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日記 ~芸能山城組ケチャまつり~ 2019/08/04


芸能山城組――
山城祥二氏が主宰のアーティストグループで、民族音楽を題材にした作品を発表している。
映画『AKIRA』の音楽を担当していたといえば、わかる人も多いのではないだろうか。

山城組は東京・新宿の超高層ビル街を舞台に「ケチャまつり」を1976年以来毎年開催しているそうで、今年でなんと44回目を迎える。

そんな前からやってるなんて全然知らなかったけど、ふとしたきっかけで山城組のこのイベントを知って、いつか行ってみたいなと思ってた。

それが昨日、盆踊りへ行く途中、『第四十四回 芸能山城組 ケチャまつり』のポスターを偶然見かけた。
しかも期間が7月31日~8月4日となってて、ちょうど今。

これ行きたかったやつじゃん!行かなきゃ!ってことで、本日行ってきた。

うちを出るまでなんやかんやあって、会場である新宿三井ビルディングの55HIROBAに着いたのは16時頃だった。(ちなみに観覧は無料だ)

演目は「バリ島の巨竹アンサンブル〈ジェゴグ〉の演奏と手ほどき」をやってるところだった。

ジェゴグは竹の打楽器だ。
低く響きつつ軽やかでリズミカルな演奏だった。

演目が終わった後、”手ほどき”という形で、お客さんも触らせてもらえる時間があった。

盛況だった。
もちろん、自分たちも触りにいった。

後ろにあったでかいやつを、おお~と思いながらポコポコ叩かせてもらった。

次の演目は「ジョージア男声合唱」。

正面にあったステージではなく、脇の階段に並んで歌っていた。

見た目普通のおじさんが、めっちゃいい声で歌っていたのに驚いた!
そのギャップも含めて、たまらなく渋くてかっこよかった。

続いて「ブルガリア女声合唱」。

こちらもすてきな歌声だった。

いずれも、多重的な歌声と、会場の空間に響く感じが相まって、荘厳な感じだった。

その次にあったのが、「大道芸 山城流バナナのたたき売り」。

なぜ、バナナのたたき売りなんだろうか、という疑問はありつつ、普通(?)にたたき売りやるのかなと思ってたら、そうじゃなかった。

”バナナマン”が現れた!

バナナマンが会場を沸かせつつ、たたき売りをやっていた。

バナナマン、一体……

次の演目は「バリ島の青銅の交響楽〈ガムラン〉の演奏と踊り」。

これは始まる前に撮影したガムランのセット。

幻想的で多重的な鐘の音をひたすら聞いてると、なんだかトランス状態に陥ってしまいそうだった。

ふと見上げると、すぐ後ろには摩天楼がそびえ立っており、とても不思議な感じがした。

最後の演目は、イベントのメインである「バリ島の呪術的合唱舞踊劇〈ケチャ〉」。

おそらくこれを目当てに来たであろう観客が大勢いて、夕方よりも人口密度が高まっていた。

ケチャはラーマーヤナという物語を基にしており、第一幕から四幕まであるストーリーが展開される。
日本語でのストーリーの解説が入るのでなんとなく流れがわかった。

冒頭から大勢の男たちが「チャッ、チャッ、チャッ」と言って、それが終わりまで(約45分)続いていたので、これはものすごく大変だなと思った。

王子や妃などいろんな登場人物が出てきて、踊って、最後わーってなって、とても見応えがあった。

最後の挨拶。

盛大な拍手で締めくくられた。

演者さんを撮影させてもらった。

すごく見応えがあった!とてもエキゾチックで幻想的な体験だった。
来年は最初から見てみたいな~。

***

ちなみに、ちょっと前にやってたNHKスペシャルがめっちゃAKIRAだった。

【監修・大友克洋】AKIRAと共に東京大改造を追う『東京リボーン』OP映像【NHKスペシャル×1.5ch】
https://www.youtube.com/watch?v=8ttEulEkYbE

「AKIRA」の制作に携わったクリエイターたちが番組のために再結集。タイトル映像のデザイン監修は、漫画家・大友克洋氏。テーマ音楽は芸能山城組の組頭をつとめる作曲家・山城祥二氏、題字は「AKIRA」の文字も手がけた劇画家・平田弘史氏です。


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