした。

少人数で何でもやるようなチームだと、同じ情報に触れる機会が多いから、比較的各人で温度感まで共有されやすい。
そこにある熱源にみんなで触りにいってる感じか。

人数が増えて役割や部署が分かれていくほどに、情報量や鮮度は落ちていく。温度感の共有までは難しい。
受け渡していくことで熱は冷めてしまうのだ。

また、今起きてるホットな出来事は、簡単に言葉にまとめるのが難しい。
悠長にまとめている場合でなかったりする。
逆に、これはこうだった、と言語化して伝えられるころには、情報の熱は冷めているのだ。

できたてほかほかで、ふわふわしていたものが、冷えて固まったから、そこでようやくパッケージして渡せる、みたいな。

だから、人数がそこそこいて、各自役割が分かれている状態において、常に全員が同じ温度感の情報を共有するのは、そもそも難しいのではないか。

少なくとも共有された情報である時点でほぼ冷めてる状態のものしか回ってこないのだから、熱々の情報を得たいのであれば、自ら取りに行くしかないのだ。

ただ、冷え切ってるかもしれないが、情報はきちんとパッケージ化しておくこと、それを蓄積しておくことが、組織として習慣になっているのが望ましいなと思った。

彼を知り己を知れば百戦殆ふからず

次に、情報共有のあり方を考え、実現可能な取り組みを話し合った。

あり方の意見として、「相手がどういう情報が必要なのか・欲しているか知る必要があるのでは」というような意見がいくつかあった。

逆だ。理解すべきは自分ではないか。

情報共有が滞るのは、自分の仕事が理解できていないからではないか。

まず自分のことが理解できてて、整理できている状態じゃないと発信なんてできないし、外から情報を入れても、理解も整理もできないのではないだろうか。

だから、まずは自分で自分の仕事のことをわかるようにするところから始めたらよいのではと考えた。

自分のことがきちんと理解できていれば、自ら情報は発信できると思うし、そうすることで情報は集めやすくなると思う。
発信することで、情報感度は高まる気がしている。

チームの各人がそれぞれできたら、情報共有の土壌としてはよいのではないだろうか。
その上で共有されるべき情報を定義することで、粒度を調正するとか。

てなことを考えて話してたわけで。

この手のグループワークは、割と好きだ。
学生時代は無理だったけど、少なくとも今の会社では、みんなでまじめに議論できるからだ。
こういうの斜に構えても全然楽しくないので。


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