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記念すべき初めてのデート⁈

もともと私たちは同じ県がホーム。キングは単身赴任、私は夫の転勤に伴い、地元を離れてとある県で生活していた。

私たちが急接近したのはキングがあと2ヶ月ほどで地元に戻ると聞いてから。

「なかなか会う機会もなかったですね。この土地での思い出ひとつに一度ごはんでもどうですか?」
と誘ったのは私。一回くらいちゃんとお話しできればいいかなあって、ほんとに気軽に。

商業施設の駐車場で待ち合わせて私の車でキングが選んでくれたパスタ屋さんをめざした。

マスクを外した顔を初めて見る。男前。
ボタンを少し開けたシャツに控えめなダメージのブラックデニム。髪はセットしてて艶っぽい。
「イケオジだったんですねー!」
「ガハハ!誰がー?笑」
話すと全然気取ってなくて話題豊富ですごく楽しかった。

若い頃はロックバンドを組んで髪を逆立てるのには洗濯のりが最適だったって話、モテるためだけに乗ってたスポーツカーはオートマだったって話、ストーカー女に待伏せされた話…

楽しすぎてパスタ屋さんだけでおさまらず、二軒目のコーヒー屋さんへと流れた。



家に着くと、「ハウスしたよ。今日はありがとー!めっちゃ楽しかった!」ってライン。
ハウスしたよ、だって笑
おじさんなのに可愛げもある。

想像以上の好人物だったけど、まだこの時点でも
いい人だったなー、また地元で会えたらいいなーってくらい。


私ってこうなんです。
相手が好意を示してないうちは全然意識しないんです。
逆に言うと、好意を示されたらたちまち意識してしまうんです。流されやすいともいうのかな。

翌日キングからのラインから少し気持ちの変化が起こります。






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